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2016年1月26日 (火)

続・私的メッキ調塗料考 その2

メッキ調塗料を使うにあたって、「下地色が黒でないとメッキらしさが出ない」というわけではなく、下地色によって色味が変化することが分かりました。次に、塗装面の状態について見ていきます。

当然、ツヤあり面にして、しかも表面が平滑なら平滑なほどいいのではないかと思いますので、スプーンを使って実験してみます。

Img_4702001
スプーン表面は、もう十分にピカピカなんですが、一度クリヤーを吹いたものも用意しました(写真左側)。
クリヤーはタミヤTSカラーのクリヤーです。


Img_4696002
吹きっぱなしですが、プラの地肌よりむしろ平滑になっているように見えますよね。




Img_4706002
ところが、です。
クリヤーが乾いてからメッキ塗料を吹いてみますと、まったく鏡面にならず、曇ってしまいました。これはまったく意外でした。


Img_4708001
右の、プラに直接吹いたほうは、これまでと同様、普通にメッキらしく映り込んでいます。
もちろん、どちらも同じ要領で吹いていますが、すぐに違いを感じます。プラに直接吹くと、ほんの少し顔料が泳いだ後、エアーブローしてやるとスーっと乾いてみるみる鏡面になるのですが、クリヤー下地のほうは、吹きつけられた瞬間に顔料が定着してしまう感じです。

平滑さという点では、明らかに左のほうが上なはずでした。ということは、これは、ラッカー塗料とメッキ調塗料の相性の問題なんでしょうか? クリヤーの乾燥が足らなかったんでしょうか? 吹きっぱなしではなく、ちゃんとコンパウンドまでかけるべきだったんでしょうか? 私のメッキ調塗料の塗り方がいけないのでしょうか?
疑わしい点はいくつもあります。

もう少し実験を続けます。

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コメント

Bluebellさん、こんにちは!
過去の記事へのコメントですみません。
このメッキ塗装の記事に非常に興味があります。
今回、ケンメリのバンパーを黒塗装→クリアー塗装→コンパウンドで軽く磨き→TAKUMIによるメッキ塗装をしたのですが、この記事のようにスプーンの裏にメッキ塗装をしたような輝きが得られませんでした。
どのようにしたらスプーンの裏のようなメッキ感が得られるのか、この後の実験の結果などがあったら教えて下さい!
よろしくお願いいたします。

投稿: 120sec | 2017年3月 3日 (金) 16時25分

120secさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

この後、いろいろやってみたんですが、結論から言いますと、「プラへ直接吹き付けた時が、一番メッキらしさが出る」というのが、私個人の見解です。だいたいのお客様とも、意見が一致してます。

ただ、以前に、ウレタンクリヤーの上からメッキ塗料を吹き付けた時は、メッキと違わぬほどの仕上がりになりました。
あくまで想像ですが、メッキ塗料の溶剤成分によって侵されてしまう下地だと、どうしても曇ってしまうのだろうと思います。つまり、ラッカーは侵されて、ウレタンは侵されないのではと考えてます。

余談ですが、先日、画期的にメッキ調になる塗料を手に入れまして、とても気に入ってます。もしご興味がおありでしたら、左上のメールアドレスまでメールください。写真を付け加えてお知らせいたしますよ。

投稿: Bluebell | 2017年3月 3日 (金) 18時08分

ブルーベルさん、お返事ありがとうございます。
そうすると、塗装せずにコンパウンドで磨いた状態のプラに直接吹くのが一番良い感じになるんですね!
そういえば転倒虫さんもNSXの時に、ボディーをコンパウンドで磨いて直接TAKUMIを吹かれていましたね。
メッキ調塗料に興味があります。
メールしましたので、よろしくお願いいたします!

投稿: 120sec | 2017年3月 3日 (金) 19時22分

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