ツィンメリット・コーティング

2017年9月 9日 (土)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その12 <ツィンメリット砲塔編>

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パテを貼り付けたら、パターンを付けていきます。
今回は、自作ローラーとカステンスタンプを併用していますが、やはりローラーで付けた痕が、リアルな感じでいいです。

グダグダな感じに見えると思いますが、これぐらいで十分です。実車も、けっこう雑ですから。

この後、砲塔に進んでいきます。

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ところで、パテの厚みの目安はこれぐらい。光が透けて見えるぐらいで、0.3ミリくらいになっているはずです。
1/35ならこれで十分なのですが、1/48ではこれでも厚いぐらい。
でも、これ以上薄く延ばすと、延ばし台からキレイにはがすこと自体が難しくなってしまうので、実質的にはこの程度が限界みたいです。

キングタイガーのツィンメリットでもっともやっかいなのが、砲塔後部面ですね。
ハッチがあったりと造形が複雑で、いったいどうすりゃいいのか?と悩んで手が止まってしまうかもしれないです。特に、パテを模型の上で延ばすとなると、これはもう、たいへんな難関に見えます。
でも、パテ生地貼り付け式なら、それほど難しくありませんよ。

少し難しいのは、ハッチの周りのパテに切れ目を入れて、ハッチが別体だと分かるようにすることぐらいです。
形が入り組んでいるので、ローラーとスタンプ併用だと、作業もラクにできます。

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前面は、開口部を避けて作業します。








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右側は、作業終盤でローラーが目詰まりしてきたため、モールドが浅くなってしまいました。
ローラーの材料がエポパテですから、詰まったパテがくっついてくると、取れなくなっちゃうんです。




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最後に、防盾の部分を作業して、コーティング工作はめでたく終了です。

(つづく)

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2017年9月 5日 (火)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その11

写真整理の際に、順番を間違えてしまいました。
先の記事より、こちらが記事の時間軸としては先になります。ご容赦を。

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砲塔の照準器は、前期の2眼タイプのものになっていますが、後期の単眼式にしたいなと思い、熱して柔らかくしたランナーを裏から押し当ててフタをしてしまいます。





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キッチリ埋めなくても、どうせコーティングでパテをかぶせちゃうので、これで十分。ズボラできるところはするタチです。






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車体の装備品を取り付けるダボ穴は、コーティングを始める準備として、ドリルで貫通させておきます。







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パテは、ミリプットの「グレードS」が、もっとも相性がよろしいかと思います。
後ろの軽量タイプでもできますが、グレードSのほうが弾力がないので、薄く延ばすのに向いています。
青箱のミリプットは、この方法には使えません。柔らかいのですが粘りがなく、すぐにボロボロにちぎれてしまいます。

(つづく、いや、昨日の記事に戻る)

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タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その10 <ツィンメリット工作>

それでは、いよいよツィンメリットコーティングの工作を施していきます。
戦車モデラーさんならご存知かと思いますが、キングタイガーのポルシェ砲塔タイプは、基本的にコーティングがすべての車両に施されていた車体となりますので、避けて通れない作業となります。

いつも通りの、エポパテ生地延ばし・貼り付け法でやっていきます。
基本的には1/35と同じ作業なのですが、1/48のたいへんなところは、とにかくパテを薄くしないといけないということ。
そこでパテは、もっとも薄く延ばしやすい、「ミリプット・グレードS」を使用します。

これは、薄く延ばそうとしすぎた、失敗例です。薄くなった部分が金属棒にくっついてきてしまったり、逆に、延ばしたパテがうまくはがれなかったためにボロボロになってしまったので、使うのをあきらめました。

で、再挑戦。

今度は、なんとか貼ることに成功。 それでも、サイドフェンダーの取り付け台座より厚ぼったくなってしまいました。
ただ、現実的には、この方法ではこれくらいが限界です。薄く延ばすだけならいくらでも薄くできますが、模型に移すことが難しいのです。

時々ご質問をいただくのですが、貼る面にアクリルシンナーを塗っているのは、水転写デカールのように水貼りして密着させるためです。ただの水では、プラが弾いてしまい、うまくいきません。
このパテは水に溶けるタイプのエポパテですので、パターンを刻む際に、パテが少し柔らかくなって、一層「それらしい」感じになる効果もあります。ですので、パテの表面は濡らさないようにします。塗りすぎにも要注意です。

(つづく)

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2017年4月13日 (木)

コーティング中です

初期型に続いて、中期型も制作しています。

こちらは、ツィンメリットコーティングが必須となる車両ですね。
今までしつこいぐらいに記事にしてきましたが、かなり昔の記事になり、ブログではさかのぼって見るのが難しいので、フェイスブックページに、新たに動画を上げています。ご興味のあるかたは、左のリンクからご覧になってください。
ブログに埋め込もうとすると、データサイズの関係で、一度動画サイトにアップしないといけないのですが、これだとすぐ済むので便利ですね。
(※今回の動画は音声が出ませんが、わざと入れていませんのでご安心ください。)

これをご覧になったかたで、過去の動画もご覧になりたいかたは、YouTubeサイトでご覧下さい。もう少し詳細な動画になっています。右下のバナーから飛べるはずです。

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2012年8月13日 (月)

タミヤ エレファント その4 <ツィンメリット・コーティング>

では、後部の続きです。
まず、整流板の接着面のパテを取り除きます。ナイフで押すようにすれば簡単に取れていきます。
次に、排熱口の両脇の部分にパテを貼り、その後排熱口を接着し、ここにもパテを貼ってコーティング。
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こんな感じです。ホントは昨日のうちにここまで済ませておくとよかったんですが。




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残りは戦闘室の両側面と後面です。やはり尖頭ボルトがジャマですね~。
パテを貼る範囲はケガキがしてあるので助かります。


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ハッチは取り外した状態で別々にパテを貼り、まずは車体にコーティングしてしまいます。その後ハッチをはめてパターンが連続するように刻みます。


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最後に、フェンダーの前部と雑具箱に施して、コーティング作業はすべて終了です。やはりしんどいのは前部ですね。

ちなみに、制作する車両によって、コーティングする面や範囲に違いがあるようですね。

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2012年8月12日 (日)

タミヤ エレファント その3 <ツィンメリット・コーティング>

それではコーティング開始です。
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前から取りかかりましたが、いきなり最難関の場所です。とにかくジャマなものが多すぎますね。
シャックルの取り付け基部(A7部品)を先に付けてしまったのは失敗でした。これはパテを貼った後に取り付けることを強くお勧めします。
尖頭ボルトの周りを絞るような刻みを付けるのは、カステンのローラーでやるにはRが小さすぎて無理がありました。マイナスドライバーかなにかでやったほうがよさそうです。(パテを貼ったところでお客様がご来店になってしまい、接客中にパテが固まってしまったので一度やり直しました…。)

組み立てやすさを優先するというのなら、コーティングをしなければならないと分かっているキットなのですから、ただ部品数を減らして組みやすくするより、コーティングがしやすくなるよう考えて設計してほしかったです。これでは、従来の他社品と何も変わりません。
素人考えで恐縮ですが、例えば尖頭ボルトを別部品にしておけば、部品数は増えますがコーティングは格段にラクになり、トータルでは作りやすくなるのではないかと思います。
今になって、しかもコーティングのモールドのないエレファントをこの高価格でキット化するなら、それぐらい今までにないエポックメイキングなものを目指してくれてもいいと思います。

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後部です。
ここのシャックル基部もジャマなだけでした。
後から付く部品のダボ穴を、忘れず復元しておきましょう。


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変則パターンが特徴的な左側面。模型的にも面白いですね。




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右側は普通のパターンです。





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斜め前。
ここも丸く縁取るようにパターンを刻みます。

コーティングするところはまだありますが、これでひとまず1日置き、ここまでのパテを硬化させてから戦闘室のコーティングに進もうと思います。

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2012年8月11日 (土)

タミヤ エレファント その2 <ツィンメリット・コーティング段取り>

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車体を組み上げます。
きれいにピッタリと収まります。
この後のツィンメリットコーティングに備えて、段取りを考えます。特に後部の形状が複雑ですので、どの部品を先に取り付けてしまうかよく考えないと、作業が難しくなります。
実車では組み立てが終わってからコーティングするのでしょうけど、模型の場合、後からでは工具が入らなかったりして作業できないところがあります。1/35サイズの工具ではありませんからね。

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そこで、組み立てはここまでにしておき、下部の垂直面をまずコーティングして、ここにつく整流板のような部品はその後で取り付けます。次に、その上の排熱装置のような箱を取り付けてまたコーティングする、という計画にしてみました。

はたしてうまくいきますやら…。

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2010年11月16日 (火)

タミヤ ストームタイガー その2 <コーティング終了>

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リアパネルにもツィメリットコーティングを施しました。これで、ストームタイガーもコーティングはすべて終了です。

ストームタイガーには砲塔がなく、代わりに取り付けられた戦闘室にはコーティングが施されていません。そのため、コーティングを施す面積が小さいので、作業が早く済みます。
模型にコーティングの練習をするにはうってつけですね。

ところで、今回のコーティグ実演では私自身もいくつか収穫がありました。
一つは、ローラーにパテがくっつくのを防ぐには、パテ表面にエナメル溶剤を塗るのが最適だと分かったこと。それと、延ばしたパテを模型に貼り付けるための石けん水を塗るときの方法です。今回霧吹きを使ったのですが、これは失敗で、普通に筆か指で塗るほうがよいですね。

さて、これでキングタイガーとこのストームタイガーの2輌がスタンバイです。
1年放ったらかしたキングタイガーが先か、それとも初めて作るストームタイガーか…どっちから制作を進めようか、迷ってしまいます。

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2010年5月 7日 (金)

ドラゴン ブルムベア中期型 その2 <模型合宿>

5月4日に、有志による模型合宿が行われました。
まあ一日みんなでワイワイ模型を作ってみようという企画でして、合宿といっても泊り込みではありません。何かよい名称を考えたほうがよさそうです。
第1回目の今回は、とりあえず寄ってみようということで、私は人にお見せできる唯一の特技としてエポ生地ツィメリットコーティングをすることにしました。

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会場の様子はこんな感じ。皆さん、かなりの大荷物で、ワタシなんかはデカいコンプレッサーまで持ち込んでしまいました。結局使わずじまいでしたが。


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キングタイガーなどがだいたい2時間程度でコーティングできるので、「半日くらいで終わるから、あと何しようかな」とか思っていました。
しかし、ブルムベアは車体下部までびっしりコーティングされていますので、コーティングされない部分にかかったエポパテを切り取るのに手間がかかり、なかなか進みません。
また、パターン付け自体も、障害物を避けながらの作業となりますし、車体後部は特に入り組んでいてローラーが入らなかったりして、かなりしんどかったです。
でも、参加者の皆さんに「スゴイスゴイ」とおだてていただいたおかげで、モチベーションを維持できました。この日を選んで正解でした。どうもありがとうございました。
結局、予定よりかなり時間がかかってしまい、9時から5時くらいまでかかってフェンダーなど一部が間に合いませんでした。

しかし、今回新発見もありました。ローラーにパテがくっつかないようにするために、今まではベビーパウダーをまぶしながら作業していましたが、しばらく作業をするとどうしてもローラーに少しずつパテが付き、さらにそこへパテが雪ダルマ式に付いていってしまいました。
そこで、エナメル用シンナーを塗ってみたところ、これが調子よく、逆にローラーに付いたパテが車体側にくっついて、ローラーがキレイになったほどです。いろいろやってみるもんですね。
それから、この日のために安いレギュラータイプのミリプット(青い箱)を仕入れて、同様にやってみたのですが、これはダメでした。
最初触った感じでは大変柔らかく、ラクに延びそうで期待が持てたのですが、いざ練ってみるとただ柔らかいだけで粘りというかコシがなく、モロモロで薄く延ばせないんですね。やっぱり、高いですがグレードSタイプが必要です。

今回の模型合宿については、「平日模型親父」さんのところで詳しく紹介されています。よろしければ覗いてみてください。

ところで、この企画の何がよいかというと、それは何といっても「他人の作業そのものが実際に見れること」に尽きるでしょう。
各地の模型イベント(AFVの会やホビーショウなど)や模型サークルの展示会で、完成品を見る機会は多くあります。
でも、いかに見事な完成作品であっても、見ただけではどのようにそれが作られたかは分かりません。素晴らしくおいしい料理を食べただけで、その作り方まで当てることがシロウトにできるでしょうか。
もちろん、素晴らしい完成作品を見ることはそれ自体楽しいですし、目も肥えて勉強になることが多いのですが、そこまでなのです。こうしてお互いの手の内を見せ合うことはいわば手品のタネ明かしをしているようなもので、参考になることは単に作品を見るだけとは比べ物になりません。
アマチュア同志がこうして人の良いところを吸収できるまたとない機会として、これからもこうした動きが広まってほしいなあと思います。

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2010年2月 6日 (土)

ドラゴン タイガー1後期型 その4 <ツィメリット・コーティング 砲塔編>

早速昨日の続きをします。今日は砲塔編です。

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まずは砲盾から。
左右半分ずつエポ生地を貼ります。凹部を筆で押さえて曲面になじませます。
全体が密着したらトリミングします。


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反対側も同様にして、全体に貼り終わりました。




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ローラーをかけて完了です。簡単ですね。
ローラーへのパテくっつき防止方法はいろいろと試行錯誤中ですが、最新の研究ではエナメルシンナーが良さそうという成果が出ております。

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続いて砲塔本体です。
このキットは、砲塔パーツが一体成型となっていますので、予備キャタピラのステーのみ取り付けてあります。この部分も筆で押さえれば自然にステーが生地を突き破って、ステー間の隙間もきれいに貼れます。
雑誌で紹介しているような、パーツの上でパテを延ばすやり方では、こういう部分が難しいのではないかと思います。

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砲塔は、少しピッチの大きいローラーを使いました。
同様に、側面のハッチもコーティングしておきます。後部の雑具箱で隠れる範囲は、いつもはコーティングしないのですが、おそらく実車はそうなんだろうということで今回はびっしりとコーティングしてみました。

以上で、コーティングはすべて終了。あとはパテが固まるのを待ちます。
やはり、コーティング作業がこの戦車模型のヤマ場ですね。

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