タミヤ エレファント その11 <スミ入れとフィルター>
それでは、仕上げ塗装に入っていきます。
まずはスミ入れから始めました。
スミ入れには新商品のAKインタラクティブ・ダークイエロー用ウォッシュを使います。これを待ち望んだAFVモデラーも多いのではないでしょうか。まさに真打ちの登場です。
単純な茶色ではなく、ご覧のように、少し離れたとこからでもハッキリと効果が見てとれます。でも、しつこくないところがさすがです。これは、ドイツ車両を作る方は必携の商品ではないかと思います。
また、AKのウォッシュシリーズは、タミヤ・エナメル塗料に比べてにじみや染みつきが少ないように感じます。同じ溶剤を使っても拭き取りがラクで、たいへん扱いやすい塗料です。
フィルター塗装には、いつもタミヤ・エナメル塗料を使ってきましたが、今回はヴァレホのこれまたウォッシュシリーズを使ってみることにしました。
名前のとおり、これもスミ入れ用塗料なんですが、最大の特徴は半透明の水性アクリルカラーであること。つまり、塗料の重ね具合で色の濃さが調整できるわけです。
油性のエナメル塗料とは違い、スジ彫りに沿って毛細管現象で走っていくということはありませんので、、おそらく車両などのメカもののスジ彫りへのスミ入れより、フィギュアの服のシワのような部分への影付けに向いていると思います。
そこで、今回は面へのフィルターがけに使ってみようという魂胆です。ちなみに、ヴァレホから発売されている、ミグさんが実演するDVDの中でも、スミ入れ兼ウォッシングの要領で使われています。
まずはセピアを塗り、そのままではフィルターには濃いのでアクリル溶剤で伸ばしてみます。水性塗料とは言ってもタミヤやクレオスのそれとは成分的に違うせいか、ちょっと弾かれるようになりますが、筆でなでてやればなんとか馴染んでいきます。
何より、ジャブジャブやってもエナメル塗料のようにプラが割れる心配がないのがウレシイですね。
影になったりする部分にはアンバーやブラックを、逆に明るいところや色味を加えたいところにはグレイを重ねて変化を付けました。
意外にしっかり色がつくので、思っていたより茶色くなりましたが、明るめの塗装にしてあって幸いして、結構イイ感じになりました。
これはなかなか使えるマテリアルですな。今度、ぜひフィギュアに使ってみよっ。
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コメント
こんにちは。
ダークイエロー用ウォッシュ、やはり専用道具だけに
いい感じに仕上がりますね。
こうした用品を紹介されると、どうしても使って
みたくなります。
ここ数日ようやく涼しくなりだしたので、
ひと月近く休んでいたプラモ製作再開しました。
このレポートに刺激されて、仕舞い込んでいた
ドラゴンのフェルデイナンドを作っています。
塗装はダークイエローベース&ダークグリーン網目模様
にしますので、こちらの製品を試してみようと
思います。
組み立てが終わりましたら、お店にお邪魔します。
いつもながら、御教示の程宜しくお願いします。
投稿: 戦車模型大好き | 2012年9月 4日 (火) 06時23分
戦車模型大好きさん、こんにちは。
はい、この商品はブラウンの具合がいいので、たいへんオススメですよ。他のAK製品も、色がよく、使いやすいです。また店でご覧になってください。
そろそろ涼しくなってくるでしょうから、模型作りもはかどるといいですね。
投稿: Bluebell | 2012年9月 4日 (火) 09時43分