タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その9
このような加工に、手放せない工具たち。
魚地球印の精密ヤスリと、NTカッターの「D1000P」。
魚地球印のヤスリは、その加工精度の高さと道具としての感触が抜群で、一度使うと、わざわざほかを試してみる気にはなりません。言うまでもなく切れ味も抜群で、よく切れるのに切削面はキレイで、模型流通で売られている、数本組みで1000円ほどのヤスリとは、比較にならないほどです。使えば分かります。
そもそも、アネスト岩田の塗装機器と同じく、プロの職人さんが使うための工具です。この10本セットで数千円しますが、それだけの信頼性がありますね。
「模型用」と謳った、1本何千円もするヤスリもありますが、自分なら迷うことなくこっちを買います。
「D1000P」は、デザインナイフ以外に、ニードルとインレタ擦りが一体になった便利工具。
インレタは、自分には縁がありませんが、ニードルはなにかと便利。ボディに収納しておけるので、いざ必要な時に「あれ?どこいった?」となることがありません。
最近、めっきり物忘れがひどくなった自分には、たいへんにありがたいです笑。
閑話休題。
もう少し組み立てのお話。
こういう、落とし込みのハッチ等の部品が、戦車以外にもいろいろあります。
パーツをハメ込んでから流し込み接着剤、というのが一般的かと思うのですが、それですと、接着剤があふれてきて、消えてはいけない部品の隙間(いわゆる、「チリ」ですね)が埋まってしまうことがありました。
通常のドープセメントでも、はみ出してしまうと同様のことになっていまいます。
そこで、以前にもご紹介した、リモネン流し込みの出番。
本来の使い方とは逆に、先に流し込んでしまいます。
浸透性がかなり高いので、凹部にスッと流れてくれて、流しすぎる失敗が少ないです。
乾きが遅いので、まだ濡れています。
少しだけ待って、プラが溶け始めた頃に部品を落とし入れ、軽く押さえればOK。
この使い方、応用が利くので、かなりのマイブームです。
続いて、ツィンメリットコーティングに備えて、準備をしておきます。
モデルカステンの「コーティングローラーセット」は、手に入りやすく、使い勝手も優れているのですが、1/48に使える、ピッチの細かい工具は、スタンプしか入っていません。つまり、コロコロローラーがないんですね。
エポキシパテ法では、やはりローラーで付けたパターンがリアルでよいのです。
そこで、一念発起、試しに作ってみることにしました。
金属加工でもできるスキルがあればいいのですが、私ごときにあるはずもないので、プラパイプにエポパテを伸ばして巻きつけ、0.3ミリピッチのスタンプで痕を付けました。私には、出来る範囲ではこれしか思い浮かばず。
試作1個目は、パテが厚くなりすぎてガタガタするので、ボツ。
2個目で、なんとか使えそうなものにはなりましたが、どうしても凹凸が甘いですね。
ランナーの切れ端を軸にして、出来上がり。
スタンプからエポパテに転写し、それを再度エポパテに転写するわけですから、パターンが甘く、浅くなってしまうことは予想がつきますが、まあ、一度やってみましょう。もしダメなら、スタンプを使います。
(つづく)
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