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2010年2月 5日 (金)

ドラゴン タイガー1後期型 その3 <ツィメリット・コーティング 車体編>

それでは、コーティングに取り掛かります。

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私の愛用パテはこれ。ミリプットのエポキシパテです。
ミリプットはいくつか種類があるようですが、近所ではこれしか手に入らなくなりました。

これを気に入っている理由は、①適度に柔らかく、伸びがよいこと②タルク(滑石)を含んでいて水になじむこと、の2つです。
タミヤやセメダインの物も使ってみましたが、私のやり方であるエポ生地方式には少し硬くて、相性がよくありませんでした。

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私のコーティング用工具です。
ローラーはモデルカステン製と自作のものを使います。使いやすさではやはりカステンのものがよいと思います。
あとは、延べ棒と大き目のカッター刃を使います。カッター刃は、パテを切るだけでなく、延ばしたパテをすくい取るのにも必要です。

Img_1319_2
これはベビーパウダーです。
たまたま家にあったものを使っているだけですので、何でもいいでしょう。
あとは、石けん水を用意します。


Img_1320_3
ベビーパウダーを使いますので、作業はキットの上箱などの中でやるのがよいでしょう。そうしないと、机の上が粉だらけになってしまいます。


Img_1322
それでは、作業開始。
箱の中にベビーパウダーを振って、よく練ったパテを少量取り、 粉を両面にまぶしながら・・・


Img_1325
延べ棒で延ばしていきます。





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延べ棒はコロコロと往復させないで、グイーッと一方向に動かして延ばすとよいです。
パテを小刻みに回して、放射状に延ばしていきます。

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時々こうしてライトにかざして厚みを見ます。
このように光が透けるくらいが適当です。暗いところは厚い証拠ですので、全体に同じような明るさになるように、出来るだけまんべんなく延ばします。
薄くしようとすればいくらでも薄く延ばせますが、あまり薄すぎるとパターンがうまく刻めません。

ツィメリットコーティング パテ貼り付け1
適度に延ばしたら、まず作業する面に石けん水を塗り、その上にパテをかぶせます。
水貼りの要領で、指などで気泡を抜いていけば密着します。


ツィメリットコーティング パテ貼り付け2
余分を切り取って、こんな感じになります。
切り口はそのままだと不自然ですので、指などでならしてやります。



ツィメリットコーティング パターン1
あとは、ローラーでパターンを刻んでいきます。
ローラーは、同じところを往復しながら、「3歩進んで2歩下がる」感じで進めていくと、うまくいきます。

Img_1349
写真が不鮮明ですが、出来上がりはこんな感じ。
ちょっと雑な感じにしたほうが、模型としては雰囲気が出て良いでしょう。
ちなみに、先の写真では自作ローラーを使っていますが、テストのときほどうまく出来ず、カステン製に切り替えてます・・・。
また、リンシードオイルを塗るより、やはりベビーパウダーをまぶすほうが、ローラーへのパテくっつき防止には効果的でした。

ツィメリットコーティング パテ貼り付け3
側面も同様に、水貼りしたあとよく密着させ、余分をカットします。
薄く延ばしてあるので、モールドが浮き出ています。この、簡単に薄く均一にパテを延ばせることが、エポ生地方式の最大の利点です。

ツィメリットコーティング パターン2
サイドフェンダー固定具にのったパテをナイフで切り取り、パターンを付けます。

写真をとりながら作業しているので思いのほか時間がかかってしまって、残ったパテが硬くなってきてしまいました。この後、車体後部に移ります。

ツィメリットコーティング パテ貼り付け4
パテを新しく練り、車体後部に貼り付けていきます。
ここは、モールドが多く、もっとも貼り付けにくい面です。一度に全面を覆うのではなく、部分的に貼り付けてつなげていくとよいでしょう。
排気管カバーの内側部分はコーティングされていませんので、パーツ取り付けのダボ穴を目安にカッターで切り取ります。

モールドの部分は気にせず被せて・・・

Img_1363
毛の短い筆で突いて押さえてやれば、しっかりなじみます。その後カッターで余分を切り出せばよいのです。
このとき、埋まっては困るダボ穴も復元しておきます。

ツィメリットコーティング パターン3
あとはローラーがけをするだけです。
車体の右側の面もコーティングし、これで車体は完了です。

明日は、砲塔へ進みます。

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コメント

お~、さすが師匠!
むちゃくちゃ参考になりました。

わたしもエポ生地コーティングデビューは果たした物のまだまだ未熟ですので、矢継ぎ早に月末辺りから次を考えています。こんどは面積の多い大物です。

投稿: 根生 | 2010年2月 6日 (土) 10時43分

根生さん、こんにちは。
展示会での実演のときとは違い、落ち着いて取り組めるので、いい出来になったと思います。
人様にエラそうに教えたりした以上、ヘタなコーティングはもう出来ませんので・・・。
次作でコーティングの大物をとのこと。果たして何でしょう?とっても楽しみにしています。

投稿: Bluebell | 2010年2月 6日 (土) 13時33分

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