ドラゴン Sd.Kfz.251/22 Ausf.D <いきなり完成…これで終わりです>
車体後部に、履帯による泥のはね上げも表現しておきます。
ミゲルさんがよくやっているヤツですが、「ビチャッ」とならないか心配でしょうがないので私は彼ほど大胆にはできません。やや控えめです。一応向きを考えて斜め下から吹き付けています。
反対側も同様に。
各ホイールのハブの部分に、AKのフューエルステインを流しました。本来は名前のとおり燃料の染み痕をつけるものですし、そもそもこんなところに油分が染み出してくるのかいささか疑問ですが、演出と割り切ってみました。ツヤがあるのでちょっとしたアクセントにはなります。
筋状の汚れは、フィルター塗装を拭き取った際に付いたものがほとんどです。この辺はオーソドックスな手法になってしまいました。
ただ、AK商品のデモを兼ねている以上やってみないわけにはいきませんので、ウィンターストリーキングとラストストリーキングで筋を加えています。
ミゲルさんの一連の手法は、ヘアスプレー技法による塗膜剥がし以外はすべて色を描き足していく-つまり足し算だけで彩色していくシステムです。そのため大変合理的で分かりやすく、かつ誰にでもやりやすいものになっています。
最近は、いったん何かを塗ってそれを落とし、その差し引きで効果を出す「足し引き算」手法が目立つようになってきました。これは、引き算後にどうなるかイメージしにくく、結果もやってみないと分からない「運まかせ」的な面もあり、試すのに躊躇するかたもいるのではないでしょうか。高価なキットをいくつも実験台としてさらせるモデラーは、そう多くはないと思いますが。
そいう意味で、ミゲルさんの取り組みはまさにプロフェッショナルに徹していると個人的には尊敬しているのですが。
以上で制作説明は終了です。作品と使ったマテリアルは私の店頭に飾ってありますので、参考になれば幸いです。
最近のコメント