タミヤ ピンクパンサー その5 <ウォッシュ~完成>
油絵具が乾いたところで、MIGニュートラルウォッシュでウォッシングとスミ入れをします。
今回はウォッシュは少し控えめに、スミ入れをメインで施します。
説明書によると車体はアルミ合金製とのことなので、チッピングはいつものサビ色ではなくフラットアルミを使います。
しかし、銀色のチッピングは派手すぎてオモチャっぽくなりますし、この車輌は大戦後のものですのでそれほど酷使されてもいないでしょうから、あまりくたびれた感じにすると雰囲気が出ないでしょう。
そこで、チッピングは控えめにし、パステル汚しのウェザリングのみで仕上げようと思います。
パステル粉は、砂漠を意識して黄色っぽく調合します。定着力を出すためにリンシードをエナメル溶剤で薄く溶いたものをスミ入れの要領で凹部に流したところに筆でまぶし、余分をはたき落とします。
以上で、まだ一部装備品が載っていませんが一応完成です。
完全素組み一直線で、とても気楽に楽しく作れました。
デザートピンクも、大体予定通りの感じに仕上がりました。
木部の表現も、簡単な技法ですが自分としては十分な出来です。
ベースへの固定は、右前輪と左後輪の接地部に穴をあけ、裏から小ビスで留めています。
砂埃が積もったり塗装が日に焼けた感じも、手抜きモデリングの割にはうまく出せたのではと思っています。
スモークディスチャージャーに処理し忘れたパーティングラインが出まくりですが、それはまあご愛嬌。
キット自体も、部品の精度という点では確かに現在の製品に見劣りしますが、リアルさを過度に追求しなければ素組みでも十分に模型作りを楽しめます。今のとんがったハイテクプラモデルにはない、この頃の製品の良さかもしれません。むしろ「プラモデルらしさ」がより味わえるような気がしました。
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