スジ彫り工具3種、使い比べ
先日、ファンテックから新しいスジ彫り用工具が発売されました。
スジ彫り用工具といえば、スジボリ堂の「BMCタガネ」がとても有名です。それ以外にも、様々なメーカーから発売されている工具です。それを承知の上で、後発メーカーながら新発売されただけに、この商品は気になっていました。
そこで、今手持ちの工具と、使い比べてみます。
ただ、工具というのは、単に「良い悪い」だけではなく、「好き嫌い」が反映されやすいので、これも、あくまでも私の個人的な感想として、参考のひとつにしていただければと思います。
右から、BMCタガネ、クレオスのラインチゼル、そしてファンテックのスジ彫り用カーバイトです。
ラインチゼルは、専用のハンドルで刃を保持します。
ファンテックも同様にホルダーが必要です。専用のホルダーが併売されていますが、3.2mmのドリルが使えるピンバイス等でも代用できます。
BMCタガネは、このままでも使えますが、別売の専用ホルダーを使うとうんと保持しやすくなるので、個人的にはこちらもホルダー併用をオススメします。
ただ、ファンテックについては、このピンバイスで使うと、お尻のほうが重くなってバランスが悪いです。
そこで、ピンバイスのお尻の部分を外してしまいます。ただ、持つところが短くなってしまうので、工具を奥いっぱいまで挿入せずに少し余してくわえます。この状態で使うのが自分には合っています。
横から見た先端の形状は、これだけ違います。すべて、刃幅は0.2mmです。
ファンテックとBMCタガネは、よく似た形ですが、BMCのほうが先が鋭利で、全体が薄くノミのような形をしているのに対し、ファンテックのほうは見ての通り刃に厚みがあり、ナイフのような形をしてます。刃を寝かせて、写真右下方向に引きずるようにひっかいて使います。
ラインチゼルは明らかに形が違い、鉤爪状です。こちらも、同じ方向にひっかくように使います。
ハセガワの、ミニ・クロスオーバーのボディー部品です。カーモデルにしてはスジ彫りモールドが浅く、塗装してクリアーを上掛けしたら、ほとんど埋まってしまうでしょう。
こちらのスジ彫りを、彫り増ししてみます。
(つづく)
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