GW中の営業日につきまして
GW中も、基本的には通常通りの営業をいたします。
2日(月曜)と4日(水曜)に、お休みをいただきます。
よろしくお願いいたします。
今日は、「エアーブラシワークショップ」を開催しました。
エアーブラシの講習会は、以前、移転前に2回行いましたが、今の店舗に移転してからは店内で行えるスペースがなく、かといって公共施設等での吹き付け塗装をするイベントは、匂い等の問題で遠慮していて、行えずにいました。
でも、そろそろ春になって陽気もよくなり、窓を開けて作業ができることから、匂いの少ないエアーブラシ用絵具を使って行うことにしました。
最初からご参加くださったのは2名様。途中からもう1名様に加わって頂きました。
「ワークショップ」というとたいそうに聞こえますが、要は練習会です。
普段、エアーブラシの練習なんてほとんどしませんからね。
なので、プラモに塗装するのではなく、ひたすら紙に絵具を吹きつけてもらいました。
嬉しいことに、少年の参加もありました。
正直なところ、つまらない基礎練習なので、1日中では飽きちゃうかな?と思い、時間が余ったらプラモを作ってもらおうと思っていました。
ところが、やり始めたら、思いのほか夢中になってくださいました。こちらの少年も、飽きるどころか、「面白い!」と言って、2時間ぶっ続けで練習してました。
手持ちのエアーブラシも、「こっちがメイン」というクリーニングをしまして、普段はバラさない部分から汚れが出てくるのを見て、驚いていただきました。
こういう、点とか線を吹く練習を、ひたすらやっていただきました。
以前アネスト岩田のかたを招いて講習会をしてもらったときと同じメニューです。なので、私は教えているわけではなく、単に「こういうことをしてください」と伝えてるだけなんです。
しばらくすると、皆さんみるみる慣れて、上手になっていきました。
最後に、ノズル口径の違うガンで同じことをしてもらい、違いを体験してもらいました。
この少年は、「0.2mm、いいなぁ」と感心してました。違いの分かるオトコなのです。
結局、プラモを作るなんて時間はなく、あっという間に1日が終了。中身の濃い1日を過ごすことができました。ありがとうございました。
次回は、特にお題を設けずにプラモ制作会をする計画です。また来月にでも企画したいと思っています。やはり、イベントは楽しいですね!
明日24日の店外イベント「エアーブラシワークショップ」につきまして、エアーブラシやコンプレッサーにつきましては、もちろん当方でも一式ご用意いたしますが、お手持ちのものがおありでしたらご持参ください。
あと、申し忘れましたが、会場の机を汚さないために、古新聞紙等もご準備いただけると助かります。
また、時間的に十分な余裕があると思いますので、作りたいプラモデルをお持ちでしたら、制作道具と合わせてご持参いただいて、空いた時間で作っていただいても結構です。
それでは、よろしくお願いいたします。

デカールが乾いたら、もうこれで完成です。
スミ入れもしませんし、トップコートもしません。なぜなら、筆塗りで塗装した表面の質感が、なんだか吹き付けでのそれよりイイ感じがして、このままにしたいと思ったからです。
吹き付けですと、広い面を均一に美しく塗れるメリットはあるのですが、噴霧ですから多少はユズ肌が出るので、少しツヤがひけた感じになります。
筆塗りでは、刷毛ムラは出る代わりに、表面はツルっとした感じになります。あくまで想像ですが、零戦の塗装面は、こんな感じでちょっとテカテカしてたんじゃないかなと思ったわけです。
凹モールドのスジ彫りも、なぜか少し強調されて見えるので、スミ入れをするとかえってクドくなる気がして、このままにしました。
全長12センチほどの小さな模型ですが、とてもカッコイイですね。
プラモに出戻って10年近く経つ者が作ったにしては稚拙すぎると思われるでしょうねぇ。今まで、他の方が制作された、絵画的にグラデーションを入れたりリアルな汚しを入れた素晴らしい作品をいくつも拝見してきましたが、これはこれで零戦のプラモらしいというか、安っぽい感じがなんだか切なくて愛おしく、私個人としてはとても気に入ってしまいました。
特殊な道具やスキルは全く使わなくても(筆だけはちょっとこだわりましたが)、こんなカッコイイ模型が出来あがるのが、プラモデルのいいところだなぁと思いました。
とりあえず、これでなんとか7月のモデコンに出す作品が、ひとつ出来ました。

機体の塗装が乾きましたら、脚収納庫や風防内部を塗り分けておきます。(大した工程じゃないので、詳細は割愛します。)
こんな感じで、ホントに床の上で作ってます。
昔は、こんな風に、お店で買ってきて、帰るなり床に広げてやってた気がします。
で、接着剤とかひっくり返して…。

いきなり話が飛びますが、デカールを貼っています。
ハセガワのデカールには、あまり良い思い出がありません。
今回のキットも、デカールに「1993」と印刷されており、もしかすると20年以上前のものかもしれません。上手く貼れるか、ドキドキでした。
ところが、これはたいへんに従順なデカールで、助かりました。
古いせいで、さすがに水では糊が戻らないので、ちょっと熱め(というか、かなり熱め)のお湯に浸けて戻しました。
浸けてしばらくしてから指でそーっと力を加えて動かすと、急に固着した糊が離れてデカールがズルッ!と動くのでいちいちヒヤッとしますが、一度も破れることなく貼れました。
糊自体も、まだちゃんと効いてる感じですが、貼る面も凹凸がありますので、念のためクレオスのマークセッターを使って貼っていきます。
マークセッターは糊の成分が含まれた軟化剤ですので、デカールの上ではなく、貼る面に塗ります。
(ちなみに、マークセッター等の軟化剤は、塗っても弾かれて水滴になってしまい、特に大判のデカールでは軟化効果が発揮されにくいので、私は台所用中性洗剤を数滴混ぜて使っています。こうすると、表面張力が弱まって、液がデカールにまとわりつくようになり、効果が劇的に高まります。ただし、これを推奨するわけではありません。)
あらかじめ貼るところに塗っておき、そこにデカールを浮かべる要領で移します。
そして、デカールとの隙間からティッシュで余分な水分を吸い出して、位置を微調整します。
しばらくすると、軟化剤が効いてきて、デカールがふやけ始めます。綿棒等で上から押さえず、じっと我慢して放置します。
デカールの下は真空状態ですから、水分が揮発していけば、デカールが吸いつけられるように自然に凹凸に馴染み、密着してくれます。
ただ、真ん中あたりの水分が閉じ込められてしまうので、中心から外へ向かって、筆や綿棒で軽く押し出してやります。
でも、モールドに馴染ませようとして、グイグイ押さえつける必要はありません。
乾いていけばこの通り、繊細なモールドにもしっかり馴染んでくれました。
ただ、これはデカールの質でも変わってきます。硬くてパリパリのデカールだとこうはいきませんので、やはり上からも軟化剤を塗るとか、蒸しタオルを使って押し付けてやります。
こうして写真で拡大すると、真ん中あたりに気泡らしきものが残ってしまったように見えます。さすがに、もうちょっとていねいにやらないとダメですね。
同じように、日の丸とかも貼っていきます。
床の上でやってるので、ホコリは付きまくりです。
こちらも、閉じ込められた水分を追い出すのに少し綿棒で軽く押さえただけで、スジ彫りに沿って密着してくれました。
では、いよいよ機体を塗装していきます。
まずは1回目。
塗料はクレオス・ミスターカラーの灰緑色。サフは吹かずに、プラ地肌へ塗っています。
といっても、実はこの前に一度塗ってみたんです。
ところが、イマイチ納得のいく出来ではなかったので、一度シンナーで落とし、再度挑戦なのです。
色も、その時はこのキットの指定どおり、明灰白色で塗ってみたんですが、タミヤの最近のキットでは、灰緑色を指定しているので変更しました。
どっちが正しいかということにほぼ興味がないので、単純にカッコイイというのが一番の理由ですが。
意外と、刷毛ムラもなく塗れました。
筆塗りなら、コクピットのマスキングもいらないし、楽チンですね。
筆は、ピンボケしていて分かりにくいですが、ホルベインの「ブラックリセーブル700F」の4号を使っています。
リス毛と特殊ナイロン毛を使った筆で、含みがよく毛が柔らかいので、筆圧がかかりにくく、刷毛ムラが少なく済みます。プラモの筆塗りにとても適していると思います。
塗料は、リターダーを混ぜて遅くし、吹き付けの時より少し重い程度に薄めると、ちょうどよい塩梅でした。
乾いたら、2回目の塗り込みです。
リセーブル筆の柔らかさを生かして、下の塗膜を掻き壊さないよう、塗料で筆を浮かせて滑らせるように、たっぷり塗ります。「塗る」というより、塗料を「置いていく」感覚です。
この方法で、溶剤の強いラッカー塗料でも、思ったよりラクに塗れました。
写真でも、けっこうベットリと塗っているのが分かっていただけると思います。
塗った直後は、塗料でヌラヌラに光っています。モールドが埋まってしまったのではと心配になりますが…。
乾いてみると、そうでもないんですね。繊細な凹モールドも、ちゃんと生きています。
色も十分に出た感じなので、2回塗りでよしとすることにしました。
(つづく)
開催中の「ロードスターコンベンション」に、作品のお持ち込みがありました。ありがとうございます。
模型転倒虫さん作品
転倒虫さん初の、キャンディー塗装に挑戦した作品です。
メッキ調シルバー塗装下地からの立ち上げで、通常のシルバー下地とは違って粒子感のない、独特な光沢感がたいへん美しい作品です。
クリヤーブルーを塗り込んで入れた濃淡が、豊かな曲面で構成されたこのクルマと、たいへんよくマッチしています。
サイド下やミラーなど、黒ではなく、さりげなくグレー塗装にされています。
室内は、ほぼキットのままでしょうか。カーペット自作は、転倒虫さん定番の工作です。
シート肩口のベルトフックの追加工作。ここが省略されているのを、このキットを作る方は気付く方が多いですね。
あと、転倒虫さんの作品で気付くのが、ガラスの透明度が高いこと。これはポイント高いので、ぜひ真似したいです。
ボンネットの文字は、頑張ってマスキングして塗装されました。
これで、現状4台揃っています。面白いのは、いずれも作品の個性がハッキリしていて、同じキットなのに全然違うこと。ぜひ店頭で実物をご覧になっていただきたいです。
以前からご要望の多い、エアーブラシイベントを、久しぶりに開催します。
今回は、特に講習会という形ではありませんが、今一度構造や取り扱いについてのご説明と吹き付け練習会を実施します。
エアーブラシをすでにお使いの方は復習として、またそうでない方は体験の場として、ご参加いただければと思います。
日時 : 4月24日(日曜) 10時~16時
場所 : 橋南市民センター 会議室(1階・奥の小部屋) 現地集合
参加費 : 無料(ただし、必要な材料費のみご負担いただくかもしれませんので、ご了承ください)
エアーブラシをお持ちのかたはご持参ください(メーカー不問)。
無料でクリーニングサービスを行います。
公共施設を利用しますので、模型用の有機溶剤を含む塗料は使用しません。お子様でも安心して体験していただけます。
また、当店で取り扱っております、アネスト岩田のエアーブラシの試吹きもしていただけます。(その場での販売はいたしません)
参加ご希望のかたは、できるだけご予約くださいますよう、お願いします。定員は設けていませんが、それほど多くは入れません。
それでは、ご参加をお待ちしております。

コクピットは、操縦かんを付けて計器のデカールを貼るだけなので、すぐ出来あがります。
胴体の接着が乾きましたら、内側をコクピット色で塗り、出来たコクピットを裏側から入れます。
胴体と一緒に挟み込まなければいけないキットもありますが、これはラクチンでいいですね。
操縦かんのパーツは、ランナーに付いた状態で塗りましたので、切り離したゲートの痕が残っていますが、1/72だと実物は小さくて気にならないので、もうこのまま放置して進めます。デカールを貼っただけでも、個人的にはもう十分に精密な気がします。この辺は、実機のことを細かく知らない者の強みですね。
翼もすでに出来上がっていますので、胴体に貼り、水平尾翼も取り付けて、形になりました。いわゆる「士の字」という状態ですね。
翼の根元と胴体の間に、少しですが隙間が出来てしまいました。
翼の上面と下面を貼り合わせる時に、胴体と仮組みしながら位置を決めると良かったのかなと気付きました。次回は気を付けることにしましょう。
出来てしまった隙間はしょうがないので、埋めることにします。本当ならちゃんとパテ等で埋めるべきなんでしょうけど、家には十分な道具や材料が揃ってないので、通常のプラ用接着剤をパテ代りに流しました。
普通タイプの接着剤(「ドープセメント」と呼ぶんだそうです)を、流し込み用の細いハケを使って、流し込み接着剤で薄めながら、なるべくハミ出さない様に流してみました。
もちろん、時間が経って乾けばヒケてしまうわけで、作業効率は悪いですが、何度か繰り返して埋めてみました。
大きな隙間がなくなれば十分だと思ったので、これでOKです。

頂き物のキットの中に、手つかずの零戦がもう1個ありましたので、これもありがたく作らせていただくことにしました。
今度は1/72の21型です。
今、私のプラモデルの制作環境はほぼすべて店のほうに移っていて、家には最低限の工具しかありません。特に塗装用具は、エアーブラシはもちろん、筆すらもありません。
なので、筆塗り道具一式だけ持ってきて、すべて筆塗りでやってみることにしました。
おまけに机すらもないので、床の上に座り込んでの制作です。なんか、子どもの頃を思い出してしまいますね。
とりあえず、持ってきた塗料はこれだけ。大きいビンは、ラッカー用のシンナーが入っています。
青竹色は、水性ホビーカラーですが、特に意味はなく、単に持っていたから使うだけですよ。
筆は、ホルベインのリセーブルを2種と、アルテージュのアクアレリスト。
どちらも特殊なナイロン筆で、本来は水彩画筆ですが、プラモデルの塗装と、抜群に相性がよろしいです。
工具は、家にあったものを使います。タミヤの薄刃ニッパーは、最近ご無沙汰です。
作る前に説明図を最後まで読んでおくんですが、てっきり上段を左から右へ、続いて下段へと、Z字状に進んでいくものと勘違いしていました(笑)。よく見ないと意味がないですよね。
まずは、お決まりのコクピットから始めます。
計器盤のパーツですが、なにもわざわざこの位置にゲートを持ってこなくても(笑)。刃が入りません。
塗装後、計器のデカールを貼るんですが、余白が大きくて明らかにハミ出しそうなので、余白をカッターで切り取ってから貼ります。
古いデカールは、ぬるま湯でもなかなか緩んでくれないので、ちょっと熱めのお湯に浸けると、ツルっと動いてくれます。
コクピットを組み立てて、タミヤ・アクリル塗料のコクピット色で塗装しました。
タミヤ・アクリルは、筆塗りだと他の塗料に比べて色の乗りがよくないというのが個人的な感想です。
薄く塗り重ねるとかえって刷毛ムラが出やすいので、ちょっと厚めにポッテリと塗るほうがよいように思います。
ただ、こうするとツヤが消えませんね。吹き付けですと、逆にカサカサな塗り肌になるくらいツヤが消えてくれるんですけどね。
翼の部品は反ってしまって、ピッタリと合わないので、端から流し込み接着剤で接着していきます。
この状態でまずは乾くまで置いておき、乾いて固定された後に、残りを合わせて接着します。
工程5で、コクピットを挟み込む形で左右の胴体を貼り合わせることになっていますが、コクピットは、後で下から入れ込むことができるので、先に胴体だけを貼り合わせておき、乾くのを待ちます。
やっぱり、子どもの頃のプラモ作りはこんなだったなぁと、なんだか新鮮で楽しいですね!
(続く)
当店の駐車スペースは、店の真正面(建屋の幅の分)だけで、看板から北側はとなりの会社の駐車場です。こちらへはお止めになりませんよう、ご注意ください。
空いているときは、なるべく端から順に止めていただくと、3台程度は止められますので、ご協力をお願いします。
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