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2010年12月

2010年12月31日 (金)

タミヤ ストームタイガー その28 <完成>

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排気管を修正しました。昨日の時点では、数色のパステル粉をウォッシングの要領で薄く散らしてみましたが、粉を吹いたようなざらつきがちょっとうるさい感じでした。
そこで、画材を油絵具に代え、アイボリーホワイトにブルーやブラウンを混ぜながら、同様に薄く何回か塗りました。ただ、揮発油だけで薄く溶いた油絵具は乾くと顔料しか残らず、パステルと変わらない結果になるので、油絵具用のワニス(画用液)を少し混ぜてあります。

写真では変化が分かりにくいのですが、粉っぽさが少しですが改善されて、焼けた鉄板らしくなったかなと思います。

ということで、実質1ヶ月半ほどかけてダラダラと作ってきましたが、ようやく完成です!
まだクレーンのベルトが外れたままですが、もちろんこの後ちゃんと直しましたよ。

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お恥ずかしいですが、各部の詳細写真をいくつか。

天井は、向かって右側に構造物がなくのっぺりしているので、この「間」を埋めるのに苦労しましたが、残念ながらイメージどおりには出来ませんでした。
また、給弾口周辺の汚れとチッピングのバランスも難しく、何度もやり直しました。

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側面もやはり広いのですが、フィルター塗装で何とか間を持たせられたかと思います。ただ、この面の荒れのモールドは、ホント絶品ですよ!! これ見たさにもう1輌作りたくなります。
溶接痕を細かいとこまでしつこく追加したのは良かったですね。

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ちょっと茶色がオレンジがかって写ってしまいました。サビの流れた筋がうるさいですが、実物はこんなに目立ってないんですよ。



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最後にジャッキ周辺。
フィルター塗装でテレピン油を使ったせいか、この辺りがかなりもろくなっていて、先日うっかり触ったらボロボロと壊れてしまって、冷や汗ダラダラでした。制作終盤で壊れるとマジで泣きそうになります。
やっぱりテレピンはペトロールより浸透性が高いのかも知れませんね。大量使用はキケンかも。

今回は、ベース色をもっと明るく、色あせた感じにするつもりだったのですが、逆に濃い色味になってしまい、全体が暗い作品になってしまったのが残念です。
平行作業していたキングタイガーの塗装では、一度下地塗装を省いてみようかなと思っています。

さて、これで今年は作り納めです。ブログを読み返すと、ツィメリットコーティングで始まりツィメリットコーティングで終わるということで、何とも私らしい1年だったかも知れません。
ただ、ブログの記事として実験的なことばっかりやってた時期があって、作品数は多くはありませんでした。それに、ブルムベアがお手付きで残ってしまいました(今、あらためて気付いた…)。
11月半ばから、ある方の勧めでとにかく毎日の更新に努めてきました。その成果として、アクセス数は一気に3倍に増え、自分でも驚いています。ブログって、やっぱり更新が命なんだと悟りました
来年も、「自称万年中級者のブログ」をテーマに頑張ってまいります。出来れば飽きずにお付き合いいただければ幸いです。
また、上級者のかたからのアドバイスも切望します。「ダメなところ」をぜひご指南ください(ココロが折れない程度に)。よろしくお願いいたします。

それでは皆さん、よいお年をお迎えください。

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2010年12月30日 (木)

タミヤ ストームタイガー その27 <仕上げ塗装3>

各部にチッピングを施しました。タミヤ・エナメルのガンメタルをベースに、ブラウンジャーマングレイ等を混ぜて、若干青みを帯びた赤鉄色を作ります。赤みの具合で「車輛の生と死」が変わってきます。私は遺棄車輛にしませんので、赤みは抑えた色味にしています。
チッピングは大変模型映えするテクニックですが、実車写真を見るとそんなにハゲハゲな印象を受けないので、私はなるべく控えめにしています。とにかく、均等にならないように、また極細筆で小さく点で描くのがコツだと思います。
ただ、この車輛の場合は天井に給弾口があってクレーンで砲弾を運び入れているので、たぶん乗員が上に乗って塗装が剥がれるだろうと想像しました。そこで、給弾口付近だけはちょっと大げさに剥がれを描いてみました。まあ、メリハリってヤツでしょうか。

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車体各部にピグメントで汚しをかけました。リアルさを意識するあまり、やり過ぎて粉だらけで真っ白にならないように、加減に気を配ります。特にコーティング面はピグメントが乗りやすいので要注意ですね。

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いよいよ完成が近付いてきました。
本当は今回で完成に持っていく予定でしたが、もうちょっとだけ粘ります。



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気に入らないのは、後部の排気管です。





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今まで、排気管はいつも赤茶系色のパステルでサビサビに塗装していたのですが、実車写真を確認してみたら、意外に白く写っているんですね。
高熱で焼けるのは確かなのですが、古びたドラム缶焼却炉みたいに錆びて真っ赤になるのではなく、焼けて白っぽくなるのかもしれないなあと思ったわけです。

ところが、この再現が難しいんですね。なんとなくイメージはあるので試行錯誤しながら一応やってみたのですが、もうひとつイメージどおりになりません。

こういうときは、ヨメさんに見てもらうのが一番です。
ヨメさんはもちろん素人ですが、プラモのことを知らない人は先入観や固定観念がありませんから、実に的確な意見が聞けるのです。
逆にいえば、素人に見せて「わ~、よく焼けた排気管だ」と言わせれば大成功なのです。
当然、一目見た反応は「?」でした。で、何がしたかったか説明すると「ナルホド」と言ってはくれましたが、「なんか違うと思わへん?」と訊くとやはり「そうやなあ」とのこと。

ちょっともう一工夫が必要です。

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2010年12月29日 (水)

正月目前の不運

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我が家の長男、トキくんです。
でも、何かがおかしいんですね。よ~く見ると、ん!?ヒゲが片方短くなってる!?

犯人は、当然のことながら毎度おなじみのチンジャオ娘。あろうことかネコのヒゲをチョン切ってしまいました。まったくもうマンガみたいな出来事で、あっけにとられてしまいました。
風呂場で延々お説教したので、おかげですっかりのぼせてしまいましたよ。
正月前だというのに、せっかくの男前が台無しになってしまいました。

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2010年12月28日 (火)

タミヤ ストームタイガー その26 <仕上げ塗装2>

続いて、デッキタンスモークを加えた白っぽい色の縞を入れます。こちらは、上から下へ流すようにします。
前述のMIGさんのDVDでは「レインマーク(雨垂れ)」と紹介されていますが、自分としては特に雨垂れ表現のつもりではなく、前工程で入れたこげ茶との対比でおもしろい効果が出ないかなあという感じでやってみました。
最後に、ツヤ消しクリアを吹いてテカリを抑えました。

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結構白っぽく見えますが、これは光の反射の加減です。肉眼で見る分には、もっと控えめです。特に白は、クリアをかけると乱反射が抑えられてかなり印象が変わるので、出来の確認はクリアをかけてから見たほうが良いようです。

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こげ茶の縞があまり目立たなくなりましたね。もう少し思い切ってやれば良かったみたいです。
あとは、排気管にサビ表現をして、車体にいくらかチッピングを施せば出来上がりかな?
ほかにやりたいこともあるので、何としても年内に仕上げたいです。

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2010年12月27日 (月)

タミヤ ストームタイガー その25 <仕上げ塗装1>

だらだらと更新回数だけ増えていってますが、いよいよ仕上げに入っていきます。

まずは各OVMと排気管などを筆で塗り分けます。スコップやオノの木部は、クレオス・アクリルのタンタミヤ・アクリルの木甲板色をベースに塗り、エナメルのスモーククリアオレンジを加えて薄く塗り重ね、手アカがついたように表現します。
以前は木目を描こうとしたこともあったのですが、いかにも説明っぽい気がしてやめました。

このストームタイガーは戦闘室の装甲板が広いので、間を埋めるために筋状の汚れを入れてみます。これは、MIGさんのDVDで「ストリーキング(すじ状、縞状)・グライム(汚れ)」というテクニックとして紹介されています。

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やり方はいたって簡単。タミヤ・エナメルで濃いこげ茶を作り、細筆で縦に筋を描きます。




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次に、エナメル溶剤を含ませた筆で軽くなでるようにしてぼかします。たぶん、油絵具のほうがコントロールしやすいと思います。
私は、面の下のほうを意識してつけてみたので、筆は下から上へ動かします。
これを、満足するまで繰り返します。

この表現は、いわゆる「リアルさ」を再現するものではありません。フィルターやドライブラシングのような「絵画的表現」といえますね。

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2010年12月26日 (日)

タミヤ ストームタイガー その24 <キャタピラの取り付け>

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塗装を終えたキャタピラを取り付けます。外側の転輪を取り付ける前に、中の転輪に汚しをかけておきます。
ピグメントをまぶしてはアクリル溶剤を垂らす作業を何度か繰り返します。

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外側の転輪も別に汚しをかけておき、溶剤が乾いたら接着。ここまで長かった~。

とりあえず、組み立てはすべて完了、と思ったら、クレーンのベルトが取れちゃってました。
これだから瞬着ってキライです。

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2010年12月25日 (土)

タミヤ ストームタイガー その23 <キャタピラの仕上げ>

塗装の済んだキャタピラに、汚し表現を施します。
まず、ピグメントで土汚れを付けます。車体と同様にマークセッターを塗り、ピグメントをまぶして、一度乾かします。
その後は、アクリル溶剤をエアブラシで吹きつけて濡らし、違う色のピグメントをまぶします。

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これを何度か繰り返して、好みの色・厚みにしていきます。満足できたら、接地部を固めの筆でこすって余分なピグメントを落とし、下に塗った銀やグレイを出します。


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このとき、リンクの摺動部や継ぎ目がピグメントで埋まってしまわないよう注意します。もしピグメントの粉が継ぎ目に詰まっているようなら、筆で掻き出しておきます。そうでないと、戦車が動いているという感じが出ません。

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最後に、各部に銀を入れます。接地部の滑り止めは銀ペーパーをかけ、センターガイドはドライブラシングします。
センターガイドは、タイガー1の場合は中ほどから先が摩耗してピカピカに光ります。また、先端や外周だけではなく、面で接触するようです。(ちなみに、キングタイガーは逆に根元が擦れるようです。)
ですので、普通の毛筆よりも写真のようなスポンジ筆のほうがやりやすいです。百均の化粧用品コーナーに売ってますよ。

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2010年12月24日 (金)

タミヤ ストームタイガー その22 <キャタピラの塗装>

キャタピラの塗装とウェザリングをします。

まず、クレオスのメタルブラックマホガニーや赤褐色などの任意の茶色を混ぜたものを、ベース色として吹き付けます。
次に、これまた任意のグレイ(私は、タミヤ・エアモデルスプレーのグレイバイオレットを使用)を、凹部に色がつかないよう、斜め方向から吹き付けます。

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クレオス・メタルカラーのアイアンを接地面に塗ります。
このメタルカラーは樹脂分が少なく、顔料を溶剤で溶いただけのような塗料です。そのため、筆で重ね塗りすると下地が溶け出して失敗しやすいように思います。そこで、塗料を綿棒に含ませて転がすように塗ると、下地が溶け出すのを防げます。

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タミヤ・エナメルでサビ色を作り、先ほどとは逆に凹部へ流します。
乾燥後にピグメントで汚しを施します。

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2010年12月23日 (木)

タミヤ ストームタイガー その21 <汚し塗装>

キャタピラをはめる前に、車体下部に汚し塗装をします。

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タミヤ・アクリルのフラットアースデッキタンを混ぜて明るめのホコリ色を作り、これをエアブラシで砂目吹きしました(写真が明るすぎて不鮮明でしたので、ちょっといじりました)。
薄めに希釈した塗料を、エアを絞って吹くと、このように荒い飛沫が出ます。筆に含んだ塗料をを指ではじいて飛ばしたような表現ができます。

合わせワザとして、エアを出す前にトリガーをチョンと引いてすぐ戻し、ノズルに塗料を溜めてからエアを出します。すると、もう少し荒く大きい飛沫が出ます。

どちらも、やり過ぎには要注意です。「土汚れを塗装で表現した」のではなく、単に土色で塗装しただけになってしまいます。

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次にピグメントで立体的な土汚れをつけます。先程の汚し塗装の意味があまりないように思えますが、いきなりピグメントを塗りつけるのも不自然な気がしますので、このようにしています。
ピグメントを定着させるために、私はクレオスのマークセッターを使っています。これを汚したいところに塗り、ピグメントをまぶして、筆で軽く押さえていきます。

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そして、マークセッターが乾いたら、一度霧吹きで水をスプレーして少し流してしまいます。はっきり言ってもったいないのですが、こうすることで余分なピグメントが落ち、かつ下へ流れるので、より自然な風合いになります。ただし、うまくいったかどうかは残念ながら乾燥待ちです。

このあたりの行程は、どうするのがいいか、まだ試行錯誤中です。

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2010年12月22日 (水)

しゃみーさんの挑戦~ベアッガイ その3 <組み立て終了>

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ちょっと目を離したすきに、あっけなく完成。





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我が家のプラモ猫、もみーさんも興味津々?





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ということで、載せてみました。





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実に迷惑そうですね。





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この後、スミ入れだけするんだそうです。





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2010年12月21日 (火)

しゃみーさんの挑戦~ベアッガイ その2

ベアッガイの続きです。
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床の上で店広げてます。まあ、これぐらい気楽なスタンスで取り組めるってことですね。




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ざっと見たところ、大半は本家アッガイのパーツみたいです。
新規パーツは主に頭部とランドセル。ホントに「ランドセル」ですよ! おまけに縦笛まで入ってました。

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今回は塗装もしないでホントの素組みだそうですが、ヤスリでゲート処理くらいはやります。



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「アッガイ」の頭部パーツ。当然不要部品です。




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早くも頭部まで出来ました。

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2010年12月20日 (月)

しゃみーさんの挑戦~ベアッガイ その1

今日、クリスマスの下見として近くのおもちゃ屋に行きました。すると、嫁さんのしゃみーさんの目が何かに釘付けに。
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何かと思えば、ガンプラ(ガンプラなん?、これ)の「ベアッガイ」。もう、お遊びとしか思えませんが、「作りたい!」というのでいきなり購入。



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パーツ確認のため中身を出したら、すかさずキーくんがいそいそと侵入。あの~、狭そうですけど。



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だから、狭いって!!





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箱からあふれてますなあ…。





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気を取り直して、早速制作開始です。

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2010年12月19日 (日)

タミヤ ストームタイガー その20 <スミ入れ>

スミ入れをします。ミゲルさんはこれを「ピンウォッシュ」と呼んでいますが、やはり混同を避けるために素直に「スミ入れ」と呼ぶことにします。
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タミヤ・エナメルのブラックとブラウンをほぼ同量混ぜてこげ茶色を作り、溶剤で薄めて凹部に流します。
溶剤に、いつもはペトロールを使っていますが、今回はテレピン油を試してみました。
ペトロールに比べて液がよく走る気がしますので、スミ入れには向いているかもしれません。
ただ、もしそうなら浸透性が高いということなので、プラ部品が破損する可能性も高いですね。

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乾燥すると、このようにはみ出たり滲んだりした部分が汚らしいですので…、




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溶剤を含ませた筆で、余分な塗料を拭き取ります。スミを内側へ追い込んでいく感じです。
出来るだけ線をシャープにしてやったほうが、メリハリが出て引き締まります。


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こんな感じ。





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もちろん車体の各部にもスミ入れします。「ちょっとキツイかな?」と思うくらいでよいと思います。

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2010年12月18日 (土)

タミヤ ストームタイガー その19 <フィルター塗装2>

ブラウン系のフィルターの次は、イエローやブルーを使っていきます。
ブルーは大変強い色ですので、ごく少量をグリーンのところにだけ置いていきます。あとは、パレットの上でいろんな色を混ぜながら、何回かに分けて塗っていきます。
また、拭き取りはしません。もし色が着きすぎたと感じたときは、ペトロールで伸ばしてやります。

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最後に、アイボリーホワイトのフィルターを軽くかけます。
ただ、このホワイトのフィルターがなかなか決まらず、何度もやり直しました。かなり薄めているはずなのに、白くなりすぎるのです。
そこで気付いたのですが、ペトロールはクリヤーラッカーの塗膜を少し侵すようです。そのため、塗るたびに表面が荒れて真っ白になってしまうのです。
試しに、乾燥後半ツヤのクリアを吹いたら見事に解消されました。

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あと、この菱形の鉄板のピン痕の再現が意外にそれらしく出来ていたことに、今頃気付きました…。サフ吹いたくせに、何やってんだか…。

フィルター塗装はこれで終了し、次はスミ入れです。

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2010年12月17日 (金)

タミヤ ストームタイガー その18 <フィルター塗装1>

車体にデカールを貼り、ラッカーのツヤありクリアを吹いておきました。
それでは仕上げ塗装に移っていきます。

フィルター塗装には油絵具を使うことにしました。
油絵具は、伸びが良く透明色が多いので、フィルターには最適な色材といえます。ただ、難点は乾燥時間が長いことです。
一般的なプラモデル用塗料は丸2日もあればほぼ乾きますが、油絵具はほとんどが3日以上、長いものになると5日もかかります。フィルターは色を重ねて効果に深みを出すので、何回も重ね塗りをするとすべて終わるのに何週間もかかってしまうのです。
タミヤ・エナメル塗料を使うことも考えましたが、クレーテのときにうまくいったので、今回も油絵具を選びました。
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ただ、いたずらに作業時間を浪費したくないので、乾燥促進剤(シッカチーフ)を併用します。


さて、ここでフィルター塗装のおさらいをしておきましょう。
私の中では、「フィルタリング」と混同しやすい「ウォッシング」という言葉は使わないことにしました。
「ウォッシング」とは技法(方法)、「フィルター」とは効果のことです。フィルターに「ing」を付けて動名詞にしてしまったために技法と解釈されて、ややこしくなったのだと思います。

「ウォッシング」とは、ごく薄めに溶いた塗料(一般的にはエナメル塗料や油絵具のような、石油系溶剤を使う塗料)を塗り、場合によっては拭き取る技法です。
また、「フィルター」とは、字のごとく半透明の色の膜を張って、下地の色に変化を与えることです。
つまり、要するに「フィルター塗装」とは、「ウォッシング」という技法で「フィルター」という効果をかけることなのです。
今まで「ウォッシング」というと、「こげ茶色の塗料薄く溶いて塗って拭き取ること」というふうに、色と方法の両方を指定されていたわけです。そのため、「こげ茶以外の、赤とか青の色を使うとフィルタリング?」みたいに解釈されて、わけが分からなくなってきたんだと思います。

では、例えば「ドライブラシ」はどうでしょう。色の指定までされているでしょうか。そうではなく、単に「塗料を含ませず半乾きの筆を、こすりつけるようにして塗装する」という技法ですよね。色は何でもよいわけです。
ですから、「ドライブラシ」ではなく「ドライブラッシング」と表記したほうが、統一感が出るように思います。

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さて、まずは、ブラウン系のフィルターをかけました。ホルベインのブラウンピンク透明ブラックを使いました。
ブラウンピンクは、名前から想像するほど茶色でもピンクでもなく、薄めるとブラウンからほとんど黄色に変わってきます。そこで黒を混ぜて整えます。
ポイントは、どちらも透明色、つまりクリアカラーだということです。不透明色でフィルター塗装をすると、乾くと顔料が粉を吹いたように見えることがあります。

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良し悪しは別として、レモンティーのようなフィルターがかかりました。これで、いったん乾燥待ちです。

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2010年12月16日 (木)

じゃんけん

先日、映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』を見た勢いで、『宇宙戦艦ヤマト-新たなる旅立ち』をビデオで見ておりました。

終盤、親玉の自動惑星ゴルバが登場するわけですが、これがめっぽう強くて、「デスラー砲(デスラー版波動砲)」も効かないんですね。(余談ですが、「デスラー砲」とか「デスラー機雷」って、けっこう恥ずかしい名前だと思いませんか。試しに自分の名前を「デスラー」と入れ替えてみてください。ちょっと自分でもウケてしまいました。)
波動砲で惑星は吹っ飛ばせるのに、ゴルバには効かないわけです。

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その後、食事中にふと、『ドラゴンボール』の中で、セルが「太陽系全体が吹っ飛ぶほどの気が溜まっているぞー!」みたいなセリフを言っていたのを思い出しました。いくらヤマトの波動砲が強力でも、太陽系全体を破壊できるほどの威力はないでしょう。逆に、孫悟空たちなら波動砲でもハネ返しそうです。
「ということは、ヤマトより孫悟空のほうが強いんだぁ」と私は気付きました。

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では、『北斗の拳』の我らがケンシロウはどうなんでしょう? 
波動砲を食らったらまず生きてはいないでしょうから、これはもうヤマトの勝ち。また、相手は何百メートルもある鉄のカタマリですから、ケンがいくら殴る蹴るをしたところで、疲れて終わりです(たぶん)。
では、対悟空ではどうでしょう。ケンにも「北斗剛掌波」なるかめはめ波もどきのワザがありますが、それでは勝てそうにありません。
しかし、格闘戦にさえ持ち込めば、相手に触れることができます。打撃そのものでは倒せなくても秘孔さえ突ければ、いくら悟空でも倒せるはずです。
しかも、悟空は普通最初から離れては戦いません。まずはどつき合いをしてくれます。ですので、この対戦は、先に秘孔を突いたケンシロウの勝ち~!

ここまでアホなことを真剣に考えた私は、「ん!? ということは、これでじゃんけんが出来るではないか!?」という、さらにアホなことに気付いてしまったのですねぇ。名付けて『ヤマトじゃんけん』!
つまり、「ヤマトはケンシロウに勝ち、ケンは孫悟空に勝ち、悟空はヤマトに勝つ」というルールなのです。(セルのところからここまで、ずっーと箸が止まっています…。)

即刻、家族で試験運用。思い立ったが吉日ですよ。ポーズがないので、「じゃーんけーん…」に続いて「ヤマトぉ!」とか「ゴクウッ!」と叫びまくります。最初は勝負の判定に一瞬戸惑いますが、家族4人で大盛り上がりしました! バッカな家族ですねぇ!! 

ちなみに、私と嫁さんのガチンコ3回勝負では、①ヤマト対悟空、②悟空対ケン、③ヤマト対悟空で、私が全敗しました…。嫁さん、声に出さずに勝手にヘンなポーズを出すので、なにか分からず、かなりうろたえました。ちなみに、今はポーズも編み出したので問題ありません。! 

くだらない話に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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2010年12月15日 (水)

タミヤ ストームタイガー その17 <迷彩塗装2>

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迷彩のブラウンを塗装します。
塗料はグリーンと同じくアクリルです。タミヤのNATOブラウンクレオスのブラウン(ツヤあり)を混ぜました。


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タミヤ・アクリルのツヤ消し色は、エアブラシで吹くと見事にツヤ消しになりますが、それだけ塗装面がカサカサした感じになり、後のフィルター塗装(ウォッシング作業)時にうまくいかない原因になります。
できればツヤありの塗料を混ぜて調色するか、クリアを混ぜておきましょう。

いったん車体は乾燥させて、先にキャタピラを塗装することにします。

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2010年12月14日 (火)

私的アクリル塗料考

先の記事で、「ラッカー塗料よりもアクリル塗料のほうが、細かいエアブラシ塗装はやりやすい」と書きましたが、実際にはアクリル塗料はキライというかたも多いでしょう。
その原因は、おそらくラッカーに比べてノズルの詰まり感が強いからではないでしょうか。それを防ぐため、ラッカー溶剤で薄めるのはよくある方法です。

ラッカー塗料は、時間とともに溶剤が揮発したり樹脂分が固まってきて、粘度が上がります。つまり、ビンの中で水あめ状になってきます。
それに対し、アクリル塗料の場合は、液自体の粘度はそれほど上がりませんが、部分的に顔料や樹脂が固まって粒状のものが漂うようになります。ビンを開けた時、ビンの上のほうで顔料がカリカリに固まっています。また、中を撹拌棒でかき混ぜても、ビン底の顔料の固まりが棒の先にゴッソリ付いてきて、なかなか混ざってくれません。これが大きな違いのように感じます。
そのため、吹いている途中でもノズル内にこの固まりが出来て、それが詰まって吹けなくなったりするのではないでしょうか。筆塗りのときもこのようになって、伸びが悪かったり、塗ったところを筆で触ると固まった顔料が動いたりします。
ラッカーのように、揮発によって流動性が悪くなって吹けなくなるのとは違うようです。

アルコールと水が主成分であるアクリル溶剤は、ラッカー溶剤に比べて溶解力は低いですから、いったん固まった塗料を溶かす力はあまりありません。そのため、代わりにラッカー溶剤で希釈するとスムースに吹けるのだと思います。

私も以前はそのようにしてましたが、今はアクリル溶剤を使うようになりました。それは、タミヤからアクリル用リターダが発売されたからです。これを使うことで、乾燥時間が遅くなるというより、前述の「塗料の中で顔料が固まっていく感じ」がほぼなくなります。
私は、新品の溶剤にあらかじめリターダを混ぜて、「リターダ入り溶剤」を作ってあります。確かに乾燥は遅くなりますが、エアブラシ塗装はそもそも早く乾きますので大して困ったことはありません。

また、塗料をハンドピースに入れる際、塗料をビンからカップに直接入れて、カップの中で調色したり溶剤と混ぜたりするかたがプロでもいらっしゃるようですが、これはハッキリ言って間違いです。
たとえ調色しない場合でも、必ずいったん塗料皿にとり、溶剤を入れてよく混ぜます。アクリル塗料は前述のように粘りが少ないので、新しければ原液でも吹けそうですが、ちょっと薄めぐらいに溶いたほうがいいように思います。
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そして、このように濾してカップに移します。私は、百均のお風呂の湯アカすくい用ネットを使っています。
一見面倒なようですが、慣れればどうということはありません。また、我が家はとてもホコリっぽいので、こうすることでゴミやホコリも一緒に取り除けます。

こうして吹けば、ラッカー溶剤で溶かなくても特にトラブルもなく(皆無とはいきませんが)、迷彩のような繊細な塗装は、個人的にはラッカー塗料よりきれいに吹けると思います。
また、溶剤で下の塗膜が溶けだすこともなく安全です。

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それから、エアブラシを使った後の掃除はまめに行いましょう。
このように、経路には顔料の固まりがカケラのようになって残っています。放っておくと、次に使うときにこれがノズルへ回って詰まってしまいます。
掃除にはラッカー溶剤を使って、しっかり落としましょう。

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2010年12月13日 (月)

タミヤ ストームタイガー その16 <迷彩塗装1>

基本色が少し薄かったので吹き足して、迷彩に取りかかります。

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迷彩色はアクリル塗料を使います。私は、ラッカーよりもアクリルのほうが細かい塗装はしやすいと感じています。
まずは、1色目のグリーンです。クレオスのカーキグリーンデイトナグリーンを混ぜて色調を明るくします。ただし混ぜすぎに注意して、調子を見ながら少しずつ混ぜます。
そして、クリアブルーで彩度を調整します。

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箱絵と説明書の塗装例を参考に、塗りました。

乾燥後、ブラウンを塗装します。

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2010年12月12日 (日)

タミヤ ストームタイガー その15 <基本塗装2>

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基本色の2回目です。1回目の基本色に少し白を混ぜて、ハイライトっぽく吹きます。特に、ハッチや面の切り替え部に意識して吹いてみました。
ただ、この後迷彩を施していく過程でこの基本色はどんどん隠れていくので、あまり意味はないと思いつつやっています。

この塗装は昼間に行ったのですが、夜見てみるとコーティング部の凹部が全然塗れてないことに気付きました。
さすがにこれでは、この後のフィルタリングでさらに色が濃くなりすぎるので、もう少し色付けしておくことにします。

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2010年12月11日 (土)

タミヤ ストームタイガー その14 <基本塗装1>

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基本塗装に入ります。

ダークイエローは、ガイアのダークイエロー(1)クレオスのキャラクターフレッシュ(1)を1:1で混ぜてみました。

私は、どうも下地の残し加減がなかなか掴めません。そもそも下地塗装をしなくてもよいとも思うのですが、影部の塗り残しが見えるとイヤなのでやってしまいます。

ここから、少しづつ明るい色を重ねていきます。

ところで、ここでやっと砲身を接着したのですが、今まで防盾の上下の向きを、思い込みで逆さまにしてました。それを、仮組みを見た友達が指摘してくれたのですが、「いや、こうなんです!!」とかたくなに否定しまして…。いやいや、どうも失礼しました。

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2010年12月10日 (金)

やっぱり高いところが好き?

最近、ちょっと困ったことがありまして。

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手術をしたネコのもみじですが、すっかり傷も癒えて元気になりました。
ところが、最近なぜか私の背中というか肩に乗ってくるんですね。特に、抱き上げると当たり前のように肩へ這い上がってきて、そのまま座り込み。まさに、ナウシカに出てくる「テト」状態です。

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もみーさんは、体格は小さいとはいえ、こうなるとやっぱりジャマ!!
でも、カワイイしな~…。
きーくん(トキ)の揃えた両手(前足)もカワイイです。

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2010年12月 9日 (木)

タミヤ ストームタイガー その13 <中塗り>

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続いて、1段階明るい茶色で中塗りします。タミヤのエアモデルスプレーAS-22ダークアースを、薄めてエアブラシで吹きました。
これで、コントラストの強すぎるところを補正して、上塗りしたときに自然な感じにしたいと思います。

グリーン系やブラウン系の基本色ならよいのですが、サンド系は隠ぺい力が弱いので、余分な影色が隠せずに困ったことがあります。

また、ハッチやパネルごとに少し変化をつける方法も取り入れてみました。

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2010年12月 8日 (水)

タミヤ ストームタイガー その12 <下塗り>

久しぶりにストームタイガーに戻り、塗装を始めます。

基本的に私は塗装が苦手でして、なかなかうまくなりません。また、手順も一定にならず、「前回うまくいったけど、どうやってやったっけ?」となってしまうんです。
特に、この下塗り。毎回色も違うし、影だけだったりベタ塗りしたり。自分に合う方法を模索中です。
ブログは、その覚え書きにもなりますね。

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今回は、マホガニーとファントムグレイを混ぜた色にしました。
下部はほぼベタ塗りで、上部はまだらにしてみました。

ん~、自分でも何がしたいのかよく分かりません…。

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2010年12月 7日 (火)

タミヤ キングタイガー(ポルシェ砲塔)2nd その6 <組み立て終了>

最後に、毎度のエポパテでの溶接痕再現をして、組み立ては終了しました。

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ペリスコープガードは、位置合わせのダボ穴との隙間が大きくて目立つので、それを埋める意味でもやっておいたほうがよいでしょう。



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砲塔上部なども同様に作業。

今回、久しぶりにタミヤの「速硬化タイプ」のエポパテを買ってきました。
色が黄色いので、タミヤのこの成型色となじんで、どこを作業したのか分かりませんね。
こういう細かい作業は、白い「高密度タイプ」のほうが見やすくてよいかもしれません。

タミヤのエポパテは、ミリプットと違って水に溶けないので、指や工具を湿らせることでくっつきにくくなるのが大きなメリットです。
私は、溶接痕をつけるのに爪楊枝を使っていますが、楊枝の先を舐めながら(キタナイので、よい子のみんなはマネしちゃダメだぞ)やってます。わざわざ水を用意しなくていいのでラクチンです。

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ところで、モデルアート社刊の『プラモデルは作ってナンボです』という本に、私と同じエポ生地ツィメリットコーティングが紹介されているのを見つけました。やっとメディアにもこのやり方に気付いてもらえたようです。ただ、写真が小さく分かりにくいのが残念です。
でも、「厚さは透けて見える手前」と書いてありますが、はっきり言って甘い!! 誌面で使われているタミヤの速硬化パテは光が透けやすいので、そんなんじゃ厚ぼったくてハナシになりません。またタミヤのパテは弾力がしっかりあるので、余計に分厚いコーティングになってしまいます。
とにかく、親のカタキのように薄く延ばしましょう。

そういえば、近所で唯一「ミリプット・グレードS」を置いていた店で、エポパテ売り場からミリプット商品がなくなっていました。とうとう通販でしか手に入らないのか? ただの売り切れならよいのですが…。

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2010年12月 6日 (月)

IFV展示会のアンケートを見て

先日IFVの例会があり、今年度展示会の来場者アンケートの集計結果が発表されました。
ご来場者すべてにご回答いただいたわけではありませんが、その枠の中でもそれなりに気付いた点がいくつかあります。

まず、来場者の年齢層についてです。
30代以上の方がほとんどで、10~20代の方はわずか1割ちょっとでした。ご家族連れの場合、代表してお父さんが書いているとしても、これはもう、模型文化の存続という点では危機的状況です。いかに模型作りが、若い人たちにとって魅力的に写らないかということです。
よく、「ゲームにユーザーをとられた」みたいな言い方をされますが、ホントにそうでしょうか? 単純にゲームより魅力的な商品やサービスを提供できていないだけのことで、私にはただの言い訳にしか聞こえません。果たして、真摯にユーザーと向き合い、ゲームに勝つ努力を本気でしてきたのでしょうか?

また、模型を作らない(または事情があって作れない)方と、多かれ少なかれ作る方がほぼ同数でした。私は、模型の展示会に来られる方というのは作る方がほとんどかと思っていましたので、これは意外でした。もっとも、偶然通りがかって覗いてくださった方も、少なからずいらっしゃったとは思います。
しかしながら、模型を購入するという方は過半数なんですね。ということは、作らないけど買う方が結構いらっしゃるわけです。いわゆるコレクターさんなのか、またはいつか作ろうと思って買い集めていらっしゃるのでしょう。

これらを見て何を思うかと言いますと、会場で行った模型制作実演のありかたについてです。
私は、マルタケさんとご一緒に2年続けて実演をさせていただきました。おかげ様で実演そのものはご好評をいただき、大変有意義なものであることは間違いないと思います。
ただ、マルタケさんも私も、どちらかというと中級者以上のモデラーさんを対象とした内容を予定していました。
ですが、このアンケート結果を見ると、求められる内容とはズレがある気がします。つまり、私の担当したツィメリットコーティングなどは、もしかするとほとんどの方にとっては何をやっているのか分からなかったのではないかということです。
マルタケさんも、ご自身で準備していった内容とは違うものになったとおっしゃっています。マルタケさんは私と違って守備範囲が広く、お客さんの要望に合わせて臨機応変に対応されていましたが、私の場合はコーティング1本でしたから、興味のある方にしか意味のない実演だったのではないかと思うのです。

また、コーティング実演は最初から見ていただかないとあまり意味がありません。見学希望の方を集めて「それでは始めましょう」とやる必要があるわけです。
ところが、「1回目は何時から、2回目は何時から…」といった感じで時間を区切ってやっていないので、お客さんとのタイミングがうまく合いません。

せっかくの機会ですから、より多くの方に興味を持って見ていただきたいので、こうしたクリニック的な講習よりも、例えばプラモを一から作るところを見ていただくような内容のほうがいいのではないかと思います。それならば、垂れ流し的に実演しているところへ、お客さんが自分のタイミングで見に来れます。また、模型を作らない方にとっても「プラモデル作りはこんなことですよ」ということをお見せできるかと思います。

来年、もしもまた私が制作実演をさせていただけるのなら、ちょっと趣向を変えて、初心者の方や「模型作りって難しそう」と思われる方に興味を持っていただけるような内容でやってみたいなあと思います。

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2010年12月 5日 (日)

本日のお買いもの

やっぱりというか結局というか、買ってしまいました。
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アオシマの「はやぶさ」です。ニュースにも載るほど話題になったプラモです。

私も子どもの頃は宇宙のハナシが大好きで、夜空を見上げては星座なんかも一生懸命覚えたもんです。はやぶさの帰還が話題になった当初は、話には感動しましたが、プラモを作りたいとまでは思いませんでした。

ところが、先日、「イトカワの砂を採取できたらしい!」という話を聞いて、「作らなくても日本人なら持っとかんと!」と思うようになってしまいました。
それと、ほかにちょっとした理由もあって買うことに。

作るのはいつになるか分かりませんが…。

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2010年12月 4日 (土)

タミヤ キングタイガー(ポルシェ砲塔)2nd その5 

キャタピラの接着が固まったら、仮止めのテープが邪魔ですので一度外して、各装備品を取り付けます。
今回、装備品はフル装備で、特に改造はしません。牽引ワイヤーも、プラ部品をそのまま使うことにしました。

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とりあえず、これで基本工作はほぼ終了です。再度キャタピラを取り付けて、全体像を拝みましょう。あと、ここにサイドフェンダーが付きます。

砲盾と分割式2ピース砲身は、ドラゴンのジャンクパーツを流用しています。
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ボッシュライトのコードは銅線で作り、後部のグリルネットはタミヤのエッチングパーツを使って再現します。
これで終わりにするつもりだったんですが、ストームタイガーと同じく、クランプだけエッチングパーツを追加しました。

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2010年12月 3日 (金)

タミヤ キングタイガー(ポルシェ砲塔)2nd その4 <マジックトラックの取り付け>

マジックトラックを足周りに取り付けます。先のストームタイガーの記事と重複するところは省略します。

キングタイガーのキャタピラは、2枚1組のリンクをつないでいきます。そのため、長さ調節は2枚単位となり、リンク枚数の足し引きでは微妙な調節ができないのが難点です。
そこで、下準備として、誘導輪のシャフトを少し回るようにして、枚数で調節しきれない分を誘導輪で調節できるようにしておきます。

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タミヤのキットの誘導輪のアームは、無加工ではこの位置で固定されます。




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そこで、この位置ぐらいまで後ろに下がるように、差し込み部を加工します。つまり、キャタピラを張れるようにするわけです。
ちなみに、実車もこのように張りを調節します。

キャタピラの枚数は、タミヤ純正の連結キャタピラでは「合わせて90枚」と指定していますが、とりあえず長めに94枚連結して組み付けてみます。
ところが、やはり調節が難しく、92枚では誘導輪を後ろへ下げても長く、90枚では逆に誘導輪を前の位置にしても張りつめてしまう有様でした。結局、ちょっと垂れ下がりすぎですが92枚で決めるしかありませんでした。

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最後に、チェーンを重しとして乗せておきます。ティッシュなどを隙間に詰めて無理に押さえるよりも、重力によって自然な弛みがつきます。
これは、3号戦車のような上部転輪がある車輛にも効果的な方法です。

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2010年12月 2日 (木)

『Space Battleship ヤマト』、観ました。

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本日公開の映画『Space Battleship ヤマト』を、ウチのしゃみーさんと一緒に早速観てきました。
最近、出演者のテレビでの露出がすごくて、「えらいチカラの入れようやなあ」などと話していました。
こういう映画(アニメとかの実写版)って、世間的には観に行くのに何かと理由付けがいったりして、「なんでこんなん観に行ったん?」とか聞かれそうでイヤなんですよ。
ただ、子どもの頃好きでしたし、キャストがすごいので観たいと思ったから行っただけなんです。

内容についてはいろんな感想があるでしょうし、私は映画評論家じゃないのでエラそうな批評はしません。
ただ、主人公が「古代進」じゃなくて「木村進(古代拓哉)」だったなあという感じはしましたね。キムタクという人は、確かに魅力的だし決してキライじゃないんですが、何を演じても、どうも「チョイワルのニイチャン」みたいなイメージが拭えず、損をしている気がします。
あと、声だけのキャラクターを演じているのがオリジナルのアニメのままの声優さんだったりして、このへんは個人的にちょっと嬉しかったです。

それと、故宮川泰さん作曲のあのメロディーが映画館で大音量で聴けたのは、素直に感動しました! 『スターウォーズ』のオープニングと一緒で、いつになっても、リメイクされてもやっぱり変えちゃいけない普遍的なモノってありますよね。音楽は、やっぱり宮川さんにやってほしかったなあ。
そういえば、宮川さんの他にも、声優の富山敬さん、作詞の阿久悠さん、音楽のハネケン(羽田健太郎)さん、そしてつい最近では西崎プロデューサーと、アニメに携わった多くの方がすでに亡くなってしまっているんですよね…。あと、たしか青野武さんも倒れられたとか…。とても残念です。
お名前をたくさん出しましたが、別にワタシ、アニメオタクじゃありません。映画好きな人だったら、これくらいご存知ですよね。

ところで、出がけにコーヒーを飲んでいったのが災いしたのか、始まってすぐに私の下腹部の「波動砲」にもエネルギーが注入され始め、中盤ですでにエネルギー充填90%くらいに…。途中で早めに「発射」に行こうかとも思ったんですが、結局席を立つタイミングを逸してしまい、最後まで我慢するハメになりました。もう、こらえるのに必死で、映画に100%集中できません。映画を観るのと同じくらいのパワーを使いましたよ。
おかげで、せっかく買ったペプシは、これ以上注入するわけにもいかずほとんど口を付けられませんでした。

そういえば、ウチのしゃみーさんですが、ヤマトのキャラクターでは真田さんが好きで、よりによってそれを演じている柳葉敏郎の大ファン。もう、大号泣してました。彼女は、映画を観ると確実に元を取って帰ってきます。

映画が終わった後、私はトイレで、しゃみーさんはクルマで、夫婦そろって水分大放出してました。

う~ん、ヤマトのプラモ作ろうかな…。

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2010年12月 1日 (水)

タミヤ キングタイガー(ポルシェ砲塔)2nd その3 <マジックトラックの加工>

キャタピラは、キットのベルト式ではなく、連結式を使いたいところです。
ストックには、カステンの可動式と非可動式、ドラゴンのマジックトラックの3つがありました。このうち、カステン製はタミヤの起動輪とは幅が合わないため、起動輪にスペーサーを入れて少し広げてやる必要があります。
ところが、実はすでに起動輪を組んでしまい、外そうにももうガッチリと接着されているんです。
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ですので、カステンはあきらめて、マジックトラックを使います。こちらも若干きつめですが、何とか使えそうです。ストームタイガーに続いて連投ですね。

さて、ストームタイガーヤークトパンサーの記事でも書きましたが、マジックトラックは圧入による仮組みができるようになっていて、これが後々悪さをします。そこで、これをキャンセルする加工をします。

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拡大すると、矢印で示したヒンジの両側に、小さな突起がありますよね。これをすべて削り落とすのです。
ヤスリで削り落とすより、デザインナイフで、刃を突起に引っかけて切り落とすほうがやりやすいでしょう。

とは言え、キャタピラ1枚につき12ヵ所(!)もあるので、相当面倒です…。集中力を切らさないよう、一気にやっつけましょう。
キングタイガーのキャタピラは、2種類のリンクを交互につなげていくようになっています。この突起があるのは写真のリンクだけですので、タイガーに比べて枚数は半分程度で済みます。

でも、これをやったからと言って、完成後はゼンゼン分からないんですよねぇ…。結構ムナシイ作業です。

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