タミヤ ヤークトタイガー初期型

2009年12月15日 (火)

タミヤ ヤークトタイガー その10 <完成>

「ピグメント溶剤流し」はちょっと面白くて、際限なくやってしまいそうです。
ふと気が付くと、あちこちホコリが積もりまくって不自然ですので、余分を筆で払ってトリミングします。しかも、転輪はアクリル塗料の上にクリアーラッカーでコートするのを忘れていたため、アクリル溶剤で塗膜が溶け出して下地が露出してしまい、タッチアップするはめに。やめ時が肝心ですね。

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よし! これで完成とします。
砲身が長くて写真に入りきりません。
最終的にちょっとホコリで白っぽくなりすぎたかも知れません。


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キングタイガーとヤークトパンサーを足して2で割ったような後姿で、カッコイイですね。
やっぱタイガー系は、フェンダーを外してキャタピラがはみ出しているのが似合います。

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今回ピグメントを導入して、ちょっと冒険してみたエンジンデッキ。私にしては珍しくハードウェザリングとなりました。



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車体最上部はほどほどにしたつもりですが、やはりちょっとホコリっぽくしすぎたかも。ちなみに、ホコリ色はMIGピグメントのP415ライトヨーロピアンアースを主に使いました。

最後は、例によってツヤ消し仕上げのブビンガの台にセットしました。

* * * * * * * * * *

今回は、別売りエッチングとMIGピグメントという力強い味方を得て、楽しく作ることが出来ました。
特にピグメントは、バステルを粉にする手間と調色の難しさを解消してくれる、素晴らしいアイテムです。パステルに比べれば少々高価ですが、十分に見合うものでしょう。
もっと使い込んで使い方をモノにすれば、さらに表現の幅を広げてくれそうです。

2009年の締めくくりが納得いく形となり、良かったです。とはいえ、まだ今年ももう少し残ってますので、もう1個くらい何か作れるでしょうか。
あ゛、フィギュア塗るの忘れとるやないか!?

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2009年12月13日 (日)

タミヤ ヤークトタイガー その9 <仕上げ>

完成に向けて、急ピッチで作業を進めています。別に慌てているわけではないのですが、休日のほうが時間がとれるので、せっかくですから集中してやっつけています。

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キャタピラとホイールを取り付け、とりあえず形になりました。
このキットでは、ホイールはすべてポリキャッフ留めとなっており、キャタピラを塗ってから組み付けるという私の作り方では、はめ込むのにとても苦戦しました。
迷彩パターンは、やり直しはしたものの結構気に入っています。怪我の功名というやつでしょうか。大戦後期っぽさと重厚さが雰囲気出てるように思います。
また、油絵具パフパフ作戦でつけたフィルタリングもなかなかいい味出してます。

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車体上面の凹部にピグメントをアクリル溶剤で流してホコリっぽさを表現するテクニックも、初めてやってみました。
ピグメントって、アクリル溶剤だけでかなり強く定着するんですね。意外でした。

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ピグメントによるホイールの汚しも、同様にやってみました。雑誌などで紹介されているだけあって、やはり有効なテクニックですね。パステル粉をただまぶすだけだった今までの自分にない作風となってます。もっと前からやっていれば良かったです。
MIGピグメントの色合いもあって、何だかほんのりユーロの香り漂う仕上がりになりそうです。あくまでもほんのりですが。MIGプロダクション、エライ!!
しかし何が嬉しいって、最初から粉になっているのがいいですよね、ラクチンで。

さて、今回はエッチングとピグメントという新兵器が大活躍してくれました。やっぱり、いい物はイイってことかな。

あとは、チッピングを入れて汚しのバランスを整えます。完成に向けてラストスパートです。

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2009年12月 8日 (火)

タミヤ ヤークトタイガー その8 <ピグメント>

フィルタリングの油絵具がまだ乾かないので、ウォッシュに進めません。そこで、車体下部やキャタピラといった部分に先にウェザリングをしていきます。これらは、組み付け後にウェザリングしようとしても筆が届かなかったりするので、いつも先にやっておくようにしています。

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そこでまたもや新兵器登場!! ついにと言うかやっとと言うか、MIGピグメントを初めて手に入れました。

今までは、ウェザリングにはずっとヌーベルのパステルを使ってきました。特に理由はありませんが、近所でMIGピグメントを売っていないことと、価格が安いからという程度のことです。
でも、土や埃の色って、何となくイメージはあっても、なかなか思うように再現できないものです。そこで、今回は本物のピグメントワークに初挑戦することにしました。
幸い、MIGプロダクション日本代理店であるマルタケ社長とお近づきになれましたので、直接買いに行き、写真の4色を仕入れてきました。

では嬉しがって作業開始です。

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私は、パステル粉を定着させるためにクレオスのマークセッターを使っているので、今回も使用します。糊の成分が入っているので、うまい具合に粉が固まってくれるのです。
まずはキャタピラにマークセッターを筆で塗ります。白く泡立っているのは、台所用洗剤を入れているためです。これがないと、はじかれてモールドの凹部ににうまく行き渡りません。

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まずはP033ダークマッドをパステル筆で全体にまぶします。続いて別の筆で押さえていきます。



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2色目はP028ヨーロピアンダストです。順に明るい色を加えていきます。




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最後はP232ドライマッド。なるべくまだらになるようにまぶしていきます。
自分で調色したパステル粉よりも、やはりドンピシャの色が出るので、大変良い感じです。さすが専用品。

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で、こんな感じ。
写真では分かりにくいですが、ユーロの香りいっぱいの色調になってきます。MIGピグメント、スゴイ!! 今まで使わなかったことをちょっと後悔しました。
まだまだ使い方がヘタですが、使いこなせれば力強い味方となってくれるでしょう。

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2009年12月 7日 (月)

タミヤ ヤークトタイガー その7 <フィルタリング>

今日は、ウォッシュの前工程としてフィルタリングをします。
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使うのはホルベイン製油絵具の「オキサイドオブクロミウム」と「テラローザ」。今回の迷彩塗装に使ったグリーンとブラウンに比べ、うまい具合に明るい色です。


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あと、筆の代わりとしてこんなのを試してみました。化粧用のパフです。
以前薬局に行ったとき、「何かに使えそうだ」と買っておいたのです。


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早速作業開始。いろいろと試行錯誤しながら使ってみましたが、こりゃ意外となかなか使えそうです。
筆で絵具をちょんちょんと模型にのせ、パフにペトロールを少し染ませて余分を拭ったら、ポンポンとたたくように絵具を薄く延ばします。
筆と決定的に違うのは、筆目が出ないこと。また柔らかいので凹凸部にもフィットします。ただ、少し柔らか過ぎてコシが足りないのが残念です。

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フィルタリングというと、様々な色を模型に載せて何層ものフィルターをかけるのが一般的でしょうか。
でも、たった2色を使っただけでも結構表情が出ました。写真ではちょっと分かりづらいですね。
ここで一度、絵具が乾くのを待ちます。

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2009年12月 6日 (日)

タミヤ ヤークトタイガー その6 <再・基本塗装>

Img_0934やっぱり、どうしても前回の間違いが気になって、やり直すことにしました・・・。
まずはサフでつぶします。




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グリーンベースにするので、下地色を何にするか悩みました。
無難なところではグリーン系と相性の良いクレオスのマホガニーですが、今回はタミヤエアモデルスプレーのAS-22ダークアースにしました。
実は「余っていたから使い切りたかった」という単純な理由です。

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ベースカラーのグリーンを塗ります。
これも、どの色にしようか迷った結果、クレオスのH-80カーキグリーンをベースにし、上面をタミヤのNATOグリーンで明度差をつけてみることにしました。
どちらの塗料も水性アクリル+ツヤありクリヤー+タミヤのリターダです。

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で、いきなり3色目終了の図。
ブラウンはこれまたクレオス水性のH-47レッドブラウンで、上面はこれにタミヤのNATOブラウンを混ぜたものを使いました。
このレッドブラウンは、ハルレッドとほぼ変わりないほど赤味が強く、タミヤのレッドブラウンとはまったく違う色味です。大戦後期はプライマーをブラウンの代用にしたという説もあるので使ってみました。
しかも、「ドイツ戦車用」と書かれているのにツヤありという、ちょっと変わった塗料です。
もっとも、水性塗料のツヤ消しを吹くとカサカサの肌になって、ウォッシングの際ににじみがひどくなって困るので、ツヤありのほうが実は好都合なのです。
グリーンにクリヤーを混ぜているのも、表面を滑らかにしたいからです。

続いてダークイエローの帯を入れます。これもクレオス水性のH-79サンディイエロー(ダークイエロー)+H-27ライトブラウン(タン)です。これらはツヤありと半ツヤなので、クリヤーは入れません。
グリーンベースだとダークイエローが発色しないかと思いましたが、特にそうでもありませんでしたよ。

水性アクリルのキモは希釈具合でしょうか。濃いとミストが飛び散るわ、薄いとビシャビシャになってしまうわで、最適な濃度がかなりピンポイントですが、ピッタリ合えばとても良い吹き心地です。またリターダは必需品ですよ。
また、ラッカー系と違って、かき混ぜなくてもビンの底を見ればどんな色か分かるので便利ですね。

前回の出来と比べてかなり濃い色になりました。本当は前回のようなぼんやりした感じを狙っていたのですけどね。後工程でのウォッシュなどを考えると、かなり暗~い仕上がりになってしまいそうです。
斑点を入れれば迷彩は終了です。

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そうそう、キャタピラの塗装を忘れてました。
マホガニーで塗った後、ハルレッドを軽く重ねて赤味を出し、錆びた感じにしてみました。
あとは接地する部分にグレイを軽く吹いたら出来上がりです。

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2009年11月29日 (日)

タミヤ ヤークトタイガー その5 <基本塗装>

やはり、平日は時間がとれずにまったく手付かずでした。
昨日は久しぶりに例のリックが「プラモ教えて」とやって来ました。彼は今ドラゴンのパーシングに取り組んでいますが、私もこの頃のドラゴンのキットは組んだことがなく、二人であ~だこ~だと悪戦苦闘しました。

さて、今日は一日集中して基本塗装だけはやっつけてしまいたいところです。
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まずはサフを吹き、次にMr.カラーのマホガニーに黒を加えた色で暗部に影色をつけます。



続いてタミヤアクリルのXF-72茶色で下地塗装です。
ここで新兵器を試してみます。

以前から、タミヤアクリルは乾燥が早くて扱いにくいと思っていました。乾燥が早いというより、顔料が凝固しやすいという感じです。エアブラシに使うとすぐ目詰まりしてしまうため、ラッカー用のシンナーで薄めていました(同様にしている方も多いのではないでしょうか)。また、クレオスのリターダを混ぜてみたりもしていましたが、やはりラッカー用であるせいか特に変化は感じませんでした。
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そこへ登場した、待ちに待ったタミヤアクリル用リターダです。果たしてアクリル使いの救世主となれるのでしょうか? 興味津々です。


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ちゃんとアクリル用シンナーで薄め、大体10%添加してエアブラシで吹いてみました。通常ですと吹いた端から乾いていくのですが、このように濡れた状態がしばらく続きます。また、ノズルの詰まりもなく快適に吹け、効果は明らかです。これで筆塗りでも効果があれば言うことなしです。私の中では、今年のタミヤ新製品の中で最高のヒットかもしれません。

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こうして、下地塗装完了です。





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ガイアカラーのダークイエロー2で基本塗装をします。
ところが、ここで実は大きな間違いを犯そうとしていることに、まだ気づいていませんでした・・・。

迷彩塗装は、いつもガイアカラーを使うのですが、たまには色を変えてみようと、タミヤアクリルのNATOグリーンとNATOブラウンを使ってみました。せっかくリターダもあることですしね。もう怖いモンなしですよ。
それぞれ、バフを少量混ぜました。

Img_0927
迷彩塗装完了。
ところが、ここまできて例の間違いに気づきました。
親切なカラーの塗装図をよ~く眺めて考えると、明らかに「グリーンベースでブラウンを重ね、最後にダークイエローで細い線が描いてあるパターン」なんですよ、これ。
ところが、ワタシ、いつもの3色迷彩のクセでダークイエローから始めてしまいました。
しかも、それだけなら良かったんですが、今作はフェンダーを外しているため写真のようにその部分をマスキングしちゃってるのです。つまり、一番上に塗ったはずの色が下から見えているという、何だかダマシ絵のようになってしまいました。
サフでつぶして最初からやり直そうかとも思いましたが、貴重な休日をまるまる費やしたのにもったいない。もうこのままいく事にします。皆さん、くれぐれも「塗装は計画的に」行いましょうね。

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2009年11月22日 (日)

タミヤ ヤークトタイガー その4 <組み立て完了>

Img_0910_2各部の小物パーツとエッチングを取り付け、組み立てが完了しました。
市販エッチングは、思っていたより順調に組めました。さすがにキット付属のエッチングよりもしっかりしていて、組みやすく感じました。キット付属のエッチングって、結構ペラペラに薄くて簡単にちぎれたりして思うように組めず、自分のウデが悪いんだと思っていました。どうもそうばかりではないようです。

Img_0911
エッチングは精密感だけでなく密度感を上げるのにも貢献しますね。OVM類を外しているにもかかわらず、ヤークトタイガーの巨大な側面装甲板の間延びが防げたように思います。

Img_0908
こういう細かい部分の再現性は、やはりエッチングならでは。今までまともに組めたためしのないクランプでしたが、このとおり、結構いい感じです。


Img_0914_2
今回の中でもっとも小さかったパーツがこの小フック。これを自作してしまう志の高いモデラーさんもいらっしゃいますが、僕としては「エッチングに入っててくれて良かった~」というところです。

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後部機銃架はプラパーツとのハイブリッドで再現性アップ。
でも、悲しいかな、どれも自分の手柄ではないんですね。エッチングさまさまですよ。

これでいよいよ塗装に移ります。平日は、塗装作業はほとんど出来ないため、ペースはかなり落ちると思いますが仕方ありません。
大戦中随一の重量車らしく仕上げるのが目標です。

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2009年11月19日 (木)

タミヤ ヤークトタイガー その3 <溶接痕の表現>

主砲と車体上部を取り付け、だいぶ形になってきました。
当初は戦闘室内も塗装するつもりでしたが、どうせ見えなくなるのでやっぱりやめました。

ところで、このキットもいつも通りの直線番長スタイルで作るつもりでしたが、ちょっと悩ましいことに気付きました。
作るにあたって、とりあえず手持ちの資料を見ていましたら、この戦車ってOVMをまともに搭載した車輌がほとんどなさそうなんですよ。
撃破されたり放棄された車輌の写真が多いせいかも知れませんが、これではストレートに作るとあまりにも現実とかけ離れてしまいます。

Img_0886
そこで、仕方なくエッチングパーツの力を借りて、OVM類が付いていない状態を再現することにしました。
実は、エッチングパーツってキット付属のもの以外に買って使うのは初めてなんです。そりゃ~なんたってワタクシ直線番長っすから(威張ることか!?)。
しかし、基本的にエッチングパーツの扱いは苦手です。せっかく買ったのに、ムダにならなきゃいいんですが・・・。

さて、このキットは、なぜか各部の溶接痕のモールドが甘く、あまりにも目立ちません。また、車体前面の上下パネルのかみ合わせ部の溶接線もズレてしまっています。そこで、キャタピラを破損しないようにいったん外し、各部の溶接痕を再現していきます。

私は、この作業にはいつもエポパテを使います。伸ばしランナーを接着剤で溶かしながら痕を付ける方法もありますが、伸ばしランナーの周囲まで溶けてしまったりして、コントロールが難しいのです。

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今回は、板ガム状で少量の切り出しが容易なタミヤ製をチョイスしました。
ボール紙の上で指先で転がして極細に伸ばし、カッターで切って貼り付けては、竹串の先を削って作った道具でチョイチョイと痕を付けていきます。

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車体上面板と側面板との溶接痕もなく結構目立つので、ここも付けておきます。くぼみにパテを埋めていくのが少々面倒ですが。

こうして一日がかりで作業終了。あちこちツギハギだらけになりました。

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2009年11月15日 (日)

タミヤ ヤークトタイガー その2

とうとうやってしまいました。インフルエンザです。先週末に娘が感染し、どうやらそれをもらってしまいました。
月曜日から調子が悪かったのですが、ついに水曜日からダウンしまして、金曜日の昼になってやっと起き上がれるようになりました。おかげで、今週はまったくプラモどころではありませんでした。
しかし、タミフルの効き目は絶大です。

さて、病み上がりですが早速続きに取り掛かります。いや~偶然とはいえタミヤにしといて良かったです。もしドラゴンあたりを組んでたら、またモチベーションがガックリ下がっていたことでしょう。

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まずはキャタピラ組みからです。このキットは、最近のタミヤスタンダードとなりつつある部分連結式とベルト式の二択となっており、好きなほうを選んで作ることができます。
もっとも、使わなかった部品はまるまる余ってしまうしかないので、部分連結式を採用するならもうベルト式は必要ないのでは、と個人的には思っています。ベルト式は、塗装して履かせるだけなら確かに手軽ですが、いわゆる「弛み表現」が難しく、リアルさを出すためにはある程度のスキルを必要とするからです。
それに対して部分連結式であれば手間もそれほどかからず実感たっぷりに組みあがります。
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このように、本来片側100コマほどあるはずのキャタピラですが、30個足らずの部品で済んでしまいます。しかも、分割と成型が巧みなので、大変自然なラインが簡単に再現できます。まあ、それはそれで面白みに欠ける点でもありますが、一長一短ということで。

続いて主砲の組み立てです。
このキットには、必要最小限のエッチングパーツは付属しますが、金属挽き物砲身は入っていません。昔ながらのモナカ合わせのプラ部品です。
この組み立て方について、「接着剤をたっぷり塗って、わざとはみ出させて接着し、乾いた後にはみ出しを削るとパテ要らずできれいに出来る」と言われますが、私はあまりそうは思いません。
たしかにパテ要らずですが、はみ出しがジャマで部品同士の合いが分かりづらく、結局ずれて貼り合わさってしまうことがあるからです(私にウデがないだけかも知れませんが)。
ですので、私は次のようなやり方で貼り合わせます。絶対とは言いませんが、こちらのほうがきれいに仕上がると思います。
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部品の一端をていねいに位置決めして固定します。




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少し隙間の空いたところに、流し込み接着剤を流します。少し多めに流すのがコツです。



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合わせ目がずれないように注意しながら部品同士をそっと押さえていきます。押さえるにしたがって接着剤が流れていきます。このとき溶けたプラがはみ出しても大丈夫です。

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接着剤が流れ切った辺りにまた同様に流しては押さえます。これを端まで順に繰り返すわけです。
合わせ目のズレを確認し修正しながら貼り合わせるので、ミスは少なく済むと思います。
乾燥後の合わせ目の線はパテで消せますが、ズレは直せません。無理に削って直すと楕円断面の砲になってしまいます。パテを使わずに合わせ目を消すことより、ズレをなくすことに専念したほうが、リスクが少ないのです。

Img_0879
こうして主砲が組み上がりました。
それにしてもデカイ大砲です。タイガーⅠの88ミリ砲と比べると、もう「何じゃこりゃ?」ですね。よくもまあこんな大砲を自走砲にしようなんて考えたもんだなあと思ってしまいました。
でも、こんなバケモンを何十輌か作ったところで、戦局は変わらなかったんですね。

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2009年11月 8日 (日)

タミヤ ヤークトタイガー その1

前作は慣れない情景作品でダラダラと長丁場になってしまったので、気を取り直して単品作品に挑むことにします。

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こういうときはやはりタミヤしかないでしょ!?というワケで、入手から一年温めてきた、当ブログの表紙にもなっている「ヤークトタイガー」に取り組みます。


箱を開けると、カラーの塗装図が入っていたりして、実にユーザーフレンドリー。「そうそう、プラモはこれでいいのさ」と思ってしまいました。

早速組み立て開始。転輪の組み立ては、簡単ですが面倒です。従来のキングタイガーとは違った設計で、少し部品構成が多いので、すごくたくさん作っている気になります。
Img_0849でも、そのおかげで立体感ある仕上がりになります。真ん中の板(ハブの外側の円盤状のモノ)が浮いているの分かりますか? 実車はこういう構造になってたんですね。



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組み立てはまだ先ですが、車体表面のテクスチャーの表現もいい感じです。




Img_0855_2
ただ残念なことに、目立つヒケが両側にあります。これだけは処理しないといけませんが、消えてしまうテクスチャーの復元が自然な感じにうまくいくでしょうか。


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戦闘室前面装甲板の鋳造表現も雰囲気満点。ここは何もする必要はないでしょう。砲盾も同様で、記号の刻印までしっかり再現してあります。

こんな感じで、キットは今さらながら前評判どおりのもので、直線番長スタイルにはうってつけです。これが今年の締めくくりとなるよう頑張りまっす!!

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