コダワリのベース材
シュルツェンの油彩が乾くにはもう少しかかりそうなので、ベース用の木を切り出しました。
ベース材には、一般的にはデコパージュ用の飾り台を塗装仕上げして利用されていることが多いように思います。
私も、当初はそういったものでよいだろうと考えていましたが、「誰でもやっているので面白くないなあ」とは思っていました。
ある日、ホームセンターを物色していて見つけたのが、「ブビンガ」という木材でした。
赤紫の独特な木目が大変美しい木で、家具や楽器などに用いられています。まさかホームセンターで売られているとは思いもしませんでした。
「これはイイ感じだ!」と買って帰り、早速ニス仕上げを試してみましたが、あまりピンとくる出来ではありませんでした。
これはあくまでも私の主観というか感性に過ぎませんが、ツヤのあるベースは、ピカピカのクルマやバイクの模型なら相性もよく、大変見栄えが良くなりますが、ウェザリングを施した戦車模型には違和感を感じてしまいます。何か、模型が浮いて見えるのです。
そこで、ツヤ消しニスやオイルフィニッシュなども試してみましたが、やはりしっくりきませんでした。
そして結局は、ムクのままの無塗装が一番ではないかという結論に行き着いたのでした。
この独特の赤い木肌が、地面を思わせるのかも知れません。
また、大変に硬いのでただ切るだけでも苦労しますが、ずっしりとした重さがあり、戦車の重量感を演出してくれます。
ただ切っただけで何の飾りっ気もないこのブビンガの無塗装ベースが、私の小さなコダワリになっております。
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