エアブラシ

2018年9月 1日 (土)

【ワークショップ】今月のご案内

意外にも、地道に人気の、ワークショップ。
今月は、エアーブラシ以外のワークショップも、試みとして開催したいと思います。
新しい内容は、これまた地味にご要望のある「フィギュア筆塗り」です。
こちらの内容は、「1/35以上のスケールのフィギュア(人形)の塗装の初歩の初歩」となります。
「フィギュアに挑戦したいが、とっかかりが分からない」「塗料や道具は、何を使ったらいのか…」というかたに合わせた、ごく初歩的な内容です。
今月は、この2本立てで開催したと思います。

開催予定は、下記のとおりです。
・エアーブラシ : 16日(日曜)
・フィギュア筆塗り : 23日(日曜)→予約満席です。ありがとうございます。

いずれも、時間は、13時から16時までです。

店内の限られたスペースを使いますので、定員は2名様まで。完全予約制です。お電話、メール、このブログのコメント欄にてお申し込みください。
1名様でもご予約があれば開催します。
費用は、3000円です(材料費等込み)。

エアーブラシワークショップのほうは、お手持ちのガンがある方はご持参ください。手ぶらでも大丈夫です。

ご予約、お待ちしております。

※また、「ワークショップに参加したいけど、日時が限られすぎていて、どうしてもチャンスがない」というかたは、普段の営業時間内の開催のご相談にも応じます。ただ、その場合は、接客等でワークショップが中断したりする可能性があることだけご了承ください。

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2018年7月 9日 (月)

エアーブラシ・ワークショップ

久しぶりに、エアーブラシイベントを開催しました。

今の店舗に移転してからは、店内が狭くて一度に大勢は入れないため、公共施設を借りてきました。アネスト岩田様に講師をお願いしてきたので、わざわざ遠いところをお呼び立てして道具も準備していただいておいて、生徒さん2人とかっていうわけにはいきませんからね。

それに、公共施設の会議室とかでバンバン塗料を吹くというのにも抵抗がありましたし。

そこで、やはり店内でやるのが望ましかろうってことで、あえて少人数制で講師役も招かず、その分、回数を増やしてやっていくことにしました。
今回は、その1回目です。

今回は、経験者のかたがお一人と、まだ始めたばかりというかたお一人でした。

まずエアーブラシの簡単な構造や種類の説明をした後、レッスン用の紙に、アクリル塗料を使ってどんどん吹いてもらいます。

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ハッキリ言って、地味なレッスンです。
経験者のかただと、こんなもん、今さらアホラらし!と思うかたもいらっしゃると思うのですが、やってみると、経験者のかたほど普段の自己流のクセが出まくります。
できそうで、正しい方法ではできていない方が多いのではと思います。

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内容は、4ステップに分けて行います。先にやったことを踏まえて、だんだんと難しくなってきます。前のステップの操作ができていないと、次が思うようにできないシステムです。




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3番目のステップが一番難しいので、普段使い慣れたかたほど、実はうまくいかないんです。
まだクセがついていない初心者の方のほうが、かえって早くコツをつかんだ感じでした。

4ステップ目がいわば卒検。ここまでの練習を踏まえて、キレイに面を塗り上げる練習です。
3ステップ目までがこなせていないと、なかなか思うようにいかないのですよ、これが。

ちなみに、マスキングは一切使いません。オールフリーハンドです。
例えばカーモデラーさんは、なにかと吹きつけ塗装に固執されますが、マスキングして塗り分けることが多く、この一連の操作ができなくても、特に不自由なく塗装できてしまいます。それが落とし穴で、そのために、エアーブラシの正しい操作が身についていない(ご存じない)方が多いとお見受けします。模型誌等でもエアーブラシ特集がよく組まれていますが、ここまで踏み込んだ内容のものは、まずないと自負しております。
面を塗りつぶすときは、「『の』の字」を描くようにガンを動かしましょうとか書かれていますいますから。
でも、メディアに書かれていたら、そりゃ信じちゃいますよねぇ。

「オレはもう使いこなしていて不自由していないから、今さら習うことなんてない」というかたも、食わず嫌いしないで、ぜひ一度参加してみてください。

最後に、様々なメーカーや機種、ノズル口径の違いによる吹き味の差も体感していただきました。
エアーブラシなんて、どこのでも変わらないと思っている方も多いようですが、それぞれの差、特にアネスト岩田の吹き心地の良さは、すぐに実感していただけた様子でした。
「仕入れた商品だからオススメする」わけではなく「オススメしたい商品だから仕入れている」のです。それが分かっていただければ嬉しいです。

休憩をはさみつつわずか2時間半でしたが、みっちり吹いていただいたせいか、最後はかなり上達されたのが分かりました。
これを糧に、実際の模型塗装に役立てていただければと思います。


次回は7月22日を予定しています。まだお席ございますので、お申し込みをお待ちしております。

来月の予定は、月末くらいに分かりますので、またその都度ご案内していきます。

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2018年5月31日 (木)

エアーブラシ新商品のご案内

先の静岡ホビーショーのブースで展示されていた、新しいタイプのエアーブラシのデモ機を導入しました。

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エアテックス
ATL-XP725P

ガン本体の機構そのものは、従来のダブルアクション機ですが、レバーに工夫を施し、トリガーアクションに似た操作での噴霧が可能になっています。同社では、このレバーを「エアレバ」と呼んでいます。

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ベースとなっているのは、同社のダブルアクション機「XP725P」です。
このボタンを、「エアレバ」に替えています。



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この位置が、レバーの中立位置。
この状態では、エアーも出ず、もちろんニードルも引かれていない状態です。






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この方式は、「ボタンを真下に押し下げる」という動作がありません。レバーを斜め下に引き下げると、まずエアーバルブが開いてエアーだけが出ます。
引いていくと、まずコツンと軽い当たりを感じます。ここまでは、まだニードルは引かれていません。


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当たりのあるところからさらにレバーを引き下げるとニードルが引かれ始め、色材が噴霧されます。同社では、これを「ワンアクション」と呼んでいます。
ダブルアクションの、「押しながら引く」という同時操作がないので、特に初心者の方には扱いやすいと思います。

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レバーを親指で扱う人にも、ボタン式よりやりやすいかもしれないですよ。







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通常のボタンも同梱されていますので、お好みに合わせてダブルアクション機として使うことも可能です。






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ちなみに、こちらはドイツ製の、ハンザです。
こちらは「上付きトリガータイプ」と呼ばれています。引き金式ではなく、上付きのボタンでのトリガーアクションということです。
同様に、ボタンを「押す→引く」という操作ではなく、「引く→引く」という、トリガーアクションと同じ操作になります。
こちらのほうが、かなり凝った造りになっています。

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これがスタート位置。ボタンを下方向に押すことはできません。








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わずかに引くことで、エアーが出ます。ここからがニードルの引き始めになります。
ハンザでは、この位置、つまり、ここまでの引き代を任意に調整できるのが大きな違いです。




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ニードルの引き代は、エアレバ式よりも大きいので、吹き心地が少し違いますよ。

また、ダブルアクション機の場合、吹き始めの「押す→引く」という操作はできても、吹き終わりの「前に戻す→離す」という正しい順序の操作ができていないユーザーが多いように見受けられます。そもそも、そのことをご存じないまま使っているユーザーもいらっしゃるようです。

吹き始めに、いつも色材がピッと飛び散るという方は、まずはその操作が正しくできていない可能性が大なのです。ニードルを前に戻して閉じる前にボタンを離してしまうと、ノズルに溜まった色材が、次にエアーを出した瞬間に飛び散るのです。
トリガーアクションとこのワンアクションでは、構造上それが起こり得ません。そういうメリットもあるのです。
当店でエアーブラシをお買い上げのお客様には、このような使い方に関するフォローや無料の簡易メンテナンスもいたしております。

どちらも、店頭で実際にお試しいただけます。お気軽にお声掛けください。

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2018年3月 8日 (木)

【私的エアーブラシ考察】エアーブラシ購入時の選定法

「初めてエアーブラシを買う時には、どんなのがいいのか?」という素朴な疑問に、よくあるのは「0.3mm口径が、オールマイティーでいいでしょう」という話。
私もそう思っていましたし、今でもそういう回答をさせていただくとこもあります。
でも、基本的には「どんな模型を塗るのか? どんな塗り方に使うのか?」が先決で、まずそれを必ずうかがうことにしています。

具体的には、端的に言えば「迷彩塗装をするのか? ベタ塗りのみなのか、グラデーション等をかけるのか?」ということ、つまり、大事なのは、細吹きをするかどうかということです。

例えば、カーモデルでしたら、ほとんどの場合、すべての塗装がベタ塗りです。そうであれば、細吹きの必要がないので、0.3mm以下を選ぶ必要はありません。まずは0.5mmが最適です。小さな部品を塗装するぶんに、口径が大きくてもまったく問題ありません。絞って細く吹けばよいのです。
筆に例えると分かりやすいかと思うのですが、大きい面を筆で塗るのに、わざわざ面相筆を使うことはないでしょう。塗れないことはありませんが、まったくムダな労力です。

今までお話してきたように、単にノズル口径だけでエアーブラシを選ぶのは、オススメできません。「どんな塗装をするのか」によって、オススメするものは変わってきますし、場合によってはコンプレッサー等の選択まで影響してきます。

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2017年12月26日 (火)

缶スプレーの中身を取り出すには

広い面を塗装するのに便利な缶スプレー塗料。
ただ、塗料の噴霧量の調整ができないので、垂れたり凹部にたまってしまったり厚ぼったくなったりするからあんなものは使えない、と決めつけられがちです。

中には、同じ吹きつけ塗装でも、缶スプレーは手抜きで、エアーブラシで塗るほうが上等でエライのだ!みたいな声もチラホラ。ですが、それは違うと思うのですよね。むしろ、扱い方の問題のほうが大きいです。おまけに、タミヤの缶スプレーカラーは、中身の塗料は模型用塗料としては上質なので、活用しないのはもったいないです。

でも、細かいモールドや繊細なスジ彫りだと埋めてしまいがちなのは確かです。
また、ワークが極端に小さいパーツだと、無駄が多いのも缶スプレーの宿命です。

そこで、中身を取り出して、エアーブラシで吹きつけるほうが良い場合があります。
その際、紙コップ等の中に噴き出して中身の塗料液を採取するわけですが、そのまま吹くと、コップの中からバンバン吹き返して、採っているのか捨てているのか分からないほど、不効率に思えます。

そこで、一工夫。

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付いている噴霧用ボタンを外し、ロングノズルと取り替えてやります。
市販のパーツクリーナーやエアーダスターに付いているものを流用します。

ただ、ボタンを差し込む「ステム」という首の部分の径が何種類かあるため、なんでも使えるわけではありません。
かといって、どれが合うかなんて私にも分かりませんので、使えるものを探すしかないのですが、写真のものは、ホーザンのパーツクリーナーに添付のものです。もちろん、偶然合いました。

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こうしてやると、霧状にならずに吹き出せるので、飛び散りによる無駄を抑えて、効率的に内容液を採取できますよ。
お試しあれ。

ただ、噴射ガスも効率よく含まれてしまうので、必ずガス抜きをしてから使ってくださいね。
調色スティック等でかく拌してやると、気泡になって抜けていきます。
ただ、小さなビンに移し替えてからやると、スティックを突っ込んだ瞬間に、その刺激で急激にガスが気化して発泡し、ビンからあふれ出してとんでもない目に遭います。ご注意を。

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2017年11月 9日 (木)

アネスト岩田 カスタムマイクロン 修理 その4

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さて、こちらが、部品交換後のテスト吹きの結果です

今回は、先に目安の赤線を書いてから、それを目標にしてやってみました。内容は、前回と同じです。

違いは一目瞭然です。部品交換前より、ダンゼン細くふけています。また、狙ったところから、きちんと噴霧が始まります。

細さは、HP-BPより細く吹けます。
吹き始めの位置も、バラツキが少なく、ボタンの操作にビックリするくらい正確に反応してくれます。
むしろ、赤線より左から噴霧が始まっていますが、これは、HP-BPやBRの操作に慣れているため、同じタイミングでボタンを引くと、反応が良すぎてフライング気味に噴霧が始まってしまうせいです。

また、線の太さがばらついているのも、わずかなボタンの動きにもシビアに反応してしまうため、腕の未熟さが露呈してしまっています…。

ワタクシ、今まで、エアーブラシの「ニードルストッパー機能は、プラモを塗装するぶんには特に必要ではない」と考えてきましたが、このガンだけは十分に有用だと思いました。一定の極細線を何本も描きたいとき、このガンでは、これを使わないと難しいのです。

右の余白に落書きしてあるのは、この機能を使っています。それくらい、高精度なガンと言えます。

とにかく、驚きの性能で、これは、実際に触って吹いてみないと分かりません。残念ながら、言葉では伝わらないです。それぐらいの、圧倒的な超高性能っぷりでした。
また、普通なら砂吹きになってしまうくらいの低圧でも、きれいな霧で出てくるほどです。

逆に言えば、ちょっとシビアすぎて使いにくいかもしれません。個人的には、プラモの塗装にここまで超高精度なエアーブラシが必要とまでは思いませんが、私のような道具好きは、持っていればなんだか嬉しくなるような気はします。

最後に、収納時の注意点を書き添えておきます。

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このニードルストッパー(プリセットアジャスタ)ですが、使用後はこのように多少なりとも開いた状態になっていると思います。
これで、ニードルの後退量を制限するわけです。




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いっぱいまで締め込むと、このように隙間(矢印部)がなくなるところまで締まりますよね。







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使用後、ニードルを清掃してテールキャップをはめていくのですが、この状態で締めていきますと…、







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この時点で、ストッパーがニードル固定ネジに当たります。
でも、テールキャップ自体はまだ締め込む余地があります。テールキャップの前に、ゴムのOリングがハマっているので、締める感触が重くなってきていて、ストッパーがすでに当たっている感触が薄いんですよ。
そのため、気付かずにこのままテールキャップが止まるまでグイグイ締め込んでしまう可能性があります。
そうすると、ニードルが固定ネジごと前へ押されて、必要以上にノズルに押しつけられてしまうことになります。
そうすると、ノズル先端やニードルを変形させて、ダメにしてしまいます。

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ですので、ストッパーはこのように開けた状態でテールキャップを締めていきます。







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完全に締め込んだ状態でも、ストッパーは固定ネジに触れていませんね。







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その後で、ストッパーを、止まるところまで、軽く右に回していくだけです。締め込んじゃダメですよ。その必要はありません。
すると、このようにストッパー側に少し隙間ができます。これでOKです。

要は、収納ケースのクッション材に収まればいいだけの話です。


以上で、マイクロン修理の件は終了です。
エアーブラシを中古で買ったり、人から譲ってもらうというのはよくあることです。
それ自体がいけないことだとは、まったく思いませんが、前オーナーの使用状態や知識の程度が十分には分からないので、それなりにリスクも伴うということは、知っておいていただきたいと思います。

(おしまい)

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2017年11月 6日 (月)

アネスト岩田 カスタムマイクロン 修理 その3

では、さっそく吹きつけテストをしてみます。

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まずこれは、修理前の現状確認の試し吹きをしたときの様子です。
(※念のため先に書いておきますが、ワタクシの、ガンの扱いの上手下手は、また別の話ですよ)

手持ちの2丁と比べています。
塗料は水性塗料で、カップからカップへ移して順次吹いています。

さて、説明の前に、少し話題から離れてしまいますが、ここでまず理解していただきたいのは、このときのガンの運行の仕方です。

縦の赤線のあたりから噴霧が始まっていますが、ここからガンを運行するのではありません。
まずのところにガンを持っていき、ここでボタンを押して(押すだけで、手前に引きません)エアーだけを出します。

そのまま右に向かって一定のスピードで運行し始めます。白矢印の区間ですね。ここは、エアーだけが出ている状態です。
そして、赤線のあたりから噴霧が始まるようにボタンを引いて、塗料を出します。ガンの動きは止めません。

この赤線は後から書いたもので、実際に吹いたときは、自分の感覚で「このあたりから」という場所でボタンを引いています。

細吹きを試したいのですから、「このあたりから塗料が出始めるだろう」という最小限のところまで、スッとボタンを引きます。

そのままずっと右まで運行し(ガンを止めない)、噴霧をやめたいところで、まずはボタンを前に戻します。その際に大切なことは、最後までボタンは押したままをキープして、エアーとガンの動きは止めないということです。言ってみれば、フォロースルーです。
そして、ボタンを前に戻し切ってからボタンを離してエアーを止め、ガンを止めます。これが、エアーブラシの正しい使い方です。つまり、「ボタンは押してから引き、前に戻してから離す」が原則です。

おそらくですが、最初の「押してから引き」はできていても、吹き終わりはパッとボタンを離してしまっている方もいらっしゃるのではないかと思います。自分も最初はそうでした。
これをやってしまうと、ニードルが戻る前にエアーが止まってしまうので、ノズルに塗料が少し残ってしまい、次にボタンを押した瞬間にそれが飛び散ってしまいます。
この経験をされたことのある方は、この吹き終わりの一連の操作ができていないかもしれません(ただし、エアーブラシ側に問題がある場合もあります)。

また、ボタンはいっぱいまで押し下げます。ボタンの押し加減でエアー流量調整はしません。それは、レギュレータやエアー流量調整のアタッチメント等で行うべきことで、ボタンは、引き加減にのみ集中します。そのために、流量調整ダイヤルが付いたガンまであるわけです。

余談ですが、トリガーアクションのガンは、トリガーを引く・戻すという操作だけで、この一連の動作を自動でやってくれる構造です。

この画像のようなことを、線の太さを変えながら繰り返し行うと、とてもよい練習になりますので、オススメですよ。
ただし、ニードルストッパー(プリセット)機能が付いたガンでは、それを使ってはダメです。練習になりませんので、ストッパーは全開で行ってください。

閑話休題。

この写真は、状態を依頼主様に説明するためにスキャンしたものを縮小しています。縮小したら見にくくなったため、コントラストを調整しているので、画像が粗く見えます。ご容赦ください。

ではこのテスト結果の説明をしていきますね。

比較のため、HP-BR(下位機種・0.3mm)とHP-BP(標準機種・0.2mm)で同じようにやっています。

HP-BRとBPは、左右にばらつきはあります(これは、ワタクシの技量のせいでもあると思っていただいて結構です)が、だいたい自分の思ったあたりから噴霧が始まっています。また、線の最初から、ほぼ一定の太さで引けていますね。
また、口径の小さいBPのほうが、言うまでもないのですが、より細い線になっています。

この2丁は使い慣れているので、どれぐらいボタンを引いたところで噴霧が始まるか、つまり、一番細く吹くにはどれぐらい引けばいいかを、指がだいたい覚えています。ですので、スッとその位置までボタンを引いているわけです。

逆に言うと、ボタンの操作に対して、それだけエアーブラシの反応がよいということでもあります。これが分かりにくいガンですと、塗料の出始めを探りながらボタンを引くので、吹き始めがずっと右のほうに行ってしまいます。また、出始めの位置がもっとばらつきます。

アネスト岩田のガンをやたらとオススメするのは、まずこの反応のよさが素晴らしく、断然に扱いやすいからです。

さて、肝心のマイクロン・CM-CPはどうでしょう?

今説明したとおり、噴霧位置が一定せず、ずっと右のほうからやっと始まっています。
つまり、細く吹きたいわけですから塗料が出始めた瞬間をキープして線を描きたいわけですが、自分の感覚としてはボタンを引いているにもかかわらず塗料が出ず、そこを探ってボタンを引いているうちにガンが右まで流れて、意図しないところから噴霧が始まる、という結果になっているわけです。

また、線の太さも、0.3mmのBRと大して変りませんし、霧の粒子も粗い感じで、下位機種にすら劣っています。
明らかにおかしいですね。こんなはずはありません。

そして、下のほうの赤丸で囲ったところは、左のほうに線がありませんよね。つまり、細く吹こうとして結局塗料が出ず、ボタンを前に戻したら、ノズルに溜まった塗料が押し出されて点状に出てしまった、というわけです。

この結果と部品の状態からして、まずはニードルとノズルの交換という対処に至りました。

ずいぶんと説明が長くなってしまいましたので、部品交換後の結果は次回にしますね。尻切れトンボですいません。

(つづく)

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2017年11月 4日 (土)

アネスト岩田 カスタムマイクロン 修理 その2

ためしに吹いてみますと、たしかに細く吹きつけできません。
一般的なエアーブラシは、圧縮空気の流れを利用して、大気圧との差で色材を吸い出すわけですが、ニードルの引き始めでは、ノズルとニードルの隙間は極めて狭く、ここから色材を吸い出すには、繊細な当たりの精度が求められます。

これが狂っていたり、そもそも精度が低い製品では、ニードルの引き始めで効率よく色材を吸い出すことができないので、意のままに細吹きができないものが多いのです。

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手始めにニードルを抜いてみます。

先端から少し手前の部分に、磨滅が見られ、段付きが発生していました。

これでは、ニードルを引いても正確に反応しなくなっていることが予想されます。

原因は分かりませんが、ニードルがノズルに強く押し付けられた可能性があるのではないかと想像します。

また、ノズルの側も、先端にわずかに変形が見られました(写真は、被写体が小さすぎてピントが合いませんでした)。
ニードルを挿入して、ノズルから出た部分の外径を測ると、0.3mm以上あります。つまり、何らかの理由で、ノズルの径が広がってしまっているようです。

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ともかく、このノズルとニードルは使いものになりませんので、交換することにしました。

カスタムマイクロンの場合、メーカーでは、ノズルは「ヘッドセット」というアッセンブリーでの交換を推奨しています。
これは4個の部品から構成されており、それぞれ単体でも発注は可能ですが、ヘッドセット自体の組み付けに精度が要求されるようです。

高くはつきますが、むやみに触らないほうがよいと判断しました。

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下が新品のニードル。
上のものは、きつい当たりが付いてしまっているのが分かると思います。






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ヘッドセットは、普通では見たこともない部品ですね。








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本体に組み付けました。

このマイクロンは、他にも特長的な機能が盛り込まれています。

ニードルパッキンは、塗料が本体側(エアーバルブがある)へ流入しないためのパッキンですが、締め付け加減が難しくて、緩いとシール性が弱く、きついとニードルの動きが渋くなります。
ただ、通常は、ニードルを入れてからでは増し締めできないため、ニードルその他を外しては再調整を繰り返す必要があり、なかなか面倒です。

マイクロンは、この状態でパッキンネジにアクセスできる(切り欠きにマイナスドライバーを入れて回してやる)ため、組み付けたまま、分解せずに微調整が可能になっています。

また、噴射ボタンのリターンスプリングの強さを調整するための専用ネジもついています。
微妙な吹き付けをする際は、リターンスプリングの反発を弱めてやると、指への負担が少なくなります。
実は、通常のエアーブラシでも同じことができるのですが、緩めてやるほどガタついて、ニードルの芯がブレてきてしまうのが難点でした。

この後、吹き付けテストをします。

(つづく)

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2017年11月 2日 (木)

アネスト岩田 カスタムマイクロン 修理 その1

去る8月に、アネスト岩田様によるエアーブラシ講習会を開催しました。
その後、同社監修によるメンテナンス本も発売されましたが、このときの講習は、ちょうど本の内容を先取りする形で、タイムリーでした。

その時、同社のエアーブラシのフラッグシップモデルである「カスタムマイクロン」を持ってこられたかたがいらっしゃったのですが、中古で譲ってもらったものの、調子がイマイチということで、修理を依頼していただきました。

ワタクシも、こいつにばかりは手が出ず、さすがにデモ機もないようで、触ったこともありません。

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さっそく送っていただきました。
専用の金属製ケースに収められています。







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旧モデルの「CM-CP」です。
ノズル口径が0.23mmのダブルアクションです。エアー調整用のツマミも搭載されています。

ご依頼者によると、細吹きができないとのこと。
以前から言っていますが、エアーブラシは細吹きができてこそのツールです。このマイクロンならなおのこと。他の機種では吹けない極細線が吹けなければ、価値がありません。

ということで、数回に分けて、修理の様子をアップしていきたいと思います。
(依頼者様から、他のユーザーさんのためにもそうしてほしいとのことで承諾をいただいております。貴重な機会をいただき、ありがとうございます。)

(つづく)

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2017年8月27日 (日)

エアーブラシ講習会、無事終了

本日は、数年ぶりに、エアーブラシメーカーに教えてもらうエアーブラシ講習会を開催することができました。
メーカーは、塗装機器トップメーカーのアネスト岩田様。毎回、世界的な大企業が、弊店のような、地方の極小超零細店の身の程知らずなお願いを聞いてくださっているという、アンビリーバブルなアンバランス。

でも、エアーブラシメーカーから直々に、正しいエアーブラシの知識が得られる、実に貴重な機会となるはずです。

参加者の皆さんも、半数が県外から。やっぱり、関心があるかたはいらっしゃるんだなぁと、実感したりします。

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参加者一人ずつに、ダブルアクションとトリガーアクションが1丁ずつ。実にぜいたくですねぇ。

コンプレッサーも、同社の最強のミニコンプレッサーが2台。これはいつもどおり。
ただ、こいつはかなりウルサイので、ちょっとドキドキします。





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さあ、いよいよスタート。
皆さん、お行儀よく、学校みたいですね。







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講習は、こちらからお願いしてあったとおり、エアーブラシ基礎です。

まずはエアーブラシの構造から。
エアーブラシの分解の仕方からレクチャー開始です。めっちゃ丁寧ですね。まさかここからやってもらえるとは思いませんでした。






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続いて、トリガータイプの分解。
トリガーは、部品点数が多く複雑なので、壊してしまいそうでコワいんですよねぇ。
いい勉強になりました。

この基礎知識の講習だけで、たっぷり1時間。
「そんなこと、今さら…」と思う方もいるかもしれませんが、自己流とか、裏付けのないネットやメディアの情報と、メーカーさんの正しいそれでは、説得力というか、身に付くものがまるで違います。店主自身、聞いててよかったと思いました。

この後は、用意していただいた練習課題を印刷した紙に、実際に吹き付け実技です。
点・線・面を順次塗装していくのですが、皆さん、なかなかに苦戦されてた様子。
そう、模型ユーザーさんは、こんな練習などすることなく、エアーブラシを手に入れたらいきなり模型に塗装してしまいますからね。
「なんとなく塗れている」というのと「正しく使えている」というのは、実は違うわけです。

「なんとなくでも、塗れていればいいじゃないか?」たしかにそうかもしれません。
でも、正しく使えていることで、特に迷彩塗装では仕上がりに明確に差が出たりします。正しい使い方を知っておくことが重要というのは、エアーブラシに限った話ではないと思います。

有料の講習ですので、内容について、これ以上事細かにご紹介するのは不公平になってしまいますからできませんが、この基礎的な課題を、難なくサラッとこなせてしまうモデラーさんは、そうはいないのではないかと思いますよ。

最後に質疑応答の時間も設けられ、参加者さんからいろんな質問が飛び交いました。
私店主も、売る側かつ使う側として、僭越ながら少し突っ込んだ質問をいたしましたが、とても真面目に受け答えしていただいた姿はとても印象的でしたし、とても参考になりました。また、売る立場として、自信にもつながりました。
やっぱり私は、これからもアネスト岩田製品をオススメしていくことになりそうです。

いつも思うのですが、うちのような極小超零細無名個人商店の分不相応な要望に応えて、わざわざ出向いてくださるというのは、とても恐縮ですが、実にありがたいことです。プラモメーカーに「プラモ教室して下さい」ってお願いしても、ゼッタイ無理でしょうからねぇ。

こういう機会を設けることで、モデラーさんに少しでも有意義に感じてもらえたら何よりです。
最後になりましたが、参加者の皆さま、そしてご協力くださいましたアネスト岩田様、お疲れさまでした。どうもありがとうございました。

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