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2010年2月

2010年2月28日 (日)

ドラゴン タイガー1後期型 その8 <サイドフェンダー>

サイドフェンダーの工作に進みます。
このキットには、プレス加工済みの真鍮製フェンダーが入っていてプラパーツと選択式ですが、これはやはり使っときましょう。

ついたて状のパーツはエッチングに含まれていますので、これをフェンダー本体に接着していきます。
接着には、当初はフツーに瞬間接着剤を使うつもりでしたが、一念発起して(というほど大げさなものでもないんですが)ハンダ付けでやってみることにしました。一度やってみたいと思ってたんですよ。

ハンダ付けというと敷居が高いと感じる方も多いかも知れませんが、電気工作をやったことのある人なら一度は経験があると思います。私もその程度の経験しかありません。
複雑なハンダ付けはとても無理ですが、今回のような比較的大きいパーツであれば、何とか出来そうです。

パーツを切り出したら、接着面にフラックスを塗って下地処理をします。これを怠ると、ハンダがポロポロとはじかれてうまく付きません。
続いて、その面にハンダメッキをします。あとは、接着するパーツを当ててハンダゴテで熱してやるだけです(写真がなくてすいません・・・)。
パーツの合わせ目に、流し込み接着剤のようにハンダが流れてガッチリ接着します。

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いきなりですが、こうして全部出来上がりました。初挑戦にしてはうまくいきましたよ。慣れると意外に面白いかも。
こういう、接着面積の小さい部分には、瞬間接着剤より明らかに強度が出るのでいいですね。

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車体に取り付けました。
しかし、ここで問題発生。
フェンダーには、車体側の取り付け金具に合わせて切り欠きがあるのですが、この金具のモールドとは微妙に位置がずれていて、ピッタリはまらないんですね。やっぱりしょせんはオマケパーツか・・・ええ加減にせえよ。とは言え、今さらプラパーツに変更するのももったいないので、全体をちょっと上にずらして取り付けることにしました。たぶん言われなきゃ分からんでしょ。
でも、雰囲気は満点ですね! これは確かにプラパーツでは出せない、金属パーツの威力です。今度またタイガー作るときは、市販のエッチングを買ってみようかな。

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2010年2月27日 (土)

ドラゴン タイガー1後期型 その7 <クランプ>

OVMパーツの制作に1週間以上かかっています・・・悲しいこともありましたが、皆様から多くの励ましのお言葉を頂戴し、本当にありがとうございました。おかげ様でようやく気持ちの整理もつき、制作を再開することにします。
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プラパーツの修正は終わっていますが、このキットにはせっかくエッチングパーツのクランプが入っています。スルーするのはもったいないので、とりあえず作ってみることにします。

構造自体は、実物を意識せずに非可動になっていて、一見作りやすそうですが、パーツが薄すぎるせいで折り目以外の部分でフニャフニャと曲がってしまって作りにくく、結局まともに作れませんでした。
これはドラゴンの付属エッチングのすべてにほぼ共通することで、やはりそのあたりがオマケの域を出ないところなのです。もっとも、私の手先のデリケートさが足りないだけかも知れませんが。

さて、それではもうプラパーツで行くしかないかとも思ったのですが、この素晴らしい再現度を誇るキットですから、やはりプラパーツでは惜しいという気もします。
そこで、第3の選択肢としてアフターパーツのエッチングを試してみることにしました。本当は箱の中のものだけで作るつもりでしたが、ちょっと予定変更です。
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アベールのクランプセットです。3種類のクランプがたくさん入ってます。




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やはり市販品とあって、美しく精密な作りで、「オマケとは違うのだよ、オマケとは!!」って感じです。



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こちらは、作ったことのある方ならご存知でしょうが、ちゃんと実物同様の構造で可動します。完成後に動かして遊ぶとは思えませんが、すげ~とは思ってしまいました。
それより、設計と作りがしっかりしているので大変作りやすいです!! 自分が上手くなったように感じるほどで、10個ほど作るのにも大して時間もかかりません。これはヤークトタイガーを作った時にも感じたことですが、もし私と同様にキット付属のエッチングでうまくいかずにエッチング嫌いになっている方は、ぜひ一度市販品を購入して作ってみることをおススメします。

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こうして、OVMクランプ完備です。ワイヤーカッターだけは少し幅があって窮屈です。キット付属のクランプには、専用の幅広タイプが用意されているのでそちらにしようかとも思いましたが、せっかくなので統一したくて無理やり押し込みました。
キンキラキンで豪華ですね。もっとも塗ってしまえばそれまでですが。

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2010年2月20日 (土)

さらばコトラ

我が家では、ネコ好きな妻のためにと1年前からネコを1匹飼っておりました。体調のあまりすぐれない妻をしっかり癒し護衛するようにと、宇宙戦艦ヤマトの艦載機であるコスモタイガーⅡをもじって「コトラ」と命名しました。
そのコトラが、今朝亡くなりました。我が家に来て1年目の記念日まであと2日だったのですが、それを待たずに逝ってしまいました。

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コトラは、里親探しをしていたところを我が家に拾われました。怖がりで人見知りをする性格ですが、家族にはなついていました。実に寂しがり屋の甘えん坊で、いつも家族の輪の中に入り、膝の上で横になり、毎晩一緒に布団の中か上で寝ていました。
Img_4511 元々白血病のキャリアで普通のネコよりは体が弱いと知らされていました。それでも特に病気らしい病気もせず実に元気で、イタズラもよくしていました。私が作ったばかりのキングタイガーのマズルブレーキをかじったのも、ヤークトタイガーのドライバーを誘拐したのもコイツの仕業です。

しかし、2週間ほど前に突然体調を崩すと急激に悪くなり始め、下痢や嘔吐をしてまったく食事をとろうとしなくなり、ここ数日はほとんど水しか口にしていませんでした。
次第に腹水がたまり始め、げっそり痩せ細ったのに腹だけ膨らんだ痛々しい姿になりました。
やがてオシッコを失敗するようになり、体力もないのでもう立つのが精一杯で、歩くこともままならなくなってしまいました。
かかりつけの動物病院にも何度か連れて行き、また電話でも連絡を取り合っていましたが、もう手の施しようがなく、今は延命治療をしているだけだと聞かされました。

いつ死んでもおかしくない、このような苦しんでいる姿を見るに見かねて、いっそ安楽死させることを妻と相談しました。そして、病院や里親探しの仲介者さんとも合意の上、家族みんなで見送れる今日、それを選択しました。

あらかじめ連絡をして病院へ行き、前準備をした後診察室へ呼ばれました。
「あっという間に、すぅーっと眠りに落ちます」という獣医さんの言葉通り、麻酔薬のような薬を注射すると、その間にもみるみる眼から力がなくなり、じっと私の目を見つめたまま妻の腕の中で静かに深い眠りにつきました。
すでに弱り切っていたコトラは、その後心臓を止める薬を打つまでもなくそのまま息を引き取り、まだ1才半という短い生涯を終えました。白血病持ちですから寿命が短いとは思っていましたが、それにしてもあまりに早すぎる、そしてあっけない別れとなってしまいました。
子どもたちには安楽死させる意味を説明し、私自身にも納得させたつもりでしたが、薬を打たれる前に力なく鳴いた声と私を見る眼には「まだ生きたい」という彼の思いが感じられた気がして、涙をこらえることができませんでした。

その足で斎場へ行き、火葬してもらいました。棺に納まったコトラはまだ温かく、彼を抱いたときの感触が、短かったけれど共に過ごした日々とともに思い出されます。
今頃は、天国で多くの仲間たちと元気一杯に走り回っていることでしょう。合掌。

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2010年2月19日 (金)

ドラゴン タイガー1後期型 その6

車体各パーツの取り付けをぼちぼち進めています。

このキットのOVMパーツは2種類入っています。クランプが一体になった一般的なタイプと、同梱のエッチングパーツと組み合わせて使用する、クランプのないタイプです。
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ただし、前者のタイプでもクランプのハンドルまでちゃんと成型されており、大変精巧な出来です。
しかし、やはりブラパーツには限界があり、ちょっとゴツいハンドルになっています。
まあ、せっかくエッチングパーツが入っているのでそれを使いたいところですが、だからと言ってあっさり捨ててしまうのはもったいないので、まずはこのパーツに手を加えてみて、どちらを使うか検討することにします。

とりあえず、このクランプのハンドルを薄くして、実感を出してみましょう。
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左側が元の状態です、いかにも穴が小さいので、その内側を削って右側のように薄くしていきます。



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クランプのついたパーツをすべて修正し終わりました。
いかがですか? これだけでも結構リアルになりますよね。
自分としてはこれで十分なんですが、この後はエッチングのクランプを作ってみて比べることにします。

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2010年2月15日 (月)

直線番長スタイル

Img_1417アーマーモデリング125号を買いました。
特集は「気軽に作れる戦車模型」。要は「ムズカシイ理屈抜きにプラモを作りましょうよ」ということらしいです。
最近のメディアは、ちょっとハウツーものに走りすぎてる傾向があるなあ、とは感じていました。
ハウツー記事やDVDは、どのように模型を作っていいか分からない初心者や、ちょっとしたヒントを欲しい人にとってはたしかに強い味方です。その一方で、逆に「模型はこうやって作ることになっている」「よい作品とはこういうものだ」「よい作品と言われたかったら、こういうことをしていなければいけない」という固定観念を植え付けかねない、いわば諸刃の剣でもあります。
私自身も、小さなパダワンである少年リックに塗装を教えるときに、「まずこげ茶色で影色を塗ってから基本色を・・・」なんて当たり前に言っていたりして、マニュアル化されていることに気付いたりします。相手はまだ塗装を始めて間もない中学生ですよ。

余談ですが、先月号の「初めてのフィギュア」も、記事そのものは良かったのですが、やはりマニュアル通りの、初めてというにはかなり高度な内容で、「車輌単品ならコンテストで賞をとれるくらいになったから、一度フィギュアも挑戦してみるか」といった人にとっての「初めて」だったように感じました。

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さて、今号の記事を読んでいて、ふと「これって、僕がブログで提唱(大げさ?)してきた、“直線番長スタイル”やん!?」と思ってしまいました。やっとメディアがついてきた、ってことでしょうか。( ̄ー ̄)

今制作中のドラゴンタイガーにはエッチングパーツがふんだんに付属しています。今のところフェンダーを作りましたが、実際にはプラパーツを使いました。
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この状態だとエッチングパーツのほうが何か「説得力」がありますが、実はサフをかけたらアラだらけで、プラパーツのほうがずっと精密に見えたからです。

もちろん、雑誌はただ敷居が低いだけではダメで、素晴らしい作例や高度な技術の紹介は大切です。
でも、顕微鏡で覗きながらフィギュアの眼を塗るなんて、一体どれだけの人が参考にするのでしょうか。顕微鏡で見て塗れた顔は、完成後も顕微鏡で見なければ見えないということです。

こういう、いわば「模型道」を否定するわけではありません。作品も、私ごときには到底真似の出来ない高みに達した素晴らしいものです。
でも、こうしたものばかりが素晴らしく、皆これを見習わなくてはいけないというわけでは決してないでしょう。模型は人が作るものですから、作る人の数だけ作風があるはずです。

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これは、2年前に作った拙作のタイガーⅠ極初期型です。牽引ロープの銅製ワイヤーと、一部に他のキットのジャンクパーツを使った以外は、ほぼ素組みです。


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車体横のロープはキットのプラパーツですし、もちろんキャタピラだってベルト式です。ウェザリングも、かなり軽めです。
でも、個人的にはとっても気に入っているのです。

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こちらは、もっと前に妻にプレゼントするのに作った、悪役1号です。
今号の作例で、缶スプレーを使った塗装を仲田師匠が紹介されていますが、この作品も細部以外はすべて缶スプレーのみで行い、エアブラシは使っていません。というより、それを目的に塗ったものなのです。キャタピラも同様です。
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記事の中で、2色のスプレーを使って塗装をされてますが、ワタシもこの作品でそれをやってます。しかも、乾く前に塗り重ねて自然なグラデーションを作ろうとしているところまで同じです。
私はこの作品で、全部で4色の缶スプレーを使いましたので、塗料代は高くつきました。
でも、エアブラシがなくてもこの程度なら塗れてしまうのです。
また、この作品ではウォッシングをしただけで、ウェザリングをしていません。特にする必要を感じなかったのです。生意気なようですが、こういうのも一作風としてはアリではないでしょうか。

妙なプレッシャーや「作らされ」とは無縁の“直線番長スタイル”。初・中級者のみなさん、一緒にいかがですか?

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2010年2月14日 (日)

ドラゴン タイガー1後期型 その5 <キャタピラ組み付け>

Img_1403キャタピラの組みつけに進みます。
使用するのはキットのマジックトラックですが・・・写真を見て何か違う、と感じたスルドイかたもいらっしゃるかも知れません。
実は、普通のマジックトラックではなく、予備キャタピラとして入っているほうのモノなのです。

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このとおり、センターガイドに穴が開いてるんですね。
以前、この部品だけがヤフオクで出品されてまして、1両分仕入れておいたのです。
もっとも、「だから何だ」ってハナシで、塗ってしまえば何だか分からないんですが、まあ可動式キャタピラを買うよりは安く上がりましたので。

ドラゴンのマジックトラックは、リンク部のはめ合わせをきつくすることで接着剤なしで仮組みし、後から接着剤を流して接着できるようになっており、それがウリでもある部品です。
ところが、巻いていく過程では外れようとする作用が働いて、型崩れを起こしてしまいます。
そのため、組み立てる前にまずリンク部の小さな突起を削り落としてフリーにしてやる必要があります。
部品一個につき数箇所のヤスリがけを200枚近くしていくという、メンドクサイとしか言いようのない作業ですが、仕上がりが結構違いますので避けて通れません。
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それが終わったら、例によってテープの上にキャタピラをつなげながら並べ、流し込み接着剤で接着します。
この作業には、乾燥の遅いリモネン系接着剤が便利です。

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30分ほど乾かしたら巻きつけます。
タミヤのタイガーのキットにはない小径誘導輪を装着した姿が、なかなか新鮮です。



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砲塔を載せてみました。いよいよタイガーらしくなってきました。
キャタピラを乾燥させつつ、残りのパーツの取り付けに進みます。

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2010年2月 7日 (日)

お買い物

今日は制作を一休みして、蟹江にある模型店「ホビーショップ・モケモケ」さんへ行きました。
今セールをやっているということなので、ちょうど探している物もあるのでドライブがてら出かけて、ちょっと散財してきました。

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ずっと前から何となく気になっていた、トランペッターのシュトゥラーエミール。セール品でした。
キットが安かったので金属砲身も手に入れました。

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前に来たときに買おうかどうしようかと散々迷ってやめといた別売りマジックトラック。
今回は買ってしまいました。

このお店は家からそこそこ遠いので、何かのついでで寄ったとき以外はある程度仕入れないと元が取れません。おまけに、小さいながらも結構物欲をそそる品揃えをされていて、あれもこれもと目移りしてしまいます。
まさに自制心との戦いであり、何かを手に取るたびに「ホントにそれ欲しいのか?ホントにいるのか?」と自問自答しながら商品を物色します。
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最後に、ついに手を出してしまいました、ウインザー&ニュートン筆。
ワタシは昔から道具集めに目がなく、ホームセンターの工具売り場が大好きなのです。
模型用の筆もいろんな物を試してきましたが、あまり高価なものは使ったことがありません。高いものは良くて当たり前で、そこそこの値段でいい物を探してきたからです。
でも、これの引力にはとうとう勝てませんでした。今度フィギュアを塗るときに、ぜひ試してみようと思います。

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2010年2月 6日 (土)

ドラゴン タイガー1後期型 その4 <ツィメリット・コーティング 砲塔編>

早速昨日の続きをします。今日は砲塔編です。

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まずは砲盾から。
左右半分ずつエポ生地を貼ります。凹部を筆で押さえて曲面になじませます。
全体が密着したらトリミングします。


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反対側も同様にして、全体に貼り終わりました。




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ローラーをかけて完了です。簡単ですね。
ローラーへのパテくっつき防止方法はいろいろと試行錯誤中ですが、最新の研究ではエナメルシンナーが良さそうという成果が出ております。

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続いて砲塔本体です。
このキットは、砲塔パーツが一体成型となっていますので、予備キャタピラのステーのみ取り付けてあります。この部分も筆で押さえれば自然にステーが生地を突き破って、ステー間の隙間もきれいに貼れます。
雑誌で紹介しているような、パーツの上でパテを延ばすやり方では、こういう部分が難しいのではないかと思います。

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砲塔は、少しピッチの大きいローラーを使いました。
同様に、側面のハッチもコーティングしておきます。後部の雑具箱で隠れる範囲は、いつもはコーティングしないのですが、おそらく実車はそうなんだろうということで今回はびっしりとコーティングしてみました。

以上で、コーティングはすべて終了。あとはパテが固まるのを待ちます。
やはり、コーティング作業がこの戦車模型のヤマ場ですね。

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2010年2月 5日 (金)

ドラゴン タイガー1後期型 その3 <ツィメリット・コーティング 車体編>

それでは、コーティングに取り掛かります。

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私の愛用パテはこれ。ミリプットのエポキシパテです。
ミリプットはいくつか種類があるようですが、近所ではこれしか手に入らなくなりました。

これを気に入っている理由は、①適度に柔らかく、伸びがよいこと②タルク(滑石)を含んでいて水になじむこと、の2つです。
タミヤやセメダインの物も使ってみましたが、私のやり方であるエポ生地方式には少し硬くて、相性がよくありませんでした。

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私のコーティング用工具です。
ローラーはモデルカステン製と自作のものを使います。使いやすさではやはりカステンのものがよいと思います。
あとは、延べ棒と大き目のカッター刃を使います。カッター刃は、パテを切るだけでなく、延ばしたパテをすくい取るのにも必要です。

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これはベビーパウダーです。
たまたま家にあったものを使っているだけですので、何でもいいでしょう。
あとは、石けん水を用意します。


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ベビーパウダーを使いますので、作業はキットの上箱などの中でやるのがよいでしょう。そうしないと、机の上が粉だらけになってしまいます。


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それでは、作業開始。
箱の中にベビーパウダーを振って、よく練ったパテを少量取り、 粉を両面にまぶしながら・・・


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延べ棒で延ばしていきます。





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延べ棒はコロコロと往復させないで、グイーッと一方向に動かして延ばすとよいです。
パテを小刻みに回して、放射状に延ばしていきます。

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時々こうしてライトにかざして厚みを見ます。
このように光が透けるくらいが適当です。暗いところは厚い証拠ですので、全体に同じような明るさになるように、出来るだけまんべんなく延ばします。
薄くしようとすればいくらでも薄く延ばせますが、あまり薄すぎるとパターンがうまく刻めません。

ツィメリットコーティング パテ貼り付け1
適度に延ばしたら、まず作業する面に石けん水を塗り、その上にパテをかぶせます。
水貼りの要領で、指などで気泡を抜いていけば密着します。


ツィメリットコーティング パテ貼り付け2
余分を切り取って、こんな感じになります。
切り口はそのままだと不自然ですので、指などでならしてやります。



ツィメリットコーティング パターン1
あとは、ローラーでパターンを刻んでいきます。
ローラーは、同じところを往復しながら、「3歩進んで2歩下がる」感じで進めていくと、うまくいきます。

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写真が不鮮明ですが、出来上がりはこんな感じ。
ちょっと雑な感じにしたほうが、模型としては雰囲気が出て良いでしょう。
ちなみに、先の写真では自作ローラーを使っていますが、テストのときほどうまく出来ず、カステン製に切り替えてます・・・。
また、リンシードオイルを塗るより、やはりベビーパウダーをまぶすほうが、ローラーへのパテくっつき防止には効果的でした。

ツィメリットコーティング パテ貼り付け3
側面も同様に、水貼りしたあとよく密着させ、余分をカットします。
薄く延ばしてあるので、モールドが浮き出ています。この、簡単に薄く均一にパテを延ばせることが、エポ生地方式の最大の利点です。

ツィメリットコーティング パターン2
サイドフェンダー固定具にのったパテをナイフで切り取り、パターンを付けます。

写真をとりながら作業しているので思いのほか時間がかかってしまって、残ったパテが硬くなってきてしまいました。この後、車体後部に移ります。

ツィメリットコーティング パテ貼り付け4
パテを新しく練り、車体後部に貼り付けていきます。
ここは、モールドが多く、もっとも貼り付けにくい面です。一度に全面を覆うのではなく、部分的に貼り付けてつなげていくとよいでしょう。
排気管カバーの内側部分はコーティングされていませんので、パーツ取り付けのダボ穴を目安にカッターで切り取ります。

モールドの部分は気にせず被せて・・・

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毛の短い筆で突いて押さえてやれば、しっかりなじみます。その後カッターで余分を切り出せばよいのです。
このとき、埋まっては困るダボ穴も復元しておきます。

ツィメリットコーティング パターン3
あとはローラーがけをするだけです。
車体の右側の面もコーティングし、これで車体は完了です。

明日は、砲塔へ進みます。

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