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2017年9月

2017年9月29日 (金)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その18

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オイルパステルを使っての汚し作業を続けます。
紙をパレット代わりにしてパステルをこすり付け、それを、溶剤を含ませた筆で混ぜてすくって、模型にのせていきます。




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フェンダー上のホコリ表現は、クレオス・ウェザリングカラーのサンド色です。うっかりのせすぎると、乾いた後真っ白になってしまうので要注意。

やはり、後部のエンジングリルがないと、さみしいというか、物足らない気がして残念。


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砲塔の上面と側面、それに砲身にも、筋状の汚れを付けていきます。
砲身のような丸い部分は、オイルパステルがやりやすいと感じました。





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車体前後の下のほうやフェンダー後部の、泥が跳ねあがりそうなところには、あらかじめテクスチャーをつけておきました。恥を承知で、大きな写真を貼っておきます。




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リキテックスの「ナチュラルサンド」と「ブレンデッドファイバー」を混ぜ、タミヤアクリルのフラットアースで色をつけたものを、筆でネチネチと塗っておきました。
「ブレンデッド~」に含まれる繊維のおかげで、草がからまったような表現ができました。


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細かい泥跳ねは、エアーブラシの砂吹きで表現しています。
エアーをいっぱいに絞り、ニードルを大きく開けて粗い霧がビチビチと飛び散るように噴射します。





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大粒の特に粗い泥跳ねは、エアーを出す前にレバーを引き、ノズル先端にわざと塗料を溜めてからエアーで吹き飛ばして表現します。
ただ、飛び散る粗さのコントロールはできないので、必ず何かで練習してから。

(つづく)

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2017年9月25日 (月)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その17

ウェザリングカラーを使ってスミ入れは、色を変えて、明るい色を流して、谷の部分にホコリがたまったような表現もします。また、面の部分に、かなり薄めた塗料をチョンチョンと置いて、フィルター表現にも使えます。
ただ、明るめの色は着色力が強く、乾くと真っ白になってしまうことがあるので、かなり薄めて、乾かしながら様子を見て行います。
ですので、けっこう時間のかかる、根気のいる作業になります。

ある程度満足したら、いわゆる「ストリーキング」という筋状の汚れ表現をしていきたいと思います。

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そのために、ホルベインのオイルパステルを使ってみます。
以前に実験的に使ったことはありますが、今回初めて作品作りに投入です。

オイルパステルは、顔料を油とワックスで練った画材だそうで、固体ですが、ペトロールやテレピンといった石油系の溶剤で溶かして伸ばすこともできますので、ウェザリングに使えそうだと思って用意していました。

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12色セットを一つ買いましたが、残念ながらグレイ系の色が含まれていないので、単品でもう少し買い足しておきました。






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模型に、直接パステルで適当に縦方向に線を描き…、








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溶剤を含ませた筆でなでます。
液状の塗料と違い、溝に沿って流れていかないので、ツィンメリットのようなギザギザ面でも筋状の汚れを表現しやすいですね。

上の写真のように、パレットの上でパステルを溶かして混ぜ、色を作って塗ることもできます。
この方法で、迷彩塗装のムラを消すのにも使いました。

ただ、パステルを持った手に色がたくさん付くので、その手で模型を触らないよう、要注意です。

また、油絵具のような乾性油を使っていないので、乾くことがありません。
したがって、失敗してもやり直すことができて便利な半面、いつまでも溶剤で溶けてしまうため、重ね塗りができません。また、触ればとれてしまいます。そのため、クリアーコートが必要になります(※「クレヨンコート」という商品が出ていますが、あくまで手に付かないようにするための画面保護用なので、溶剤には溶けるかもしれません)。
そのあたりが短所ではありますが、なかなかおもしろいマテリアルだと思います。

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途中から、直接描くより、パレットにこすり付けた色を細筆ですくって描き、さらに溶剤を含ませた細筆で伸ばすほうがやりやすいと気付きました。

これも、根気のいる作業ですが、地道に何本も引いていきます。
色を変えるときは、とりあえずコートが必要なのは面倒ですが…。

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砲塔にも、サビ垂れの痕なども描き込んでいきます。

(つづく)

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2017年9月23日 (土)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その16

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このあたりから、作業に集中して写真を撮れなくなってきます。いきなり進捗してしまいますが、どうかご容赦を。

排気管は、こんな感じに。
ツバのようなところから下は、車体の塗色でもいいようなのですが、ここも焼けた感じにしてみました。
ただ、少しだけ色味を変えて、若干グレイを多めにしています。

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排気管も、薄めに希釈した塗料を、こちらも色を変えながら何回か重ね塗りして、表情を出してあります。写真はかなり拡大しているので、テクスチャが大げさに見えますが、実際の模型では、なかなかよい感じにできたつもりです。



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砲塔のデカールが乾いたら、グロスのクリアーで軽くコートして、スミ入れです。
ツヤ消し面のままにしておくと、これからの工程で、ザラついた塗装面に塗料が染みわたり、汚い模型になってしまいます。

スミ入れには、クレオスのウェザリングカラーシリーズを使います。

原液はかなり濃いので、皿に出して薄めます。専用のシンナーが出ていますが、タミヤ・エナメルと違って、オドレスペトロールでも溶けてくれるので、これを使いました。

この焦げ茶色は、ドイツの3色迷彩やダークイエロー系によく合います。

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含みの良い極細筆を使い、スミを入れたい箇所に、ていねいに塗料を流します。
自分の場合は、できるだけハミ出さないようにしています。





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このウェザリングカラーシリーズは、乾くと溶剤に溶けなくなってしまうので、ハミ出しは半乾きのうちに拭き取ります。
綿棒を使うと、あちこちに毛が引っかかって、模型が毛だらけになってしまいますのでNGです。
ガイアやクレオスから、拭き取り用の専用ツールが出ていて、以前は好んで使っていましたが、今はコリンスキー毛筆を使うようになりました。細く尖っていて吸い取りやすいので、もっともやりやすいです。

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シンナーを軽く含ませた筆で、ハミ出しを拭き消すように修正していきます。

(つづく)

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2017年9月21日 (木)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その15

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車体に、あらかじめガンシップグレイで下色を塗っておいた装備品を取り付け、塗装します。
ワイヤー関係は、排気管と同じように、ジャーマングレイ、ブラウン、メタリックグレイ、ブラックを使って調色します。使う色は同じですが、ガサガサのサビサビではなく、ちょうど公園の鉄棒のような色をイメージしています。今回は、まだあまり使いこまれていない雰囲気の車両にしたいので、ブラウンは控えめにしてみました。
スコップ等は、グレイに鉛筆の芯の粉を混ぜて塗ってみました。

車体を塗装する前に取り付けてもよかったのですが、今回は後にしました。

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じゃあ、装備品を塗装してから取り付ければよかったんでは?と思ったりもします。
何をしたかったのか、よく分からないですね…。

けん引ワイヤーの束ねてあるところ(なんて言うんでしょうね)だけは、金属の地肌ではなく、車体色で塗ってあるみたいです。タミヤの組み説ではメタリックグレイなのですが、どちらがホントなのか、よく知りません。
自分は、正直どっちでもいいので、模型的に映えるからという理由で、車体色で塗りました。
少し薄めたアクリルのXF60ダークイエローを、やはり洗い塗りの要領で何回か塗り重ね、薄く塗った塗料がはがれてきているような質感にできました。

木の部分は、レッドブラウンの上に木甲板色を塗り重ねです。

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我慢できないので、履帯を履かせてみました。

やっぱり、フェンダーを付けないキングタイガーはカッコイイです!





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横にハミ出した履帯が、迫力ありますよね。








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砲塔にデカールを貼って、車体に載せました。

デカールは、お客様と話をしながら作業したらちょっと失敗しちゃって、軟化剤でクシャクシャにしてしまいましたので、後で違う番号に貼り替えました。

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後で写真集を見て気付くのですが、この車番の車両は、迷彩のパターンが全然違うんですよ。ガックシ…。
せっかくカッコよく塗れたと悦に入っていたのですが。

(つづく)

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2017年9月19日 (火)

お客様の作品のご紹介

お客様から、作品をお持ち込みいただきました。どうもありがとうございます。

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単身赴任模型堂さん作品
タミヤ
1/24 S2000

先日ご紹介した後期型は、同じキットをベースにした改造作品でしたが、こちらはキットそのままです。

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このカラーも、カタログにある色なんだそうです。
アメリカっぽいといいますか、映画『ワイルドスピード』に出てきそうな色ですね。



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こちらの作品は、シルバーベースにクリアカラーを塗り重ねて表現されたのだそうです。





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内装は真っ赤っか!派手~。







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これで、前期・後期がそろい踏み。
たしかに、2台並べてみないと、前期と後期の違いが分からないですね。




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たしかに、スポイラーの開口部とヘッドランプが違うのが、よく分かります。





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後ろも、コンビネーションランプが違っています。
後期型のほうが、今風でカッコイイですね。

それにしても、S2000って、タイヤがこんなに太いって、模型を見るまで気付きませんでした。

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2017年9月18日 (月)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その14

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ライトコードは、やっぱり作ることにしました。
1/48ということで、かなり細くしないといけません。後の接着のしやすさを考えて、金属線ではなく伸ばしランナーで作りました。
接着面がきわめて小さいので、瞬着等では接着しにくいですからね。

極細の伸ばしランナーですから、先にライト側を接着して固定し、車体の形に押し当てて曲げていけば、簡単に出来上がります。

これで工作はすべて満足です。

サフを吹いて全体をグレイに染めてから、塗装に入ります。

いつもは、まずマホガニーやダークアースを下地として、茶色立ち上げで塗っていましたが、前からやってみたかった、黒白立ち上げを試してみることにしました。

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タミヤのTS48ガンシップグレイを先に塗り、シャドウ部を残すように白を吹きました。







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砲塔を乗せるとこんな感じ。









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色入れは、久しぶりに、基本的にすべてタミヤアクリル塗料を使うことにしました。

まず、1色目のXF60ダークイエローを塗りました。少し白を混ぜて明るくしています。



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迷彩塗装は、始めたら集中して一気に塗り上げてしまわないとできないタチなので、途中で写真を撮っていられません。いきなり塗り上がってます。
グリーンはXF67NATOグリーン、ブラウンはX9ブラウンとXF10フラットブラウンを1:1ぐらいで混ぜたものを使いました。

下地の影とハイライトを残すようにして吹けば、各迷彩色にそのまま反映されるらしいのですが、そんなうまい具合にはいかなかったです笑。

以前は、タミヤアクリルをエアーブラシで吹くと目詰まりを起こしやすいという覚えがあったのですが、久しぶりに使うと、とても吹きやすくて「あれ?」っという感じでした。
ちなみに、専用リターダーだけは必須です。これを使うのと使わないのとでは、吹き心地がまったく違います。

ところで、1/48だと、常に模型全体が視野に収めやすいおかげで、1/35に比べて各迷彩色の面積のバランスを把握しやすく、塗りやすいということに気付きました。

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履帯は、やはりいつもと逆に、まずグレイで塗っておいてから、ブラウン、グレイ、ブラックあたりで「チョイサビの、重そうな鉄色」を作り、グレイを隠さないように塗ります。
そして、さらにグレイを、今度はできるだけ出っ張った部分にだけ乗るように、斜め方向から吹いていきます。

実は、履帯の塗装は、これでほぼ終わりなんです。

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排気管は、熱によるサビを表現したいので、ビンサフを使います。








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筆で塗って、生乾きのうちに重ね塗りを何度か繰り返して、ザラッとしたテクスチャを付けます。
写真に撮ってみると、拡大されて大げさに見えますが、実物を肉眼で見ると、もう少し控えめに見えます。



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履帯と同様の色を使い、もう少し錆びた鉄色を作って少し薄めに希釈し、洗うように何度か重ね塗りして出来上がり。
ここまで、全部タミヤアクリル塗料です。

この後、排気管の基部を、もう少し錆びてない感じの色で塗って終了です。

(つづく)

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2017年9月13日 (水)

お客様の作品のご紹介

お客様から、作品のお持ち込みをいただきました。どうもありがとうございます。

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ヤマサキさん作品
タミヤ 1/6 CRF1000L アフリカツイン

これまた、当店のお客様の中でも、模型堂さんに次ぐ早作りモデラーさん。
まさか、このプラモデルを売ることがあろうとは、思っていませんでした笑。
完成品を拝見するのは初めてです。もちろん、実車も見たことがありません。

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とにかく、デカイ! 大迫力です。



 







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よくできた足回り。
最新のキットらしく、スポークはプラ製でも細く成型されているので、実感十分。ブレーキディスクの穴も最初から開いていて、何もすることがなさそうです。





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エンジン回りも、最新のバイクは、メカがギュッと凝縮されていますが、きっちりと組めるようです。塗装も、大変美しく仕上がっています。





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このサイズになると、いつもの撮影用背景に収まりきりません。
ビッグスケールモデルですから長さもありますが、オフロード車のビッグバイクですから、高さもあり、どうやってもハミ出してしまいます。

チェーンは、別売の組み立て式をチョイスされました。

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メーター周りの実感もスゴイです。もう、特に無理して手を加えるところがないように思えます。ここまでできたプラモデルを、あそこが違う・ここが足りない、っていうのは、もう野暮っていうもんですよ。
作者さんも、2か月足らずで作っちゃいましたが、相変わらずケレン味のない作風で、プラモデルを楽しんでいらっしゃるのがよく伝わります。

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2017年9月11日 (月)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その13

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ツィンメリット工作が済んだ全体像です。
大きめの写真でどうぞ。







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砲塔右側のモールドが甘くなってしまったのが心残りです。「山」ではなく「谷」がしっかりと付いていないですね。
やはり、エポパテで作業するのに、同じ材料の工具では、1台作業のもやっとで、使い捨てになってしまいますね。ホントは金属で造りたいのですが…。

でも、1/48というスケールを考えると、これくらいが妥当なのかなという気も、しないではありません。ただ、見て分からなければ、模型として意味がないとも思いますし・・・。

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このあたりは、まだコロコロローラーが元気なので、モールドもしっかりしてますね。
ホントは、フェンダー取り付け金具のモールドより薄くしたいのですが、そこまで薄くするのには、今の道具ではちょっと難しいです(薄くするだけならできなくはありませんが、作業として無理があります)。

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車体後部は、かなり汚い感じです。
実は、パテを貼り終えたちょうどそのタイミングでお客様がいらっしゃったので、しばらく席を外していてパテが少し硬化してしまい、パテが貼りついてはがせなかったり、思うようなパターンが刻めませんでした。
店で作業していると、当然あり得ることなんですよね。

でも、そこは戦車プラモ。キレイに作る模型ではないですし、元々実車のツィンメリット自体がいい加減なモノなので、よほど満足のいかない大失敗でない限り、そんなに気にしなくて大丈夫なんですよ。
たぶん、これも、すべて組み立て終わってサフ塗装したら、まったく気にならないと思います。お気楽に作れるのが、戦車プラモのなによりいいところです笑。

(つづく)

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2017年9月 9日 (土)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その12 <ツィンメリット砲塔編>

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パテを貼り付けたら、パターンを付けていきます。
今回は、自作ローラーとカステンスタンプを併用していますが、やはりローラーで付けた痕が、リアルな感じでいいです。

グダグダな感じに見えると思いますが、これぐらいで十分です。実車も、けっこう雑ですから。

この後、砲塔に進んでいきます。

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ところで、パテの厚みの目安はこれぐらい。光が透けて見えるぐらいで、0.3ミリくらいになっているはずです。
1/35ならこれで十分なのですが、1/48ではこれでも厚いぐらい。
でも、これ以上薄く延ばすと、延ばし台からキレイにはがすこと自体が難しくなってしまうので、実質的にはこの程度が限界みたいです。

キングタイガーのツィンメリットでもっともやっかいなのが、砲塔後部面ですね。
ハッチがあったりと造形が複雑で、いったいどうすりゃいいのか?と悩んで手が止まってしまうかもしれないです。特に、パテを模型の上で延ばすとなると、これはもう、たいへんな難関に見えます。
でも、パテ生地貼り付け式なら、それほど難しくありませんよ。

少し難しいのは、ハッチの周りのパテに切れ目を入れて、ハッチが別体だと分かるようにすることぐらいです。
形が入り組んでいるので、ローラーとスタンプ併用だと、作業もラクにできます。

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前面は、開口部を避けて作業します。








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右側は、作業終盤でローラーが目詰まりしてきたため、モールドが浅くなってしまいました。
ローラーの材料がエポパテですから、詰まったパテがくっついてくると、取れなくなっちゃうんです。




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最後に、防盾の部分を作業して、コーティング工作はめでたく終了です。

(つづく)

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2017年9月 7日 (木)

オープントップコンベンション応募作品のご紹介

こちらも、オープントップコンベンションにご応募くださった作品です。

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単身赴任模型堂さん作品
タミヤ 1/24 S2000

当店のお客様きっての早作り名人、模型堂さん。
タミヤのキットは前期型なのですが、それを後期型に改造しての作品です。

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初めて現車を見たときは、カッコイイクルマだなぁ!と、ワクワクしました。
ホントに欲しいと思いましたが、さすがにそれはかなわないので、1度だけレンタカーを借りて乗ったことがあります。

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と言いつつ、前期型と後期型があったとは、初めて知りました。
ランプやバンパーの形状などが違うんだそうです。




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早いとはいえ、制作に手抜きはない作者さん。
カーモデラーさん定番のシートベルトは、きっちり追加しています。
色もたいへん鮮やかで、てっきりオリジナルカラーなのかと思いましたら、実車にも設定がある色なんだとか。
けっこうカラフルなクルマだったみたいです。

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2017年9月 6日 (水)

オープントップコンベンション応募作品のご紹介

9月に入ってのご紹介になってしまいましたが、オープントップコンベンションにご応募いただきました。どうもありがとうございます。

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Kさん作品
アリイ 1/32 フェアレディ2000

いつも素組み・筆塗りで、シンプルに作ってきてくれる作者さんの作品です。


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ミニカーのように小さなプラモデルです。






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室内も、説明図どおり塗装して仕上げられています。
クルマもそうですが、キットそのものにもノスタルジーを感じる作品ですね。

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2017年9月 5日 (火)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その11

写真整理の際に、順番を間違えてしまいました。
先の記事より、こちらが記事の時間軸としては先になります。ご容赦を。

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砲塔の照準器は、前期の2眼タイプのものになっていますが、後期の単眼式にしたいなと思い、熱して柔らかくしたランナーを裏から押し当ててフタをしてしまいます。





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キッチリ埋めなくても、どうせコーティングでパテをかぶせちゃうので、これで十分。ズボラできるところはするタチです。






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車体の装備品を取り付けるダボ穴は、コーティングを始める準備として、ドリルで貫通させておきます。







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パテは、ミリプットの「グレードS」が、もっとも相性がよろしいかと思います。
後ろの軽量タイプでもできますが、グレードSのほうが弾力がないので、薄く延ばすのに向いています。
青箱のミリプットは、この方法には使えません。柔らかいのですが粘りがなく、すぐにボロボロにちぎれてしまいます。

(つづく、いや、昨日の記事に戻る)

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タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その10 <ツィンメリット工作>

それでは、いよいよツィンメリットコーティングの工作を施していきます。
戦車モデラーさんならご存知かと思いますが、キングタイガーのポルシェ砲塔タイプは、基本的にコーティングがすべての車両に施されていた車体となりますので、避けて通れない作業となります。

いつも通りの、エポパテ生地延ばし・貼り付け法でやっていきます。
基本的には1/35と同じ作業なのですが、1/48のたいへんなところは、とにかくパテを薄くしないといけないということ。
そこでパテは、もっとも薄く延ばしやすい、「ミリプット・グレードS」を使用します。

これは、薄く延ばそうとしすぎた、失敗例です。薄くなった部分が金属棒にくっついてきてしまったり、逆に、延ばしたパテがうまくはがれなかったためにボロボロになってしまったので、使うのをあきらめました。

で、再挑戦。

今度は、なんとか貼ることに成功。 それでも、サイドフェンダーの取り付け台座より厚ぼったくなってしまいました。
ただ、現実的には、この方法ではこれくらいが限界です。薄く延ばすだけならいくらでも薄くできますが、模型に移すことが難しいのです。

時々ご質問をいただくのですが、貼る面にアクリルシンナーを塗っているのは、水転写デカールのように水貼りして密着させるためです。ただの水では、プラが弾いてしまい、うまくいきません。
このパテは水に溶けるタイプのエポパテですので、パターンを刻む際に、パテが少し柔らかくなって、一層「それらしい」感じになる効果もあります。ですので、パテの表面は濡らさないようにします。塗りすぎにも要注意です。

(つづく)

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2017年9月 3日 (日)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その9

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このような加工に、手放せない工具たち。
魚地球印の精密ヤスリと、NTカッターの「D1000P」。

魚地球印のヤスリは、その加工精度の高さと道具としての感触が抜群で、一度使うと、わざわざほかを試してみる気にはなりません。言うまでもなく切れ味も抜群で、よく切れるのに切削面はキレイで、模型流通で売られている、数本組みで1000円ほどのヤスリとは、比較にならないほどです。使えば分かります。

そもそも、アネスト岩田の塗装機器と同じく、プロの職人さんが使うための工具です。この10本セットで数千円しますが、それだけの信頼性がありますね。
「模型用」と謳った、1本何千円もするヤスリもありますが、自分なら迷うことなくこっちを買います。

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「D1000P」は、デザインナイフ以外に、ニードルとインレタ擦りが一体になった便利工具。

インレタは、自分には縁がありませんが、ニードルはなにかと便利。ボディに収納しておけるので、いざ必要な時に「あれ?どこいった?」となることがありません。
最近、めっきり物忘れがひどくなった自分には、たいへんにありがたいです笑。


閑話休題。

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もう少し組み立てのお話。

こういう、落とし込みのハッチ等の部品が、戦車以外にもいろいろあります。

パーツをハメ込んでから流し込み接着剤、というのが一般的かと思うのですが、それですと、接着剤があふれてきて、消えてはいけない部品の隙間(いわゆる、「チリ」ですね)が埋まってしまうことがありました。
通常のドープセメントでも、はみ出してしまうと同様のことになっていまいます。

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そこで、以前にもご紹介した、リモネン流し込みの出番。

本来の使い方とは逆に、先に流し込んでしまいます。
浸透性がかなり高いので、凹部にスッと流れてくれて、流しすぎる失敗が少ないです。


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乾きが遅いので、まだ濡れています。
少しだけ待って、プラが溶け始めた頃に部品を落とし入れ、軽く押さえればOK。
この使い方、応用が利くので、かなりのマイブームです。


続いて、ツィンメリットコーティングに備えて、準備をしておきます。

モデルカステンの「コーティングローラーセット」は、手に入りやすく、使い勝手も優れているのですが、1/48に使える、ピッチの細かい工具は、スタンプしか入っていません。つまり、コロコロローラーがないんですね。
エポキシパテ法では、やはりローラーで付けたパターンがリアルでよいのです。
そこで、一念発起、試しに作ってみることにしました。

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金属加工でもできるスキルがあればいいのですが、私ごときにあるはずもないので、プラパイプにエポパテを伸ばして巻きつけ、0.3ミリピッチのスタンプで痕を付けました。私には、出来る範囲ではこれしか思い浮かばず。

試作1個目は、パテが厚くなりすぎてガタガタするので、ボツ。
2個目で、なんとか使えそうなものにはなりましたが、どうしても凹凸が甘いですね。

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ランナーの切れ端を軸にして、出来上がり。

スタンプからエポパテに転写し、それを再度エポパテに転写するわけですから、パターンが甘く、浅くなってしまうことは予想がつきますが、まあ、一度やってみましょう。もしダメなら、スタンプを使います。

(つづく)

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2017年9月 1日 (金)

タミヤ 1/48 キングタイガー(ポルシェ砲塔) その8

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シャシーには、完成後にM3ボルトでベースに固定するためのナット受けが、わざわざ設けてくれてあります。最近のタミヤのキットには、ミリタリーだけでなくカーモデルにもこれがあり、自分で仕込む手間が省けて、とても助かります。

ただですね、こいつは材質がダイキャストなので、3ミリの穴を開けるのは大変なんです。
電動ドリルがあればいいのですが、持ってないので(あったのですが、どこかへしまい込んじゃったようです)、手回しのドリルチャックでグリグリ開けました。

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そこへ、M3のナットを瞬着で接着します。
ただ、瞬着では、なにかのショックでポロッと外れそうで、ちょっと心もとないんですよねぇ。





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さて、車体部品にくっついた丸いパーツ。
説明図では不要部品となっていますが、そもそも模型としてのパーツではなさそうに見えます。

その答えが、このゆみこんモデルズさんのブログにありました。よく気付かれたもんです。

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そう、明らかに、ここへかぶせるフタですよね。至れり尽くせりじゃないですか!?
せっかく用意してくれてあるのですから、ちゃんとそう書けばいいと思うのですが…。

これができたら、車体上下を合体させます。

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車体と砲塔のあちこちにハッチがあるのですが、このハンドルが、すべてただの突起状のモールドでの表現となっています。
まあ、これはこれでありかとは思うのですが、戦車を知らない人が作ったら、これはいったいなんだ?と思うでしょうね。

まあ、それはともかく、やっぱり物足りないので、金属線で作り直します。

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これだけあります。けっこうたくさんですよね。
加工のラクな、銅線で作りました。ピンセットで簡単に曲がります。

砲塔後部のハッチはコーティングするので、今ハンドルを付けても作業がしにくいですし、パテで埋まっちゃうかもしれないので、案内穴を開けるだけにしておきます。

それと、ドリルを使うついでに、ハッチの軸のカバー(?)の穴も開口しておきました。

(つづく)

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