アスカ 1/24 ツュンダップKS750

2017年4月10日 (月)

アスカモデル 1/24 ツュンダップKS750 パート1 その7 <完成>

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前回の記事を見てもらうと分かるのですが、ステップ(乗車時に足を乗せるところ)は、左右がつながった一体成型の部品を、わざわざカットして取り付けます。
その逆は時々見かける(左右の角度などを揃えたりするため一体になっていて、固定後にいらない部分を切り飛ばす)ことはあるのですが、こんなのは初めて見ました。だったら、最初から部品を分割しておけばいいのにと、残念ながら何の意味があるのか、私には分かりませんでした…。

それはともかく、ステップの取り付けの際、前の工程でエンジンに付けてあるペダルの角度によっては、ペダルが干渉してステップが収まりません。
ですので、ペダル類はこの時点でまとめて取り付けるほうがよいかと思います。

マフラーも、排気管とシリンダーの位置合わせがシビアですので、シリンダーは、エンジンをフレームに載せてから、マフラーと一緒に仮組みをして位置決めするほうがよさそうです。

前のフェンダーの後ろに付くステーのような細い棒は、わずかに寸足らずですので、まずフェンダーからずらした位置で先にフロントフォークに接着し、半乾きの状態で上にずらしてフェンダーに引っかけると、接着が外れずに組み立てられます。

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シート下のスプリングは、先にフレームの凸部に接着してしまうとシートの凸部と位置が合いません。
フレームとシートに挟みこんでから接着剤を付けて固定しましよう。

この後、フレーム右側にまだ部品が付くのですが、これが部品の成形不良で付けられません。メーカーで欠品中で、次回生産まで良品が届きません。
次回生産未定とのことなので、いったんこれで作業は中断です。まあ、形にはなったので、よしとしましょう。

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今回は、AKインタラクティブの金属調塗料を、初めて使いました。
どれも素晴らしい色再現で、とても気に入りましたよ。






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ハンドルのところも「AK477」と書いてしまいましたが、これは覚え違いで、ここはメッキ部品のままです。すいません。






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AKは、もともとAFV系のウェザリング用マテリアルとしてメジャーなブランドなので、カー&バイクモデラーさんには馴染みが薄いと思います。
でも、このシリーズは、色数も豊富で、価格の割に内容量が多いですから割安です。ご興味があるかたはお試しあれ。塗料なんて、実際に使ってみなけりゃ分からないですよ。
(※当店では取り扱いはございませんので、取り寄せ等はいたしかねます。ご了承ください。)

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2017年4月 8日 (土)

アスカモデル 1/24 ツュンダップKS750 パート1 その6

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タンクを取り付けました。
フレーム内にハマリ込む形で取り付けますが、フレーム内側に押し出しピン跡の大きな出っ張りがあって(前回記事の写真を参照してください)ジャマをしますので、あらかじめ削り取っておかないといけません。


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リアフェンダーは、2枚の部品からなっていますが、これも接着代が狭く、一応ガイドはあるものの、とても小さいので、組み立てには注意が必要です。

そして、写真の工程も、説明図どおりに行うのは難しいです。
フェンダーの接着が、このキットではもうすでにおなじみの、ガイドなし・ダボなしのイモ付けですので、位置を決めておいて流し込み接着剤で固定するのがやりやすいだろうと思います。

しかし、今回はフェンダーがメッキ部品なので、プラ用接着剤が使えません。そのため、A54部品をまずは取りつけてからフェンダーと接する部分に接着剤を付けて接着します。
流し込みできる、低粘度の瞬着でもいけると思いますが、白化が怖いので、ここはいつもの「模型用ハイグレード」頼みです。

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シートは、今回はシングルシート仕様にしてしまうので、1個だけ塗装します。
革らしさを演出できるように、縁をエアーブラシで薄くハイライト塗装をしました。




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尾灯が別パーツになっていますが、これはメッキ部品ではないので、メッキ調に塗装します。
乾燥後、レンズの部分にクリアーレッドを、筆で盛るように塗って出来上がり。




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この尾灯を付ける場所も、しつこいようですが、ダボ穴もガイドもありません。
説明図の側面図だけがヒントですので、それを見ながら、だいたいの位置に接着します。

フェンダーを先に車体に付けてからのほうが、位置が分かりやすいのですが、すべての接着代が小さく、接着強度もないので、押さえたりした拍子に外れたりしては泣きをみます。そこで、先に付けておくことにしました。

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2017年4月 5日 (水)

アスカモデル 1/24 ツュンダップKS750 パート1 その5

続いて、フロント周りを組み立てていきます。
ここでも、いろいろな問題が。

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ここでは、ステム部品はフロントフォークに接着しないという工程になっています。
そのため、ここでの接着面(面というより点)は、たった4箇所。
フェンダーには位置決めのガイドはあるものの、車軸は後輪と同じく貫通していませんので、ダボにハメて接着するのはライトの部分だけ。これでは、強度を出す部分がほとんどありません。
(※余談ですが、ナンバープレートを付ける場合は、これもイモ付け。つまり、接着位置のガイドとなるものはありません。このキット、こういう箇所が多すぎます)

実は、後になって分かるのですが、ステムのハメ合いはスナップフィットのように若干きつめになっており、これで型崩れを防ぐようになっているようなのです。
でも、このキットはステム部品にメッキがかけられており、その膜厚のせいでオス側が太くなりすぎて、そもそもダボがハマりませんでした。どの道、接着するからとメッキをはがしたら今度はユルユルになってしまい、まさに上図の4箇所だけでくっついている状態となり、仮組みでも形が保持できません。

説明図では、まずフォークだけを形にし、後でステムの軸を下からフレームに通して、上のステムのトップをかぶせるという設計になっているのですが、その前にフォークがよれてしまいそうです。

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それから、説明図にはなんの説明もありませんが、フェンダーには前後の向きがあります。
パッと見では分からないのですが、フォーク取り付け位置が少しだけ偏っています。取り付け位置から短いほうが前になります(写真左側が前)。
説明図の、原寸大の側面図に照らし合わせて、初めて分かります。

今回はメッキ部品のほうを使います。接着強度をかせぐためにも、プラ用接着剤で溶着する必要がありますので、接着部のメッキをはがしておきます。
ただし、はがし過ぎると見えてしまうので、最低限にとどめます。

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フォークを組み立てたらそのままフレームに取り付けてしまいたいので、「ステムが通らない」なんてことがないように、あらかじめドリルを通しておきます。





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ステムが通ることを確認しておきます。








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そうしましたら、一気にこの状態まで組み進め、ステムのダボも流し込み接着剤で固めてしまいます。
それに、こうしないと、ライトの上下の角度も、いい向きに決まりません。

フォーク下部のピン状の部分は、私、てっきり車軸だと思い込んで、塗装の持ち手にしてしまっていたので、色が乗っていません…(これは、私が悪いんです)。

それから、エンジンに接着する左右のペダルですが、ここにもワナがあります。

ペダルは、早い段階でエンジンに接着するようになっています。
ところが、適当な角度に接着してしまうと、後の工程で、ステップを取り付けるときに干渉して、ステップが取り付けられなくなってしまいます。
接着剤が乾いて固まってしまっていると、その段階ではどうにもできなくなりますので注意が必要ですが、これも説明図に何の指示もありませんし、こういう事態を予測もできません。
説明図には従わず、後でステップ取り付け時に一緒に付けることをオススメします。

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2017年3月25日 (土)

アスカモデル 1/24 ツュンダップKS750 パート1 その4

続いて、エンジンをフレームに載せていきます。

本当は、先にフレームを組んでしまってからエンジン挟み込めると、フレーム前側の合わせ目が消せるし、フレーム単体で塗装もできてよいのですが、先にエンジンを全部組んでしまったため、両側に出っ張ったシリンダーがジャマで無理でした。
そこで、フレームはあらかじめ塗装しておく必要があります。

エンジンを組む時は、シリンダーは付けずに置いておき、フレームに載せた後で接着するほうが、作業しやすいと思います。

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さて、この工程ですが、図から受ける印象とは違い、やってみるとかなりの難関です。
塗装前に仮組みしてみましたが、この図のとおりに作業するのは、正直言って困難です。

まず、接着代が、矢印の部分しかありません。また、エンジンとドライブシャフトは勘合がゆるく、図のような形で保持できません。

前述したように、エンジンの組み立ては合わせのガイドがなく目測ですので、左右の合わせが少しでもズレてしまっていると、フレームとの勘合がうまくいきません(正直、ここでズレに気付いても、もう手遅れなのですが…)。

ドライブシャフトとフレームの接着面にはダボがなく、塗装面どうしの面付けですから、流し込みタイプの接着剤は使えません。接着剤の塗布に十分気をつけないと、溶けた塗料やら接着剤やらがハミ出して、汚くなってしまいます。ですので、ここは、セメダインの「模型用ハイグレード」しかありません。

エンジンとドライブシャフトはグラグラですので、すぐに下からA57部品を接着して支えてあげないといけません。しかも、エンジンとの接着は、やはりイモ付け。

・・・という具合に、かなりハードルの高い作業となります。

そこで、まずA57部品をあらかじめ左右どちらかのフレーム部品に接着しておいたほういいと考え、いったん仮組みのままA57を右のフレームに接着して固定し、乾燥後フレームを塗装しました。

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ホイールは、中心に軸が通っているわけではなく、左右のわずかな突起で引っ掛かっているだけなので、接着しない指定ですが、強度を確保するためにも、早めに接着してしまいます。
別に、完成後に動かして遊ぶわけでもないので、タイヤが固定されても何の不都合もありません。

エンジンは半ツヤブラックで、フレームはガンダムカラーのシナンジュレッドで塗装しました。

実は、ここではまだ気付いていないワナがあるのです…。

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2017年3月22日 (水)

アスカモデル 1/24 ツュンダップKS750 パート1 その3

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ドライブシャフト部分は、アルミ肌に塗りたかったので、AKインタラクティブの「エクストリームメタル」シリーズの「AK479 アルミニウム」で塗装。
この「エクストリーム~」シリーズは、非常に金属質感が高い塗料で、今まで自分が使った同様の塗料の中では、出色の再現度かと思います(あくまで個人の見解です)。
色数も大変豊富で、一気にある程度買い揃えてみました。塗料は、使ってみないと何も分かりませんからね。1本900円で、皆さん「高い!」と口を揃えておっしゃいますが、クレオスのメッキシルバーNEXTと同価格で2倍近い内容量ですから、効果を考えても決して高くはありませんよ。

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排気管~マフラー部分は、AK476スチールです。こちらも、鉄らしい鈍い色がよく出ていると思います。他の従来品では、この感じは出ないと思います。




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この中で、フェンダー部品は本来のメッキ部品です。写真では曇って見えますが、メッキ調の「クローム」は、かなりメッキに近い質感が再現されていて、今までに使ったことのあるメッキ調塗料では、ここまでのメッキ感は見たことがありません。

ただ、実店舗で取り扱い店が非常に限られているのが残念です(当店も、取り扱いができません)。

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2017年3月19日 (日)

アスカモデル 1/24 ツュンダップKS750 パート1 その2

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メッキ部品のまま欲しかったのは主にタンクとフェンダーで、エンジンとフレームは最初から塗装する計画でした。
メッキの上からメタルプライマーで下処理してもいいのですが、組み立ての際に、いちいち接着面のメッキを剥がす手間もかかるので、全部剥がしてしまうほうがいっそ合理的ですよね。
といっても、別に難しいことでもなんでもなく、台所用漂白剤に漬けるだけ。数分できれいにはがれます。

ただ、メッキの下処理用の塗料が塗布されているので、これも除去したいかたは、プラモデル用塗料ハクリ剤かサンドブラストで除去してください。ラッカー用シンナーでも落ちるには落ちますが、容易には溶けないので、けっこう大変です。もしかすると、ハクリ剤では効かないかもしれないです。

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エンジンを組み立てます。

ただ、このキットは、この辺からアヤシイことになってきます。
エンジンも、位置決めのためのダボやガイドが一切なく、きちんと位置を合わせて接着するのに、とても神経を使います


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また、ここで、部品に不良を見つけてしまいました。
白色成形の矢印の部分は、メッキのほうでは、赤丸で囲んだ部分に湯が回っておらず欠損してます。
それに、あちこちバリやら大きなヒケだらけ。そんなに古い製品ではない(元キットのサイドカーでも、少なくとも当店が開業してから発売になった、むしろ新しめの製品です)のに、なんだか一昔前のキットを組んでいるような気になってきました。

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実際は後席があるのですが、シンプルなシングルシーターにしたいので、ステーは切り飛ばしてしまいました。

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2017年3月15日 (水)

アスカモデル 1/24 ツュンダップKS750 パート1 その1

開催中の店内イベント「ネイキッドバイクコンベンション」に向けて、言いだしっぺですから何も作らないわけにもいきません。
昨年の「ロードスター~」のときはDNFに終わり、叱咤激励をいただいてしまいましたので、二の舞を踏むわけにはいきませんから、とりあえず何か一つ作ろうと思い、これに決めました。

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アスカモデルの、1/24ツュンダップKS750です。
軍用バイクなので、ミリタリーモデルのスタンダードである1/35なら、何社かからキット化されていますが、1/24は珍しいので、これに決定です。



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当初はサイドカーとして発売されたキットですが、フネを省略して、単車部分だけを2台分詰めた商品になっています。
一部のランナーが、メッキ仕様と成形色仕様になっていて、好みで選んで作れるようになっています。

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とにかく、考証とかにとらわれず、好きに作れってことです。ただ、デカールすら付いてないのはどうかと思いましたが…。
まずは、メッキ仕様のフレーム部品と、通常色のタイヤ部品の組み合わせで作ってみることにしました。



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タイヤは、面白い部品分割になっていますが、隙間もなくピッタリと組み上がります。なかなか楽しいです。
スポークも、極細でもしっかりプラで再現されています。




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ハンドル周りはメッキのまま使うことにしました。(※何人かのお客様には、メッキ調塗装したってウソ言っちゃってましたね。すいません。今気付きました。)
メッキとその下地処理の厚みで、ピンの径が太くなってしまっています。元々がかなりシビアな寸法で、わずかな厚みでも邪魔になってしまっていますので、メッキを削り落します。

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ホイールは黒にしたいので、全体をまず黒く塗ってしまい、マスキングしてタイヤを塗ります。
説明図に、原寸大のマスキング図が載っていますので、そこから採寸してマスキングテープを切り出します。


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タイヤは、モデルカステンの「タイヤカラー」を使ってみました。タイヤ色では、ラッカー塗料の中ではとてもいい色で、かなり実感が高いと思います。気に入りました。

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