ヘアースプレー技法

2016年3月27日 (日)

「ウェザリングワークショップ」を行いました

今日は、店外イベント「ウェザリングワークショップ」を開催しました。
「ウェザリングに興味はあるけど、どうすればいいのか分からない」とか「ウェザリング用の材料は買ったけど、どう使っていいものか、イマイチよく分からない」という声をよくうかがいますので、その勉強会です。私が教えるというより、私自身もいろいろ勉強したくて開きました。

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参加は、私も含めて3名。人数は少なめでしたが、その分濃い時間を過ごさせていただきました。





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参加者さんのリクエストで、持ち込まれた制作中の作品をお題に、ピグメントの使い方の一例をご紹介しました。





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いつも使うのは、このあたりのマテリアルです。
フィキサチフやマットメディウムなどは、ピグメントの定着に用います。
それぞれ、質感が変わってきます。


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ゴテゴテに汚してほしいとのことでしたので、泥が積もった表現に挑戦しました。






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ハードな汚しはなかなか難しいです。







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また、錆びた表現もやってみてほしいとのことでしたので、マフラーや装甲板で試してみました。

汚しとかするのはもう1年ぶり以上なので、もうやり方を忘れちゃってます。ヘタッピですいませんでした…。

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国内メーカーのウェザリング塗料としては出色の、クレオス「ウェザリングカラー」。

一番典型的と思える使い方をご紹介しました。
伸びがよいので、たいへん使いやすい塗料です。


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今回、自分自身の勉強として楽しみにしていた、「オイルパステル」。ペトロールやテレピンといった石油系溶剤で溶けるパステルです。
初めて使うので、果たしてどんな感じなのか興味津津でしたが、意外なほど扱いやすい素材で、これは使えると思いました。
今日は1色だけ使いましたが、油絵具によく似た表現ができ、しかも簡単で安価な素材です。

様々な色を使えば、もっと表情がつけられて楽しそうです。


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最後に、ヘアースプレー法によるチッピングの実験です。
以前、冬季迷彩ハガシに使いましたが、今回は塗膜ハガレの再現をやってみました。

以前やった時は、はがす色を乾かし過ぎてうまくいかなかった経験があるので、今回は生乾きの状態で、水を含ませた筆で、少し力を入れてすり落とします。 塗膜がふやけてくると、一気に落ち始めるところが、少々難しいですね。


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もう少し自然な感じに剥がせるようになれるといいですね。まだまだ経験不足です。

少人数では間がもたないかと思いましたが、あっという間の1日でした。楽しかったですね~。私が一番楽しんでしまったかも…。

またこれからも、いろいろ企画を考えていきたいと思います。

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2012年5月19日 (土)

タミヤ M4A3E2ジャンボ その7 <完成>

履帯を履かせ、上部を転輪に沿わせてカタチにします。

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車体上部にピグメントを流してホコリを溜めます。やり過ぎは禁物ですので、ちょっと物足らないぐらいでやめておきます。

車体下部や足周りは、色の違うピグメントを何度か流して変化を付けました。

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履帯のもう少し端まで泥が付けばよかったですね。




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後部ランプ等、塗り残しや塗り忘れもありますが、本題のヘアースプレー技法による塗装剥がし表現は結構イケルことが分かりました。
別の車両でまたやってみたいですね。

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2012年5月18日 (金)

タミヤ M4A3E2ジャンボ その6

それでは、仕上げのウェザリングを進めていきます。

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AKの「ウィンターストリーキンググライム」で、縦の筋汚れを描いていきます。私の場合は、細く描き込んだ後さらに細筆で伸ばすようにやって細かく筋を入れてみました。しつこく感じた場合は平筆でぼかします。

チッピングは、車両のカドとハッチ周りを中心に描き込みました。元々の色が濃いので、あまり目立ちませんね。

足周りにタミヤアクリルのアース色をエアブラシで軽く吹き(キレイに塗装してしまわないよう注意)、泥ハネはノズル先端にわざと溜めた塗料を吹き飛ばして飛沫を表現しました。

最後に、ピグメントをエナメルクリヤーとうすめ液に溶いてスミ入れの要領で流したりしてホコリを表現しました。

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この履帯はたしか接着や塗装ができない材質なんですが、まずガイアのマルチプライマーを吹いておくと普通に塗料が食いついてくれます。曲げても剥がれません。ダークアースで塗装後、軽くふわっとグレイを吹きかければ基本塗装派OK。
履帯の汚しは、ある程度泥が詰まったような状態にしてみたかったので、今回初めてリキテックスのマットメディウムを使ってみました。乾燥にちょっと時間がかかるので出来栄えがなかなか分かりませんが、乾くと意外といい感じに泥らしくなってくれました。

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接地面のピグメントを布でこすり落とし、メタルカラーのアイアンを紙に塗って「銀ペーパー」します。その後、お約束のペントマーカーX11でも銀ペーパー。
これで履帯の仕上げは完了です。

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2012年5月17日 (木)

タミヤ M4A3E2ジャンボ その5 <再度、冬季迷彩剥がし>

今度はあまり溶剤を使わないようにし、自然な剥がれ落ちになるようメリハリをつけてやってみたいと思います。

カドを中心に筆の毛の腹で力を入れてこすり落とし、面は軽くなでるようにします。意識としては、白の層ではなくその下のヘアースプレー層をふやかすイメージです。剥がれにくいところは、白の層をピンセットの先などで傷つけてやると剥がれやすくなりますが、やり過ぎは禁物です。
一通り終わったら具合を見て、今度は溶剤を含ませた筆で軽くこすります。やはりやり過ぎには注意です。目が慣れてくるのでついつい手が止まらなくなってきます。

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今度はだいたい満足できたので、AKインタラクティブのダークグリーンウォッシュとラスト(錆)ウォッシュでスミ入れをしてみました。



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これらはたいへんよく考えられた色味で、ヨーロピアンモデラー風の雰囲気が手軽に表現できます。



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図らずも、白塗料が風雨で流れ落ちた感じがうまく表現できたように思います。

ここで気付いたのですが、ヘアースプレー技法にばかり気が行ってしまって、その前にデカールを貼るのをすっかり忘れてましたね…。






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2012年5月16日 (水)

タミヤ M4A3E2ジャンボ その4 <冬季迷彩剥がし>

迷彩色のホワイトが乾いたので、早速剥がしてみることにします。
DVDでは毛足の長いナイロン筆に水を含ませてサササとこするとすぐに白がポロポロと剥がれてきますので、できるだけ同じようにやってみました。
でも、DVDみたいにすぐには剥がれてきません。毛の根元に近いところでかなりゴシゴシやらないといけません。
どうやら、白を乾かし過ぎたのが原因かもしれません。水で溶かそうとしているのはあくまでも下のヘアースプレーの層ですから、まずは白の塗膜を壊してやらないといけないわけですが、乾きすぎていてそれが筆の毛では容易ではありません。これはちょっと失敗しました。
あまりに剥がれないので、アクリル溶剤を使ってみると、今度は急にボロボロと落ち始め、見る見るうちに迷彩がなくなっていきます。

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というわけで、一通りやってみたものの、見事に剥がし過ぎですよね。
特に、ヘアースプレーの塗り加減や噴霧の特性によっても結果が左右される気がします。


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ヘアースプレーの成分がしっかり付いたところはよく剥がれています。
ヘアーアスプレーは、薄くまんべんなくスプレーできるものが好ましいようですね。とにかく、もう少し白が剥がれにくくしたほうが、リアリティが出そうです。

そこで、この上から再度ヘアースプレー技法を試すことに。
私の使ったスプレーは、スプレーのミストが荒いように感じた(と言っても他を知りませんが)ので、スプレー直後の乾燥前にエアブラシで水を吹きかけてみました。また、ホワイトの希釈にも、食い付きが弱まるのではないかと、シンナーではなく水を使ってみました。
さて、今度はどうなりますやら…。

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2012年5月15日 (火)

タミヤ M4A3E2ジャンボ その3 <ヘアースプレーと冬季迷彩>

それではヘアースプレーを吹きかけます。
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中身を出してエアブラシで吹いてもいいのですが、とりあえず直に缶からスプレーしてみます。何しろ初めてのことで加減がよく分かりませんが、とにかくまんべんなく行き渡るように吹きかけました。

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ヘアースプレーが乾いたら、タミヤアクリルのXF2フラットホワイトをエアブラシで吹いて冬季迷彩を施します。
DVDではラッカー溶剤で薄めていますが、おそらくそのほうが吹きやすいというだけで特に意味はないと思いますので、普通にアクリル溶剤で薄めて吹き付けました。

塗料が乾燥したら、いよいよ今回の核心である剥がし作業に入ります。

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2012年5月14日 (月)

タミヤ M4A3E2ジャンボ その2 <基本塗装>

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それでは早速基本塗装をします。
DVDに準じて下地塗装は黒で。




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基本色はミスターカラーのオリーブドラブ(2)です。




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これに少し白を加えた色で軽くグラデーションをかけておきました。もっとも、上から冬季迷彩を施すので大して効果はないと思います。

これで基本塗装は完了です。この後、いよいよヘアースプレーを使った技法に入っていきます

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2012年5月13日 (日)

タミヤ M4A3E2ジャンボ ~ヘアースプレー技法に挑戦~ その1

ここのところガンプラ、クルマ系、飛行機と、AFV模型制作からすっかり遠ざかっています。一体どれぐらいAFVを作っていないのだろうとブログを遡ってみると、なんと昨年8月の『i-modellers』記事用の情景を作ったのが直近です。

それが、先日AKインタラクティブのミゲル・ヒメネスのハウツーDVDを見て、一気に「AFV作りたい病」が発症してしまいました。
このDVDは、とにかく塗装法に徹した内容で、工作には全く触れていません。内容的には私に言わせればハウツーものというより「マジックの種明かし」に近い内容で、様々なテクニックが非常に明快に解説されています。日本語は一切出てきませんが、画像だけでも十分な情報量で、たいへん有意義です。
この中で登場する、ヘアースプレーを使った塗装剥がし、いわゆる「ヘアースプレー技法」を試してみようと思います。

私は、模型に模型用でもなく画材でもない「化粧品」を振りかけることへの抵抗感もあって、今までやってみようとは思いませんでした。また、効果もちょっと大げさすぎるような気がしていて、この技法には懐疑的でした。
でも、このDVDを見て、あまりに鮮やかな手技に魅せられ、急に興味が湧いてきたのです。

とりあえず練習というか実験ですので、高価なキットで試す余裕はありません。そこで、頂き物のキットに実験台になってもらうことにしました。タミヤのM4A3シャーマンです。これに白の冬季迷彩を施し、ヘアーースプレー技法でその剥がれを再現してみようと思います。

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ということで、組み立てはもう手抜きもいいとこで、パーティングラインどころかゲート痕の処理すらしていません。ひたすらニッパーと接着剤だけでどんどん組み立てます。とにかく目的はヘアースプレーを使った塗装ですから、まったく気にしません。
さすがに作りやすいタミヤ製品。おまけに古い製品なので部品点数も少なく、TV映画を見ながら3時間足らずで完成。ガンプラのHGUCを作るより簡単かもしれません。ストレスなく組み上がってくれるおかげで、目的がぶれずに済みます。

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