タミヤ 1/24 GTR(R32)ニスモカスタム その5
タイヤ周りの下ごしらえを続けます。
プラモデルのインジェクション部品は、いわばタイヤキと同じような合わせ型で抜いて造ります。
そのため、型から抜きやすくするための「抜きテーパー」というものが設定されていて、部品がわずかに先細り形状になっています(要は、プ●チンプリンと同じことです)。
薄い部品であればほとんど分かりませんが、ホイール、特にこのような厚みのある部品の場合は、型の合わせ目となるホイール裏側が太く、型の奥になる表側が狭くなっているのがハッキリと分かります。
旧車のような細みのホイールでは、タイヤも厚みがあるのでほとんど影響はなく、このままタイヤをはめてしまっても、そもそも接地面も若干丸みを帯びていますし、違和感はありません。
ところが、現代の幅広で薄いタイヤの場合は接地面が平らなので、タイヤ全体が円錐形になり、車体に取り付けたときに、キャンバーをあてなくても地面と「線」で触れずに、タイヤ外側(人の足で例えるなら小指側)が浮いてしまい、重量感のない模型になってしまって、ひどく興ざめです。
カーモデルのタイヤはソリッドゴム製ですが自重変形まではせず、ミリタリーモデルのプラ製タイヤと同じく、地面と点で接しているので、ただでさえ車重がまったく感じられないのが気に入りません。手軽になんとかできないものかと、かねがね思っているのですが…。
そこで、このテーパーを削り取って、円錐から円柱になるよう、成形します。
広がっている奥側を削っていきます。
ここでも、きさげカッターは大活躍!! 最初はヤスリでコリコリやってましたが、こっちのほうがはるかに作業性・生産性がよろしい。
これだけしつこくオススメしてもまるで興味を持たれない方がいるのが不思議でしょうがないです、ワタシ。
両刃なので、左右どちらにも使えて、刃をあてる角度を変えることで削れ具合も調整できます。
くどいようですが、ワタシ、今これがないとプラモ作りはできません。
時々ノギスをあてて平行になっているか見ながら、慎重かつ大胆に削っていきます。
こうして、4本とも成形完了。
メッキをはがす前にやってしまうほうが、削れ具合が見やすいですよ。
(つづく)
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