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2018年10月29日 (月)

フジミ 1/24 フェラーリ512BB 【黄色いスーパーカーを作ろう~名古屋オー集への道】 その8

では、ボディーの塗装に進んでいきます。

自分は最近、カーモデルはまず全身真っ黒に塗ってから色を入れていくことにしています。
ですが、いわゆる「黒立ち上げ」という、ミリタリーモデルやガンプラで使われる手法とは、狙う効果が違います。

ミリタリーモデル等の場合は、黒を塗りつぶさずに、パネルラインの周囲やカドの部分に微妙に黒を残して、立体感を表現したりします。
自分のカーモデルの場合は、きれいさっぱり塗りつぶして、スジ彫りのラインだけに黒を残して、後からスミ入れをする代わりにしています。

こうすると、塗装が1層余分にはなりますが、スジ彫りの黒の上には塗色が軽く乗って、後で自然な影色になってくれるので、気に入っています。

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まず先に、エアーブラシの細吹きで、スジ彫りの中に黒をしっかりと入れます。その後、全体にタミヤのTS14ブラックを吹きつけます。
最初から缶スプレーでは、細いスジ彫りの中に色が入りにくいからです。

スジ彫りにだけ黒が入ればいいのだから、全体を黒くする必要はないとは思うのですが、スジ彫りの周囲まで筋状に黒くなるので、後から色を入れた際に、ミリタリーモデルみたいになるのが心配なのと、光が透けて安っぽくなるのを防ぐ一石二鳥で、いったん全身真っ黒に染めてしまうことにしています。

さて、今回はソリッドの黄色で染めるということで、いきなり黒の上に吹きつけても、隠ぺい力の低い黄色では、なかなかきれいに発色してくれません。
かといって、白ベースでは、凸部分は色が乗らず、逆に凹部には塗料が流れ込んで濃くなり、均一に染まりません。

黒やグレイ下地ではいつまでも色が透けて見えてしまい、完全発色まで何層も吹きつける必要がありますが、模型の場合、完全発色させるのに必要な、厚い塗膜を作ることができないという事情があります。
白下地ではすぐに色が出ますが、白なら隠ぺいされるというわけではありません。隠ぺい力は、塗る色自体に依存するので、下地色は関係ありません。つまり、白だって隠ぺいされずに透けて見えているのですが、グレイのように濁らずに見えるのでキレイに発色して見えるだけです。

そこで、黄色や赤のようなトマリの悪い原色系の色を塗る際は、下色がとても重要で、薄くても下地色を隠し、かつ上色の発色をよくするために、どんな色を選んでいかにキレイに整えるかが、上色を美しく染める一番のキモだと、自分は考えています。

自分のやり方の場合、下地が黒ですから、これを早く隠ぺいしつつ、上色、つまり今回なら黄色に近しい色でまず下色を塗ります。要するに、黄色に、隠ぺい力のある白を混ぜた、ヒヨコ色というか、オムレツ色のような黄色です。

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そこで、選んだのが、グリーンマックスの鉄道模型用カラーの12番「黄色5号」です。

缶スプレーのまま吹いてもいいのですが、霧の出方がちょっと粗いのと、スジ彫りの中にたくさんは入ってほしくないので、中身を取り出し、エアーブラシで吹きます。

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缶スプレーから中身を取り出す際は、そのまま紙コップ等に吹くと、吹き返しが強く、なんだか捨ててばかりいるようで、なかなか中身が採取できません。
そこで、写真のようなロングノズルに替えてやると、霧状ではなく液状に噴射されて、ほとんど無駄なく採取できます。これだと、少量採取する際も、塗料皿のような浅い器でも、十分作業できますよ。

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効率よく採取できる分、噴射ガスも効率よく混ざるので、しっかりとガスを飛ばした後、シンナーで適宜薄めて吹きつけます。





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見事に、淡い黄色に染まりました。
隠ぺい力が十分にあるので、黒からでもしっかり染まります。
でも、スジ彫りの部分は黒く残っているでしょ。




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一度しっかり乾燥させたら、お待ちかねの上色を塗ります。
使ったのは、当初はタミヤのTS47クロームイエローを塗るつもりでしたが、中身を出したら意外にオレンジっぽい色調で、自分の勝手なイメージとは違っていたので中止し、タミヤのLP8にほんの少し赤を混ぜたものにしました(LP8のままでは、ちょっと鮮やかさが足りないという気がしたので)。
下色が近似色なので、すぐに黄色に染まります。

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塗料が流れ込んで溜まってしまう凹部と、表面張力で塗料が逃げてしまう凸部で、大きな色の差もありません。
いい感じです。





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これもしっかり乾燥時間を置いた後、デカールを貼ってクリヤーコートしました。

最近は、ガイアカラーのEXクリヤーがお気に入りだったのですが、塗装後ずいぶん時間を置いた作品で、クリヤー層に突然クラック(割れ)が入るトラブルが立て続けに起きてしまったので、念のため今回はクレオスのGXクリヤーを使用しました。

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今回も、研磨するつもりはないので、レべリングうすめ液に少しリターダーを加え、「研がなくてもキレイ」を目指して塗りました。





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5層ほど重ね塗りして出来上がり。








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最後のほう、ちょっと急いでしまって十分な乾燥時間をおかなかったので、ちょっと垂れてしまいそうになり、ヤバかったです。





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リターダーを添加したのを忘れていて、ちょっとテロテロすぎてしまいましたが、ギリギリセーフ…。
少なくとも1週間は触れそうにありませんので、このままそっとしておいて、その間に内装のほうに進みます。

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コメント

店主さま。こんばんは。

いやはや、店主さまの「黒下地」の発想手法(ましてや発色が命のカーモデルで)には目からうろこです。思わず記事を二度読みしましたよw

言われれば確かに、単なる色の隠ぺい力と仕上げの発色は、下地が白ベースであろうが黒ベースであろうが、中間色である下色を塗れば関係ないですもんね。

「発色を目指すのならばまずは下地は白だ!」と決めつけていた私としては、記事を一度読んだだけでは理解出来ず、二度読みをしてやっと理解できました。よい勉強になりました。感謝!m(_ _)m

投稿: toーya | 2018年10月29日 (月) 19時47分

to-yaさん、こんにちは。
この、隠ぺい力の弱い色の下地として塗る、隠ぺい力を持った近似色を、塗装用語で「共色(ともいろ)」と言うんだそうです。
赤なら白よりもピンクを下地に塗ると良いと言いますよね。そのためにピンクサフなる商品があったりします。これも同じことです。

語彙力と文才がないので、分かりにくかったかもしれません。

投稿: Bluebell | 2018年10月29日 (月) 20時39分

店主さま。こんばんは。

いやいや、なんの。
単に私の固定観念が強すぎただけの事でして(いわゆる「それ(黒下地)は思いつかなかったぁ~!」という奴ですわ)全くおそれ入りますm(_ _)m

私、前のコメントにて言葉が見あたらず「中間色」と述べましたが、店主さまの仰る“近似色”には実にしっくりきます。
「共色(ともいろ)」…。ほんと、勉強になります。

投稿: toーya | 2018年10月30日 (火) 19時40分

to-yaさん、こんにちは。
塗装後にスジ彫りにスミ入れしようとすると、塗色に合わせて色を考えなければいけませんが、黒下地ならそれがなくなるので、実はラクできます。

投稿: Bluebell | 2018年10月30日 (火) 22時12分

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