道具

2018年3月 8日 (木)

【私的エアーブラシ考察】エアーブラシ購入時の選定法

「初めてエアーブラシを買う時には、どんなのがいいのか?」という素朴な疑問に、よくあるのは「0.3mm口径が、オールマイティーでいいでしょう」という話。
私もそう思っていましたし、今でもそういう回答をさせていただくとこもあります。
でも、基本的には「どんな模型を塗るのか? どんな塗り方に使うのか?」が先決で、まずそれを必ずうかがうことにしています。

具体的には、端的に言えば「迷彩塗装をするのか? ベタ塗りのみなのか、グラデーション等をかけるのか?」ということ、つまり、大事なのは、細吹きをするかどうかということです。

例えば、カーモデルでしたら、ほとんどの場合、すべての塗装がベタ塗りです。そうであれば、細吹きの必要がないので、0.3mm以下を選ぶ必要はありません。まずは0.5mmが最適です。小さな部品を塗装するぶんに、口径が大きくてもまったく問題ありません。絞って細く吹けばよいのです。
筆に例えると分かりやすいかと思うのですが、大きい面を筆で塗るのに、わざわざ面相筆を使うことはないでしょう。塗れないことはありませんが、まったくムダな労力です。

今までお話してきたように、単にノズル口径だけでエアーブラシを選ぶのは、オススメできません。「どんな塗装をするのか」によって、オススメするものは変わってきますし、場合によってはコンプレッサー等の選択まで影響してきます。

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2017年12月26日 (火)

缶スプレーの中身を取り出すには

広い面を塗装するのに便利な缶スプレー塗料。
ただ、塗料の噴霧量の調整ができないので、垂れたり凹部にたまってしまったり厚ぼったくなったりするからあんなものは使えない、と決めつけられがちです。

中には、同じ吹きつけ塗装でも、缶スプレーは手抜きで、エアーブラシで塗るほうが上等でエライのだ!みたいな声もチラホラ。ですが、それは違うと思うのですよね。むしろ、扱い方の問題のほうが大きいです。おまけに、タミヤの缶スプレーカラーは、中身の塗料は模型用塗料としては上質なので、活用しないのはもったいないです。

でも、細かいモールドや繊細なスジ彫りだと埋めてしまいがちなのは確かです。
また、ワークが極端に小さいパーツだと、無駄が多いのも缶スプレーの宿命です。

そこで、中身を取り出して、エアーブラシで吹きつけるほうが良い場合があります。
その際、紙コップ等の中に噴き出して中身の塗料液を採取するわけですが、そのまま吹くと、コップの中からバンバン吹き返して、採っているのか捨てているのか分からないほど、不効率に思えます。

そこで、一工夫。

Img_9140001_2
付いている噴霧用ボタンを外し、ロングノズルと取り替えてやります。
市販のパーツクリーナーやエアーダスターに付いているものを流用します。

ただ、ボタンを差し込む「ステム」という首の部分の径が何種類かあるため、なんでも使えるわけではありません。
かといって、どれが合うかなんて私にも分かりませんので、使えるものを探すしかないのですが、写真のものは、ホーザンのパーツクリーナーに添付のものです。もちろん、偶然合いました。

Img_9145001_2
こうしてやると、霧状にならずに吹き出せるので、飛び散りによる無駄を抑えて、効率的に内容液を採取できますよ。
お試しあれ。

ただ、噴射ガスも効率よく含まれてしまうので、必ずガス抜きをしてから使ってくださいね。
調色スティック等でかく拌してやると、気泡になって抜けていきます。
ただ、小さなビンに移し替えてからやると、スティックを突っ込んだ瞬間に、その刺激で急激にガスが気化して発泡し、ビンからあふれ出してとんでもない目に遭います。ご注意を。

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2017年8月 3日 (木)

【満席御礼】エアーブラシ講習会のご案内

Photo塗装機器メーカー・アネスト岩田様監修・指導のエアーブラシ講習会を、下記日程で開催します。

日時 : 2017年8月27日(日) 14時~16時頃(予定)
ところ : 橋南市民センター 1階・会議室
参加費 : 2000円(予定)

※機器類はアネスト岩田様のほうでご準備くださいますので、エアーブラシをお持ちでないかたも、もちろんご参加OKです。
なお、同社製に限り、お手持ちのエアーブラシを持ち込み可能です。他社製品のお持ち込みはご遠慮くださいますよう、お願いいたします。


当店では、開業時からアネスト岩田のエアーブラシやミニコンプレッサーを取り扱っております。模型分野では、流通の関係であまり知られておらず、タミヤやクレオスのほうが馴染みがあると思いますが、有名な塗装機器の専門メーカーでして、たいへん精度の高い、プロ用塗装機器を製造しています。

そのような企業が、当店のような零細個人商店とお付き合いをしてくださることは、文字どおりたいへんありがたいことです。

アネスト岩田様に来ていただくエアーブラシ講習会は、実はこれで3回目なのですが、前回から5年も間が空いてしまいました。

模型関連のイベントは、規模に関わらず全国各地で行われるようになりましたが、このような催しはめったになく、たいへん貴重な機会です。ぜひお見逃しなく、ご参加いただければと思います。

あくまでも「エアーブラシの講習会」です。模型に塗装をするわけではありませんので、模型ユーザーに限らず、ネイル等、エアーブラシを使う趣味をお持ちの方なら、どなたでもお気軽にご参加ください。

わずかですが、まだお席に空きがございます。予約制ですので、ご興味のあるかたは、お早めにお申し込みください。 満席となりました。お申込み、ありがとうございました。

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2017年7月21日 (金)

エアーブラシ講習会 続報です

先にお知らせしました、アネスト岩田様ご協力の「エアーブラシ講習会」につきまして、岩田のご担当者様と日程を調整中です。

一応、下記期日でと考えております。

2017年9月2日(土) 午後 → 8月27日(日)午後 に変更しました

参加ご希望のかたは、お早めに店主までお知らせいただけるとありがたいです。
定員は、10名程度です。

このブログのコメント欄でも、直接メールまたは電話でも結構です。

よろしくお願いいたします。

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2017年5月23日 (火)

ホルベイン ブラックリセーブル筆

以前から(というか、弊店開業当初から)、プラモ塗装にはリス毛の水彩筆が、相性がよろしいですよと、かなりしつこくご紹介してきましたが、こういうものを声高にオススメしているのが、たぶんウチくらいしかないようで、とてももったいないので、動画に撮ってみました。

誤解を与えるといけませんので念押しいたしますが、私の塗装の腕前とか、そういうことをアピールしたいのではなく、あくまでも筆の良さを知っていただきたくて撮っています。

あまり手元がアップに映っていないので、分かりにくくて恐縮ですが、ご興味が出たら、ぜひ一度店頭で実際にお試しください。
道具なんて、使ってみないと分からないですからねぇ。

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2017年2月11日 (土)

最近の金属調塗料

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最近は、アルミ調からメッキ調まで、いろんな金属調塗料があって、なかなかリアルでスゴイですね!

この中で、フェンダーはホントのメッキ部品です。

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2016年9月15日 (木)

タミヤTSカラーの黒がスゴイ

特にカーモデルを作る際に、使用頻度の高い色が「黒」ではないでしょうか?
ボディーなどはツヤあり、下周りやプラスチック部分には半ツヤ、内装やゴム部分にはツヤ消しと、3種類のツヤ具合の黒を使い分けなければいけません。

また、シャシーのような大きな部品もあれば、内装や足周りの小物部品まで、大きさも様々です。

ところが、ツヤありはともかく、半ツヤとツヤ消しのツヤ加減が、メーカーや塗料によってまちまちで、どっちがどっちか、区別が難しかったりします。

タミヤのTSカラー(缶スプレー入り塗料)は、この3種類のツヤ加減が絶妙に変えてあり、見事に使い分けることができます。

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特にツヤ消しのTS-6は、見事なまでにツヤが消えます。このスプーンに吹いたサンプルも、パラ吹きしたのではなく、あえてたっぷりと吹いていますが、このツヤ消しっぷりです。
かと言って、白化もありません。



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その代わりに粒子感は強めで、ちょっとやり過ぎでは?と思ってしまうほどですが、これぐらいの違いがあったほうが、模型に塗ったときの差が感じやすいと思います。
ツヤありとツヤ消しの差が大きいおかげで、半ツヤもしっかり「半ツヤ」と分かります。

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最近はエアーブラシがずいぶん普及したので、「缶スプレーなんて使えない」という声も聞こえてきますが、私はそうは思いません。

エアーブラシだと、特に小さいパーツを塗るときなど、塗っている時間よりも準備と片付けのほうが長くかかるし、パーツの大小に関わらず、洗浄にかかる手間と消費するシンナーは同じです。
カーモデルですと、パーツを1色で塗りつぶす場合が多いですから、缶スプレーならあっという間です。この差は大きいですよ。これを知ってから、私は半ツヤはこればかり使ってます。

エアーブラシで吹くほうが缶スプレーで吹くより優れている・・・みたいな風潮もあったりするように感じることがありますが、中身はれっきとしたラッカー塗料であり、ビン入り塗料に劣るものではありません。エアーブラシという塗装機器で吹くのかエアーゾールかの違いだけでは、作品の優劣とは無関係ですよね。

ただ、もちろん良いことばかりではなくて、コスト面で高くつくのは確かです。1本あたりの内容量は、ビン入り塗料5本分なので、むしろ割安なのですが、構造上、大量の塗料が噴射されてしまうため無駄が多いですからね。
それに、噴霧状態については、霧の細かさや、噴霧量のコントロールができるという点ではエアーブラシに軍配が上がります。

でも、それだけでエアーゾール塗料を毛嫌いするのは、実にもったいないと思います。特にタミヤの缶スプレー塗料は、色の乗りがよく、とても吹きやすく造られています。また、ビン入りにはない色もあって、とても重宝しますよ。

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2016年7月13日 (水)

スジ彫り用工具、使い比べ その2

動画に撮ってみました。 ワークと体との間に カメラがあるせいで、非常に難しい態勢で作業してるので、手元がおぼつかないのはご容赦ください(老眼のせいで、ちょうど見えにくい距離なんです…)。

 

どれが良いとは一概には言えませんが、作業が早いのはラインチゼルです。唯一、刃の形状が違うので、断然よく彫れます。

次によく彫れるのは、ファンテックだと感じます。BMCタガネに比べて刃の角度が大きく、軸も太くて短いため、カッチリとした剛性感があるので、ある程度刃を立てた状態でも安心して彫れます。

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スジ彫り工具3種、使い比べ

先日、ファンテックから新しいスジ彫り用工具が発売されました。
スジ彫り用工具といえば、スジボリ堂の「BMCタガネ」がとても有名です。それ以外にも、様々なメーカーから発売されている工具です。それを承知の上で、後発メーカーながら新発売されただけに、この商品は気になっていました。

そこで、今手持ちの工具と、使い比べてみます。

ただ、工具というのは、単に「良い悪い」だけではなく、「好き嫌い」が反映されやすいので、これも、あくまでも私の個人的な感想として、参考のひとつにしていただければと思います。

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右から、BMCタガネ、クレオスのラインチゼル、そしてファンテックのスジ彫り用カーバイトです。











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ラインチゼルは、専用のハンドルで刃を保持します。

ファンテックも同様にホルダーが必要です。専用のホルダーが併売されていますが、3.2mmのドリルが使えるピンバイス等でも代用できます。

BMCタガネは、このままでも使えますが、別売の専用ホルダーを使うとうんと保持しやすくなるので、個人的にはこちらもホルダー併用をオススメします。

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ただ、ファンテックについては、このピンバイスで使うと、お尻のほうが重くなってバランスが悪いです。

そこで、ピンバイスのお尻の部分を外してしまいます。ただ、持つところが短くなってしまうので、工具を奥いっぱいまで挿入せずに少し余してくわえます。この状態で使うのが自分には合っています。




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横から見た先端の形状は、これだけ違います。すべて、刃幅は0.2mmです。

ファンテックとBMCタガネは、よく似た形ですが、BMCのほうが先が鋭利で、全体が薄くノミのような形をしているのに対し、ファンテックのほうは見ての通り刃に厚みがあり、ナイフのような形をしてます。刃を寝かせて、写真右下方向に引きずるようにひっかいて使います。

ラインチゼルは明らかに形が違い、鉤爪状です。こちらも、同じ方向にひっかくように使います。

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ハセガワの、ミニ・クロスオーバーのボディー部品です。カーモデルにしてはスジ彫りモールドが浅く、塗装してクリアーを上掛けしたら、ほとんど埋まってしまうでしょう。
こちらのスジ彫りを、彫り増ししてみます。


(つづく)

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2016年2月 7日 (日)

薄刃ニッパー いろいろ

最近はなにやら高級ツールが流行りで、特にゲートカット用薄刃ニッパーは、タミヤがその先陣を切って独壇場だった感がありますが、その後各社が参入して、様々な製品が発売されるようになりました。

私も、初めてタミヤの「薄刃ニッパー」を買ったときは、正直、ゲートカットにしか使えないニッパーに2000円以上出すことに抵抗を感じつつ思い切って購入しましたが、使ってみるとその切れ味に感心し、以来、それしか使わなくなりました。

中でも、最近大人気なのが、ゴッドハンドの「アルティメットニッパー」でしょうね。注文しても品薄でなかなか入荷せず、運よく入ってもわずかです。また、いくらよいものとはいえ、ちょっと高価すぎるかなぁというのが個人的感想で、こればかりは自分でも使ったことがありません。

今日、お客様が見せてくださり、初めて手にすることができました。
あと、最近ウェーブから発売された「HGファインニッパー」という製品も見せていただきました。
こちらも気にはなっていたのですが、パイオニアのタミヤ製もリニューアルされたこともあって「この手の商品が、あれもこれも多すぎ!」感があり、あまり興味がありませんでした。

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自分は、タミヤの旧薄刃ニッパーとスリーピークスの「模型プロ」を使っていて、切れ味は、個人的にはこれで十分に気に入っています。

そこで、試しにランナーを薄切りして比べさせていただきました。いずれも、片刃タイプ(片方のアゴにしか刃付けがしてありません)です。

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まず、模型プロ。
それなりに、切り口が白化します。




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それに対し、アルティメットニッパー。
スーッと刃が入って、ほぼ白化はありません。これにはビックリしました。ウワサどおりの、価格に見合う切れ味です。
ただ、刃がメチャメチャ薄いので、慎重に扱わないと折れてしまいそうですね。

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それから、ウェーブ。
白化はしますが、かなり少ないです。刃も、かなり薄く造ってあります。
それでいて、価格は2000円台前半と、薄刃ニッパーの中でもかなりリーズナブルです。
この価格でこの性能なら、個人的には十分値打ちがあるかなと感じました。

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