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2018年12月

2018年12月31日 (月)

ゆく年くる年

いよいよ2018年も今日で終わりですね。今年も、1年間買い支えて下さったお客様の皆さまには、心より感謝申し上げます。

また、お持ち込みいただいた作品はすべて写真に撮って、ハードディスクに、年別に、作品ごとに分けて保存していまして、今年の作品数は、なんと51作品! ちなみに、昨年2017年は52作品でした。
皆さんの、かわらぬ旺盛な制作意欲には、頭が下がります。おかげさまで、ショーケース内はいつもいっぱいです。

ワタクシ店主めは、下記のとおりです。
・1/12 スズキ・カタナ・カスタム仕様(タミヤ)
・1/24 ニッサン・スカイラインGTR ニスモチューン(タミヤ)
・1/24 スバル・サンバー(アオシマ)
・1/24 マツダ・RX7(アオシマ)
・1/24 フェラーリF430(フジミ)
・1/24 ホンダ・NSX(タミヤ)
・1/24 フェラーリ512BB(フジミ)
・1/24 トヨタ・86カスタムホイール仕様(アオシマ)
・1/24 ホンダ・NSX(タミヤ)
・1/24 トヨタ・ヴェルファイア(フジミ)

一部、制作記録を撮ってなかった作品もあるので、見落としもあるかもしれませんが、計10作品。自分ではあんまり作ってなかったような印象だったのですが、改めてこうして見てみると、意外にも平均すると月イチペースだったんです。特に、後半の9月からは、月産2作品×2ヶ月と、狂ったように作ってました。

最近のプラモの作り方・楽しみ方は、思い入れたっぷりにコツコツ手を入れたり加えたりしてナンボで、素組みでササッと仕上げるなんて、みたいな風潮にあるうえに、キット自体も高密度になり、1作に数カ月~年単位かけるのが普通になってきました。
楽しみ方はユーザーそれぞれですから、それはそれでいいのですが、私ども模型屋の都合で言うと、それでは何百人も顧客を獲得しないと立ち行かないというのが、悲しいかな実情で、もどかしいですね。
昔のように、模型屋でプラモを物色して買って、帰ったらすぐ作って、作ったらカタログで次に作りたいキットを探して、翌月買って作って…という方が、やはりたくさんいてほしい、というのが本音です。

年の最後に愚痴みたいな話になってしまって恐縮ですが、当店もあと半年で閉店の運びとなります。最後まで、ぜひ、たくさんの作品を拝見したいと期待しています。よろしくお願いします。

それでは、皆さん、よいお年をお迎えください。

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2018年12月26日 (水)

お客様の作品のご紹介

お客様から、作品のお持ち込みをいただきました。どうもありがとうございます。

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ヤマサキさん作品
タミヤ 1/6 GSX1100Sカタナ

作者さん2作目の、ビッグスケールのバイクモデルです。




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ファイナルエディション風に、エンジンとホイールをブラックで塗装されてます。
大きさも手伝って、圧倒的な迫力です!
クランクケースのデカールが上下さかさまですが、これ、説明図どおりに貼るとこうなっちゃうという、落とし穴です。


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現代のコンパクトなバイクとは違い、大柄で、エンジンの自己主張もあるので、とにかく大きく見えます。
カウル類のシルバーも、輝度の高めのシルバーで塗装されており、模型としての存在感も十分です。



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このシリーズになると、メーターカバーもちゃんとパーツ化されていて、追加工作なしでもこのリアルさ。実車みたいです。
特に手を入れなくても、こんな模型が手にできるって、プラモデルの良さですよね!


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1/12と並べると、こんなに違う! スケールが倍違うだけには、とても見えないほど大迫力!
やはり、憧れのプラモデルです。





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現在、別の作者さんのエフもお借りしていて、1/6スケールの『バリ伝』状態です。エフが赤色だったら、なおよかったんですけどね。
それにしても、エフに比べてもカタナの大きさが際立っています。こんなに大きなバイクだったんですねぇ。

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2018年12月18日 (火)

お客様の作品のご紹介

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ミナミさん作品
エアフィックス 1/72 フォッケウルフ

先日ご紹介した、フォッカーと一緒に持ってきて下さいました。

フォッケウルフって、たしか、Fwなんとかって型がいくつもあるんですよね? 店主は、飛行機のことはまるで門外漢でして、作品カードには「フォッケウルフ」としか書かれていないので、詳しくは分かりません…。

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こちらも、写真で見ると絵画調のような仕上がりです。







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筆塗りでは難しい迷彩柄も、上手に塗られています。







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台は、バンダイの
アクションスタンドです。







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飛行時の形で展示できる、よい方法ですね。







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2018年12月16日 (日)

手前味噌

店主拙作です。

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アオシマ
1/24 86 カスタムホイール

アオシマの、ちょっと前のキットです。
パケ写真では、黒ボディに水色のホイールなのですが、逆でもカッコイイかな?と思い、塗ってみました。

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ボディ色は、タミヤのコーラルブルーです。本来、レイトンハウス色ですかね。
キットにGTウイングは含まれていませんので、タミヤのウイングセットを使いました。

ホイールは、水色の塗装指定になっていますが、キットはメッキパーツなのでそのまま生かしています。
ただ、プラモのメッキ部品のメッキはちょっと安っぽく見えますので、上からタミヤのスモークを軽く吹きつけています。これだけで、見違えるほど雰囲気がよくなります。

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ボンネットは、一見するだけではたぶんただ真っ黒なだけに見えると思いますが、ご紹介したように、カーボン調に塗装しています。





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GTウイングも同様です。

このキット、部品が合わないとか、どうしようもなく難しいということはないのですが、部品分割があまりに細かすぎたり、まったくとは言わないものの、やはり部品の合いがよくないといった、イマイチ作りにくい点がありますね(上のほうの写真、いつの間にかリアガラスが浮いていますが、これも上から押さえるとバチンとハマって直ります)。
そう思うと、やはりタミヤのキットの、作りやすさを一番に考えた設計というのがありがたく感じます。


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2018年12月13日 (木)

お客様の作品のご紹介

お客様から、作品のお持ち込みをいただきました。どうもありがとうございます。

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ミナミさん作品
レベル 1/72 フォッカーDr1

掌に乗るほどのかわいらしい模型です。




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ここのところ、結構コンスタントにお持ち込みくださる作者さん。
安定の筆塗り派です。






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このくらいの大きさだと、筆塗りするとまるで絵のような、味わいのある仕上がりに。
ちゃんと、パイロットも乗ってます。





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同じスケールの、『紅の豚』に出てくるサボイアの模型も店内にありますが、さらに小さいですよ。

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2018年12月10日 (月)

簡単! おもしろい! カーボン調塗装 <続き>

カーボン調塗装の続きです。

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今塗ろうとしているのは、このパーツ。
前後が上向きに反っているので、真ん中が凹んでいます。

ここにストッキングを押しつけても、凹んだところには密着しないので、模様がきれいに出ません。

凹んだ面にも、ストッキングの模様をうまく写したい…これが解決すれば、他にも応用が効いて、いろんな形のパーツにカーボン柄が塗装で表現できます。
「デカールを貼ればいいじゃないか」という声も聞こえてきそうですが、もしかするとデカールを貼りにくいパーツでも、塗装で表現できたりするかもしれないじゃないですか? う~ん、なんとかしたい。

要は、ストッキングを密着させればいいわけです。

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じゃあ、くっつけちゃえばいいじゃないか!?ということで、思いついたのが、スプレーのり。
楽しい考え事をしているときは、頭もよく回ります。

3Mのスプレーのりには、いくつか種類がありますが、この55番を使います。





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まずは裏側から。凸面なので、スプレーのりは、ここでは必要ありません。

湯アカすくいにストッキングをセットすることで、織目が整った状態で、簡単に押し付けることができます。



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ブラックで塗っておいた後、ガンメタルをエアーブラシで吹きつけます。

どの程度色が乗ったかは、ストッキングをどけてみないと分かりません。一発勝負なので、吹き具合は経験を積んで会得するしかありませんね。

続いて、問題の表側。
スプレーのりをストッキングに軽く吹いて、パーツに軽く押し当て、凹んだところを指でなでてくっつけます。

撮影するどころではなかったので、写真はありませんが、思いのほか想像通りに運びましたよ。
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結果がこちら。
前回(86のとき)と違って、凹んだ面にも均一に模様が写りましたよ!
いい感じです。気持ちいい!





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組み立てて、ツヤありクリヤーでオーバーコートしてみました(後でこの写真を見て、向こう側の羽根がないことに気付き、恒例の、床を這ってのパーツ探し…)。

自分なりには十分満足いく出来です。
これなら、ある程度複雑な凹凸面にも、カーボン調塗装できそうです。いろいろやってみたくなりました。

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で、次に作ったNSXで、嬉しがってあちこちに試してみました。

鼻っつらのブーメランみたいな部分と、アゴの部分も。




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メーターバイザー、ミラー、ボディサイド下部も。
ボディ下部は凹んでいるので、さっそくスプレーのりが活躍。





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さっき塗ったGTウイング、エンジンカバー、ルーフも。
エンジンカバーもスプレーのり戦法を使ったので、前回の時と違って、織目が伸びずにきれいに塗れました。

あと、写真は撮っていませんが、リアのアンダーカバーも塗りました。
このパーツは、フィンが何枚もあって凹凸が強すぎ、さすがにあまりうまくはいきませんでした。

また、のりはパーツ側にも少し移って着いてしまうので、エナメル用シンナーを含ませた綿棒等でそっと拭き取ってあげます。特にクリヤーをオーバーコートするなら必須です。

いやぁ、実におもしろくて、すっかり病みつきです。
今度は、ボディ全体とか、バイクにも応用して挑戦してみたいですね。

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2018年12月 8日 (土)

簡単! おもしろい! カーボン調塗装

先日作った、タミヤのNSXの1作目で、エンジンカバーのカーボン柄を表現するのに、初めて塗装でやってみました。もっとも、デカールを使った表現もやったことがないので、カーボン柄の表現そのものが初めてなのですが。

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女性用のストッキングを使います。わりとポピュラーな技法だと思います。
購入は相当恥ずかしいので勇気がいりますが、今は100円ショップでも売られていますので、何かのついでを装って、さりげなく購入。
1回買えば、度胸がつきます。






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先にセミグロスブラックを塗装しておいて、上からストッキングをあてがい、ストッキング越しにガンメタルを吹きつけます。
ちなみに、ガンメタルを吹きつけるのはエアーブラシがオススメです。
缶スプレーは、噴霧の勢いが強すぎて、うまく模様が出ません。

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さて、そのときの結果がこちら。
真ん中へストッキングを引っ張ったので、ちょっとうねってしまっていますが、カーボンっぽさは出ています。ぶっつけ本番の初めてにしては上出来じゃないか! 個人的には十分満足です。

というより、出来云々より、素直におもしろい!

そこで、調子に乗って、次に作ったプラモでは、より多用してみました。

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その前に、一つ道具を調達してください。

お風呂の湯垢すくい。これも100円ショップで買えます。
付いている網を外し、ストッキングを張ります。
ピンと張りつめるよりも、少し緩めでOKです。縦横の織目が、ある程度キレイに揃うように張っておきます。

これで、ワークにストッキングがあてがいやすくなります。

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この装備で塗ったのが、このアオシマの86です。
ボンネット、ミラー、GTウイング、そしてもう見えませんが内装のコンソール周りに施しました。



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ボンネットと、メーターバイザー部です。

ボンネットのほうは、細かい模様になりました。スケール的には、これぐらいがいいのかもしれません。メーターバイザーやミラーのほうが目が粗いのは、凸の曲面に生地をグッと押し当てて強く引っ張ったせいで、生地が伸びて目が開くからです。

生地の目を斜めにあてがってやると、綾織り感がうまい具合に表現できます。

一見するとデカールに思えるかもしれませんが、よく見ると少し模様が歪んでいるので、塗装だと気付くと思います。
でも、この大面積でデカールでやろうとすると、曲面にシワなくなじませるのが難しく、これは有効な技法だと感じます。
あとは、これがピシッと塗れたら、気持ちいいだろうなぁと思います。この辺の難しさもまたおもしろいところです。

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問題はGTウイング。(適当に撮影したので、ホコリだらけで見苦しくてスイマセン。)
凸状の面は、生地を押し当てれば、いくらでも追従してくれて模様が再現できますが、このような凹部の面では、生地が太鼓の皮のように張って浮いてしまうので、模様がぼやけてしまいます。
これをなんとかしたい! どうにかできれば、かなり応用範囲が広がります。しばし考えます。
(つづく)

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2018年12月 6日 (木)

お客様の作品のご紹介

お客様から作品のお持ち込みをいただきました。どうもありがとうございます。

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かぶエリンギさん作品
ファインモールド 1/35 九七式中戦車チハ 新車台

当店では数少ない(ほぼ絶滅危惧種です)、ミリタリー系の作品をコンスタントに作られるお客様の新作。


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店主は、実は陸の日本軍モノは作ったことがありません。
ですが、他人様の作品を拝見するのは好きです。





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迷彩の各色の色味の塩梅がよく、とてもよい雰囲気だと思います。







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汚しも、比較的あっさり系ですが、バランスいい感じです。







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お世辞にも強そうな戦車ではありませんが、模型作品としてはとても魅力的な仕上がりになっていると思います。
こういう作品を拝見すると、自分も作ってみようかという気になったりしますね。




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2018年12月 4日 (火)

お客様の作品のご紹介

お客様から作品のお持ち込みをいただきました。
ここのところ、皆さんのペースが上がっているようで、ショーケースの中が一気に手狭になり、入れ替え戦になっています。どうもありがとうございます。

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クラタさん作品
フジミ 1/24 フェラーリ512BBi

こちらも、「黄色いスーパーカー」企画参加作品です。
店主のキットの姉妹キットを作られました。
店主のは普通のBBですが、こちらはインジェクション仕様で「i」がつきます。

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黄色1色で塗装されたことで、クルマの美しいラインがよく分かります。
塗色は、ガイアのサンシャインイエローです。



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後ろのバンパー周りなど、BBとは微妙に色々と違いがありますね。





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ホイールを、フジミのデイトナ用のものに移植(当初はマルイとおっしゃっていたような気がしたのですが、あらためて聞いたら違ってました)しています。
元のキットのホイールは、店主が制作記で書いたようにメチャメチャ大径で、模型的に格好はいいのですが、当時のクルマらしさはありません。
これだけタイヤの厚みがきちんとあることで、実にそれらしさが増します。悔しいけど、こっちのほうがカッコイイなぁ!

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ウインカーカバーは、店主拙作と同じくオレンジで。







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ちょっと分かりにくいですが、シートは黒かと思いきや、茶色地に赤のライン。
黄色いボディとケンカせず、かつ地味すぎず、よく似合う見事な色使いで、これはナイスセンスだと思います。

派手さはないものの、堅実で巧みなモデリングの作者さん。次は何を作られるでしょうか?

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2018年12月 2日 (日)

お客様の作品のご紹介

お客様から、作品のお持ち込みをいただきました。どうもありがとうございます。

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NKTさん作品
アオシマ カウンタック5000クワトロバルボーレ

先日のオー集名古屋での、「黄色いスーパーカー」企画参加作品です。


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店頭でいきなり勧誘され、その日は買う気もなかったキットを買って作られましたが笑、楽しかったと言っていただきました。

やっぱり、スーパーカーと言ったらこのクルマ。王道です。

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スラントしたノーズ、跳ね上がったテールなど、とにかくカッコイイですね。
実は、Aピラーからルーフに沿って、プラバンで裏打ちして厚みを再現されてます。誰も気づいてくれない、って、そりゃそうですよ笑。言われなきゃ分からないです。

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直線基調のデザインが、今見ても斬新ですね。
とにかく、目も眩むほど鮮やかな黄色で塗装され、しかもムラもなく、たいへん美しい仕上がりです。

ホイールはキットのものは使わず、あえてアップデートされた雰囲気を演出されたそうです。
黒いスポークと深いリムが、よく似合っています。

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あまりの鮮やかさに目がとられ、隣りに並べた他の黄色作品が黒っぽく見えてしまうほどです。
カーペットも、何気なく手が入っています。掛け値なくカッコイイ作品です。

新年早々、スカイラインを2作完成させて、今年はよいペースでの制作を予感させた作者さんですが、その後はお忙しくて失速笑。
まだ1ヶ月あるので、もう1作ぐらい見せていただきたいですね。

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