タミヤ ヤークトパンサー その13
汚し表現に入ります。
車体の裏や下部に、ホコリ色をエアーブラシで吹きつけます。タミヤ・アクリルのフラットアースやサンディブラウンなどをランダムに吹きつけます。このとき、キレイに吹きつけてしまっては「汚し」にならず、「単なるホコリ色での塗装」になってしまいます。
そこで、エアー圧をうんと絞って、いわゆる「砂吹き」でビチビチと粗い粒子を飛ばします。
また、先にトリガーボタンを一瞬引いてすぐに押すと、ノズル先端にたまった塗料がビチャッと飛び散って、泥跳ねを表現できます。
この二つの方法だけで、けっこう「らしい」表現が可能です。「汚しはピグメントやパステルを使うもので、扱いが難しい」と決めつけているかたがいたら、是非この方法をおススメします。
今回は、モデスポ2014で販売するエアーブラシのデモ作品にするので、それに持っていくために、エアーブラシで表現可能な汚しにとどめます。
とはいえ、後で汚しを進めたくなった時のために、車体の奥のほうや転輪は、ピグメントなどを使って汚しておきました。こういうところは、後からでは筆が入らなっかったりしてどうしようもなくなりますからね。
履帯は立体感のある汚れ表現が欲しいので、ピグメントを使っいます。
ピグメントは、そのままでは定着力がなく、触ったり吹いたりすれば取れてしまいますので、画材のフィキサチーフに混ぜて塗ることで定着させます。フィキサチーフは十分な定着力がありますが、ちょっと乾燥が早いのが難点です。また、乾くといかにも「塗りました」って感じになるので、上からピグメントを振りかけたりして「ぼかす」ことも必要です。
表側の接地面と、裏側の転輪が通る部分は、全体にグラファイト鉛筆を擦りつけて、磨かれた金属感を表現します。
滑り止めの「ハの字」のところは、紙にクロームシルバーを塗りつけ、乾く前にペーパーがけの要領でこするつけてやると、この部分だけにギラギラの銀がのって、よいアクセントがカンタンに付きます。筆を使うドライブラシでは、余計なところにまで銀が付いて、クドくなってしまいます。
これで、履帯も完成です。あとは車体に取り付ければ完成ですね!
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