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2009年11月

2009年11月29日 (日)

タミヤ ヤークトタイガー その5 <基本塗装>

やはり、平日は時間がとれずにまったく手付かずでした。
昨日は久しぶりに例のリックが「プラモ教えて」とやって来ました。彼は今ドラゴンのパーシングに取り組んでいますが、私もこの頃のドラゴンのキットは組んだことがなく、二人であ~だこ~だと悪戦苦闘しました。

さて、今日は一日集中して基本塗装だけはやっつけてしまいたいところです。
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まずはサフを吹き、次にMr.カラーのマホガニーに黒を加えた色で暗部に影色をつけます。



続いてタミヤアクリルのXF-72茶色で下地塗装です。
ここで新兵器を試してみます。

以前から、タミヤアクリルは乾燥が早くて扱いにくいと思っていました。乾燥が早いというより、顔料が凝固しやすいという感じです。エアブラシに使うとすぐ目詰まりしてしまうため、ラッカー用のシンナーで薄めていました(同様にしている方も多いのではないでしょうか)。また、クレオスのリターダを混ぜてみたりもしていましたが、やはりラッカー用であるせいか特に変化は感じませんでした。
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そこへ登場した、待ちに待ったタミヤアクリル用リターダです。果たしてアクリル使いの救世主となれるのでしょうか? 興味津々です。


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ちゃんとアクリル用シンナーで薄め、大体10%添加してエアブラシで吹いてみました。通常ですと吹いた端から乾いていくのですが、このように濡れた状態がしばらく続きます。また、ノズルの詰まりもなく快適に吹け、効果は明らかです。これで筆塗りでも効果があれば言うことなしです。私の中では、今年のタミヤ新製品の中で最高のヒットかもしれません。

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こうして、下地塗装完了です。





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ガイアカラーのダークイエロー2で基本塗装をします。
ところが、ここで実は大きな間違いを犯そうとしていることに、まだ気づいていませんでした・・・。

迷彩塗装は、いつもガイアカラーを使うのですが、たまには色を変えてみようと、タミヤアクリルのNATOグリーンとNATOブラウンを使ってみました。せっかくリターダもあることですしね。もう怖いモンなしですよ。
それぞれ、バフを少量混ぜました。

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迷彩塗装完了。
ところが、ここまできて例の間違いに気づきました。
親切なカラーの塗装図をよ~く眺めて考えると、明らかに「グリーンベースでブラウンを重ね、最後にダークイエローで細い線が描いてあるパターン」なんですよ、これ。
ところが、ワタシ、いつもの3色迷彩のクセでダークイエローから始めてしまいました。
しかも、それだけなら良かったんですが、今作はフェンダーを外しているため写真のようにその部分をマスキングしちゃってるのです。つまり、一番上に塗ったはずの色が下から見えているという、何だかダマシ絵のようになってしまいました。
サフでつぶして最初からやり直そうかとも思いましたが、貴重な休日をまるまる費やしたのにもったいない。もうこのままいく事にします。皆さん、くれぐれも「塗装は計画的に」行いましょうね。

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2009年11月22日 (日)

タミヤ ヤークトタイガー その4 <組み立て完了>

Img_0910_2各部の小物パーツとエッチングを取り付け、組み立てが完了しました。
市販エッチングは、思っていたより順調に組めました。さすがにキット付属のエッチングよりもしっかりしていて、組みやすく感じました。キット付属のエッチングって、結構ペラペラに薄くて簡単にちぎれたりして思うように組めず、自分のウデが悪いんだと思っていました。どうもそうばかりではないようです。

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エッチングは精密感だけでなく密度感を上げるのにも貢献しますね。OVM類を外しているにもかかわらず、ヤークトタイガーの巨大な側面装甲板の間延びが防げたように思います。

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こういう細かい部分の再現性は、やはりエッチングならでは。今までまともに組めたためしのないクランプでしたが、このとおり、結構いい感じです。


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今回の中でもっとも小さかったパーツがこの小フック。これを自作してしまう志の高いモデラーさんもいらっしゃいますが、僕としては「エッチングに入っててくれて良かった~」というところです。

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後部機銃架はプラパーツとのハイブリッドで再現性アップ。
でも、悲しいかな、どれも自分の手柄ではないんですね。エッチングさまさまですよ。

これでいよいよ塗装に移ります。平日は、塗装作業はほとんど出来ないため、ペースはかなり落ちると思いますが仕方ありません。
大戦中随一の重量車らしく仕上げるのが目標です。

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2009年11月19日 (木)

タミヤ ヤークトタイガー その3 <溶接痕の表現>

主砲と車体上部を取り付け、だいぶ形になってきました。
当初は戦闘室内も塗装するつもりでしたが、どうせ見えなくなるのでやっぱりやめました。

ところで、このキットもいつも通りの直線番長スタイルで作るつもりでしたが、ちょっと悩ましいことに気付きました。
作るにあたって、とりあえず手持ちの資料を見ていましたら、この戦車ってOVMをまともに搭載した車輌がほとんどなさそうなんですよ。
撃破されたり放棄された車輌の写真が多いせいかも知れませんが、これではストレートに作るとあまりにも現実とかけ離れてしまいます。

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そこで、仕方なくエッチングパーツの力を借りて、OVM類が付いていない状態を再現することにしました。
実は、エッチングパーツってキット付属のもの以外に買って使うのは初めてなんです。そりゃ~なんたってワタクシ直線番長っすから(威張ることか!?)。
しかし、基本的にエッチングパーツの扱いは苦手です。せっかく買ったのに、ムダにならなきゃいいんですが・・・。

さて、このキットは、なぜか各部の溶接痕のモールドが甘く、あまりにも目立ちません。また、車体前面の上下パネルのかみ合わせ部の溶接線もズレてしまっています。そこで、キャタピラを破損しないようにいったん外し、各部の溶接痕を再現していきます。

私は、この作業にはいつもエポパテを使います。伸ばしランナーを接着剤で溶かしながら痕を付ける方法もありますが、伸ばしランナーの周囲まで溶けてしまったりして、コントロールが難しいのです。

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今回は、板ガム状で少量の切り出しが容易なタミヤ製をチョイスしました。
ボール紙の上で指先で転がして極細に伸ばし、カッターで切って貼り付けては、竹串の先を削って作った道具でチョイチョイと痕を付けていきます。

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車体上面板と側面板との溶接痕もなく結構目立つので、ここも付けておきます。くぼみにパテを埋めていくのが少々面倒ですが。

こうして一日がかりで作業終了。あちこちツギハギだらけになりました。

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2009年11月15日 (日)

タミヤ ヤークトタイガー その2

とうとうやってしまいました。インフルエンザです。先週末に娘が感染し、どうやらそれをもらってしまいました。
月曜日から調子が悪かったのですが、ついに水曜日からダウンしまして、金曜日の昼になってやっと起き上がれるようになりました。おかげで、今週はまったくプラモどころではありませんでした。
しかし、タミフルの効き目は絶大です。

さて、病み上がりですが早速続きに取り掛かります。いや~偶然とはいえタミヤにしといて良かったです。もしドラゴンあたりを組んでたら、またモチベーションがガックリ下がっていたことでしょう。

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まずはキャタピラ組みからです。このキットは、最近のタミヤスタンダードとなりつつある部分連結式とベルト式の二択となっており、好きなほうを選んで作ることができます。
もっとも、使わなかった部品はまるまる余ってしまうしかないので、部分連結式を採用するならもうベルト式は必要ないのでは、と個人的には思っています。ベルト式は、塗装して履かせるだけなら確かに手軽ですが、いわゆる「弛み表現」が難しく、リアルさを出すためにはある程度のスキルを必要とするからです。
それに対して部分連結式であれば手間もそれほどかからず実感たっぷりに組みあがります。
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このように、本来片側100コマほどあるはずのキャタピラですが、30個足らずの部品で済んでしまいます。しかも、分割と成型が巧みなので、大変自然なラインが簡単に再現できます。まあ、それはそれで面白みに欠ける点でもありますが、一長一短ということで。

続いて主砲の組み立てです。
このキットには、必要最小限のエッチングパーツは付属しますが、金属挽き物砲身は入っていません。昔ながらのモナカ合わせのプラ部品です。
この組み立て方について、「接着剤をたっぷり塗って、わざとはみ出させて接着し、乾いた後にはみ出しを削るとパテ要らずできれいに出来る」と言われますが、私はあまりそうは思いません。
たしかにパテ要らずですが、はみ出しがジャマで部品同士の合いが分かりづらく、結局ずれて貼り合わさってしまうことがあるからです(私にウデがないだけかも知れませんが)。
ですので、私は次のようなやり方で貼り合わせます。絶対とは言いませんが、こちらのほうがきれいに仕上がると思います。
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部品の一端をていねいに位置決めして固定します。




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少し隙間の空いたところに、流し込み接着剤を流します。少し多めに流すのがコツです。



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合わせ目がずれないように注意しながら部品同士をそっと押さえていきます。押さえるにしたがって接着剤が流れていきます。このとき溶けたプラがはみ出しても大丈夫です。

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接着剤が流れ切った辺りにまた同様に流しては押さえます。これを端まで順に繰り返すわけです。
合わせ目のズレを確認し修正しながら貼り合わせるので、ミスは少なく済むと思います。
乾燥後の合わせ目の線はパテで消せますが、ズレは直せません。無理に削って直すと楕円断面の砲になってしまいます。パテを使わずに合わせ目を消すことより、ズレをなくすことに専念したほうが、リスクが少ないのです。

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こうして主砲が組み上がりました。
それにしてもデカイ大砲です。タイガーⅠの88ミリ砲と比べると、もう「何じゃこりゃ?」ですね。よくもまあこんな大砲を自走砲にしようなんて考えたもんだなあと思ってしまいました。
でも、こんなバケモンを何十輌か作ったところで、戦局は変わらなかったんですね。

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2009年11月 8日 (日)

タミヤ ヤークトタイガー その1

前作は慣れない情景作品でダラダラと長丁場になってしまったので、気を取り直して単品作品に挑むことにします。

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こういうときはやはりタミヤしかないでしょ!?というワケで、入手から一年温めてきた、当ブログの表紙にもなっている「ヤークトタイガー」に取り組みます。


箱を開けると、カラーの塗装図が入っていたりして、実にユーザーフレンドリー。「そうそう、プラモはこれでいいのさ」と思ってしまいました。

早速組み立て開始。転輪の組み立ては、簡単ですが面倒です。従来のキングタイガーとは違った設計で、少し部品構成が多いので、すごくたくさん作っている気になります。
Img_0849でも、そのおかげで立体感ある仕上がりになります。真ん中の板(ハブの外側の円盤状のモノ)が浮いているの分かりますか? 実車はこういう構造になってたんですね。



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組み立てはまだ先ですが、車体表面のテクスチャーの表現もいい感じです。




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ただ残念なことに、目立つヒケが両側にあります。これだけは処理しないといけませんが、消えてしまうテクスチャーの復元が自然な感じにうまくいくでしょうか。


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戦闘室前面装甲板の鋳造表現も雰囲気満点。ここは何もする必要はないでしょう。砲盾も同様で、記号の刻印までしっかり再現してあります。

こんな感じで、キットは今さらながら前評判どおりのもので、直線番長スタイルにはうってつけです。これが今年の締めくくりとなるよう頑張りまっす!!

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2009年11月 7日 (土)

ミニアート ソビエト対戦車砲ZIS-2と砲兵 その12 <完成>

顔の塗りも片付き、バックルなどの小物を塗って塗装は終了。
いよいよ各フィギュアをベースへ取り付けます。
大砲に腰掛けている人達は、瞬間接着剤でお尻を大砲へ接着しました。また、立っている人と立て膝でご飯をよそっている人は、足に真鍮線で軸を打ってベースに固定しています。

最後に鍋のかかっている木を挿し、薪は夕べ食べたアイスの軸を削って作りました。

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こうして、ついにと言うか、やっと完成しました。いや~長かった!!・・・8月末から作り始めてまる2ヶ月です。
組み立てはたった数日で出来たので、意外にサクッと出来るかと思いましたが、見込み違いもいいところです。
特にベースの制作に入ってから急ブレーキがかかり、一気にペースが落ちてしまいました。情景作品は、なぜかどうもモチベーションが維持できません。やはり私は単品作りのほうが向いているようです。
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皆さん仲良くお食事中です。
ホントはもう少し小物があって、パンのパーツなどもあるのですが、とりあえず「もういいか」って感じになってしまいました。

フィギュアは、油絵具を使っての初めての塗装でした(1/35以外では一回やってみたことがあります)が、思ったよりはうまくいったつもりです。実物は写真で見るよりいくらかマシですので。
とにかく、数をこなさないとダメみたいですね。今回のように一作でたくさん作るのは集中力が続かずしんどいので、1~2体くらいずつ作るといいかも知れません。
今度から単品制作のときも1体くらいは付けてみようかなとは思います。

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2009年11月 3日 (火)

ミニアート ソビエト対戦車砲ZIS-2と砲兵 その11 <フィギュア完成>

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週末からフィギュアの顔を塗り始めました。
久しぶりなので、やはり勘がつかめず、最初はやり直しました。
服と同様、まずタミヤアクリルを吹き付けて下塗りをし、油絵具で上塗りしました。
1/35フィギュアを油絵具で塗るのは初めてです。以前アーマーモデリング誌に付いていたハウツーDVDを見ながら塗ってみたのですが、自分とレベルの違いすぎる人のやり方を見てもあまり参考にならず、結局自分なりのやり方になってしまいました。
まず白目と黒目を塗った後、目や鼻の周りに濃い影を入れます。続いて基本の肌色を塗ります。その後、頬やアゴ下などに影を、頬骨や鼻筋にハイライトを入れます。

手順としては以上です。もっと何段階も階調をつけるとよいのでしょうが、私の技術と集中力ではこの程度が限界なのです。
写真も、これ以上は寄っては撮れません。みっともないんで・・・。というか、写真で見ると実物以上にヘンなのです。

それにしても、一度に5体はしんどいですね。ただ、このキットのフィギュアは大変彫りが深く、下手なりにもちゃんと顔にはなりました。
あと、細かいアクセサリーを作れば完成です。

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