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2017年11月 9日 (木)

アネスト岩田 カスタムマイクロン 修理 その4

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さて、こちらが、部品交換後のテスト吹きの結果です

今回は、先に目安の赤線を書いてから、それを目標にしてやってみました。内容は、前回と同じです。

違いは一目瞭然です。部品交換前より、ダンゼン細くふけています。また、狙ったところから、きちんと噴霧が始まります。

細さは、HP-BPより細く吹けます。
吹き始めの位置も、バラツキが少なく、ボタンの操作にビックリするくらい正確に反応してくれます。
むしろ、赤線より左から噴霧が始まっていますが、これは、HP-BPやBRの操作に慣れているため、同じタイミングでボタンを引くと、反応が良すぎてフライング気味に噴霧が始まってしまうせいです。

また、線の太さがばらついているのも、わずかなボタンの動きにもシビアに反応してしまうため、腕の未熟さが露呈してしまっています…。

ワタクシ、今まで、エアーブラシの「ニードルストッパー機能は、プラモを塗装するぶんには特に必要ではない」と考えてきましたが、このガンだけは十分に有用だと思いました。一定の極細線を何本も描きたいとき、このガンでは、これを使わないと難しいのです。

右の余白に落書きしてあるのは、この機能を使っています。それくらい、高精度なガンと言えます。

とにかく、驚きの性能で、これは、実際に触って吹いてみないと分かりません。残念ながら、言葉では伝わらないです。それぐらいの、圧倒的な超高性能っぷりでした。
また、普通なら砂吹きになってしまうくらいの低圧でも、きれいな霧で出てくるほどです。

逆に言えば、ちょっとシビアすぎて使いにくいかもしれません。個人的には、プラモの塗装にここまで超高精度なエアーブラシが必要とまでは思いませんが、私のような道具好きは、持っていればなんだか嬉しくなるような気はします。

最後に、収納時の注意点を書き添えておきます。

Img_8678001
このニードルストッパー(プリセットアジャスタ)ですが、使用後はこのように多少なりとも開いた状態になっていると思います。
これで、ニードルの後退量を制限するわけです。




Img_8679001
いっぱいまで締め込むと、このように隙間(矢印部)がなくなるところまで締まりますよね。







Img_8681001
使用後、ニードルを清掃してテールキャップをはめていくのですが、この状態で締めていきますと…、







Img_8683001a
この時点で、ストッパーがニードル固定ネジに当たります。
でも、テールキャップ自体はまだ締め込む余地があります。テールキャップの前に、ゴムのOリングがハマっているので、締める感触が重くなってきていて、ストッパーがすでに当たっている感触が薄いんですよ。
そのため、気付かずにこのままテールキャップが止まるまでグイグイ締め込んでしまう可能性があります。
そうすると、ニードルが固定ネジごと前へ押されて、必要以上にノズルに押しつけられてしまうことになります。
そうすると、ノズル先端やニードルを変形させて、ダメにしてしまいます。

Img_8685001
ですので、ストッパーはこのように開けた状態でテールキャップを締めていきます。







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完全に締め込んだ状態でも、ストッパーは固定ネジに触れていませんね。







Img_8687001
その後で、ストッパーを、止まるところまで、軽く右に回していくだけです。締め込んじゃダメですよ。その必要はありません。
すると、このようにストッパー側に少し隙間ができます。これでOKです。

要は、収納ケースのクッション材に収まればいいだけの話です。


以上で、マイクロン修理の件は終了です。
エアーブラシを中古で買ったり、人から譲ってもらうというのはよくあることです。
それ自体がいけないことだとは、まったく思いませんが、前オーナーの使用状態や知識の程度が十分には分からないので、それなりにリスクも伴うということは、知っておいていただきたいと思います。

(おしまい)

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コメント

おっしゃられてたことも画像と詳細な文章でより理解できました。

掃除の際は、いつもすべて分解して最後にニードルストッパーをつけますのでやはり前購入者の手入れが悪かったのかなと思います。

ブログアップありがとうございました。

投稿: しとまさ | 2017年11月10日 (金) 09時46分

しとまささん、こんにちは。

「弘法筆を選ばず」といいますが、これだけよい筆があるということを知っておくことは、とても有意義だと思います。筆を替えるだけで、それまでできなかったことができた、ということもありますからね。

これだけのシビアな精度で作られている製品ですから、逆にいえば非常にデリケートで、ちょっとしたことが大きく性能に影響してしまいます。本来はプロ用の道具ですから、使いこなすのは難しいかもしれませんが、ぜひ作品制作に活かしてください!

投稿: Bluebell | 2017年11月10日 (金) 23時29分

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