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2010年12月 6日 (月)

IFV展示会のアンケートを見て

先日IFVの例会があり、今年度展示会の来場者アンケートの集計結果が発表されました。
ご来場者すべてにご回答いただいたわけではありませんが、その枠の中でもそれなりに気付いた点がいくつかあります。

まず、来場者の年齢層についてです。
30代以上の方がほとんどで、10~20代の方はわずか1割ちょっとでした。ご家族連れの場合、代表してお父さんが書いているとしても、これはもう、模型文化の存続という点では危機的状況です。いかに模型作りが、若い人たちにとって魅力的に写らないかということです。
よく、「ゲームにユーザーをとられた」みたいな言い方をされますが、ホントにそうでしょうか? 単純にゲームより魅力的な商品やサービスを提供できていないだけのことで、私にはただの言い訳にしか聞こえません。果たして、真摯にユーザーと向き合い、ゲームに勝つ努力を本気でしてきたのでしょうか?

また、模型を作らない(または事情があって作れない)方と、多かれ少なかれ作る方がほぼ同数でした。私は、模型の展示会に来られる方というのは作る方がほとんどかと思っていましたので、これは意外でした。もっとも、偶然通りがかって覗いてくださった方も、少なからずいらっしゃったとは思います。
しかしながら、模型を購入するという方は過半数なんですね。ということは、作らないけど買う方が結構いらっしゃるわけです。いわゆるコレクターさんなのか、またはいつか作ろうと思って買い集めていらっしゃるのでしょう。

これらを見て何を思うかと言いますと、会場で行った模型制作実演のありかたについてです。
私は、マルタケさんとご一緒に2年続けて実演をさせていただきました。おかげ様で実演そのものはご好評をいただき、大変有意義なものであることは間違いないと思います。
ただ、マルタケさんも私も、どちらかというと中級者以上のモデラーさんを対象とした内容を予定していました。
ですが、このアンケート結果を見ると、求められる内容とはズレがある気がします。つまり、私の担当したツィメリットコーティングなどは、もしかするとほとんどの方にとっては何をやっているのか分からなかったのではないかということです。
マルタケさんも、ご自身で準備していった内容とは違うものになったとおっしゃっています。マルタケさんは私と違って守備範囲が広く、お客さんの要望に合わせて臨機応変に対応されていましたが、私の場合はコーティング1本でしたから、興味のある方にしか意味のない実演だったのではないかと思うのです。

また、コーティング実演は最初から見ていただかないとあまり意味がありません。見学希望の方を集めて「それでは始めましょう」とやる必要があるわけです。
ところが、「1回目は何時から、2回目は何時から…」といった感じで時間を区切ってやっていないので、お客さんとのタイミングがうまく合いません。

せっかくの機会ですから、より多くの方に興味を持って見ていただきたいので、こうしたクリニック的な講習よりも、例えばプラモを一から作るところを見ていただくような内容のほうがいいのではないかと思います。それならば、垂れ流し的に実演しているところへ、お客さんが自分のタイミングで見に来れます。また、模型を作らない方にとっても「プラモデル作りはこんなことですよ」ということをお見せできるかと思います。

来年、もしもまた私が制作実演をさせていただけるのなら、ちょっと趣向を変えて、初心者の方や「模型作りって難しそう」と思われる方に興味を持っていただけるような内容でやってみたいなあと思います。

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展示会」カテゴリの記事

コメント

こんばんは!小松市の病院から携帯でコメント入れています。なんせヒマなもんで(笑)今回の記事ですが、非常に興味深く読ませていただきました。
私の拙い作品を見て、当時小学五年の甥が興味を持ってくれたのでタミヤの四号戦車他、在庫キットを数個プレゼントした事がありましたが…数年たった現在も未製作。
少し前にさりげなく理由聞いたら「説明書が良く判らないし、完成させる自信がない。お父さん(私の実弟)も仕事で忙しいから、一緒に作ってくれない」
…小学1年から模型弄ってた私は驚きましたよ。
父親と一緒に弄る嬉しさを味わえない事への気の毒さも去る事ながら、何よりも失敗恐れて、手を付けない姿勢がね…。
物事を一括りにするのは問題ありますけど、「創る事を楽しむ」事を子供と共有する姿勢が大人に欠けているのが重大な欠陥なのではないかなぁ〜?なんて思いました。長々とスミマセンでした。

投稿: コウ | 2010年12月 6日 (月) 20時51分

コウさん、こんばんは。
コウさんって、てっきり沖縄のかたとばかり思い込んでました。
事故に遭われた件、拝読しました。私も嫁も何度かひどい目に遭ってますので、お気持ちお察しします。

私が思うに、最近日本がモノ作りで他国に勝てないのは、子どもの頃工作をしないからじゃないかと。私が子どもの頃は、タミヤの工作シリーズが大好きで、それを使う工作の本もたくさん売ってましたよ。それで電気の勉強も楽しくしたもんです。
今は何でもパソコンでしょ? パソコンって、使っているつもりで実は使わされてるんだってことを、夢中になってる子どもたちに誰か教えてあげてほしいです。
ゲームだって、プログラムの中で遊ばされてるだけ。だから想像力も創造力も育たない…と私は勝手に思っています。
手を動かして、カタチあるものを自分の手で作り出す喜びを知ってほしいですね。
たいそうなことを書いてすみません。

お怪我、早く良くなることをお祈りします。

投稿: Bluebell | 2010年12月 6日 (月) 21時56分

こんにちは!連続コメントすみません。
沖縄を意識したタイトルにしているのはですね、少年期に住んでいた事がありまして、その懐かしさから付けたのです。
今の子供達って可哀想ですよね〜。
モノが豊富過ぎて、工夫して遊ぶ事を知らないし…。私、アウトドア遊びが大好きでして、特に焚き火狂なんですよ。二年前に、友人数家族と行った時に、小学四年の男の子が火を怖がり泣くんですよ。びっくりしました。
聞くと炎に接する機会が殆どないんです。ストーブは電気・調理キッチンは電磁式…。
人間としての根幹すら失いかけていますね。
せめて我が子だけでも、強い子に育って欲しいものです。

投稿: コウ | 2010年12月 7日 (火) 14時43分

コウさん、こんにちは。

おっしゃるとおりだと思います! 何でも「出来あいのもの」が準備されすぎなんですよね。例えば、組み立て式のホビーラジコンだって、出来あいの完成品が売られてるぐらいですから。これって「折ってある折り紙」みたいなモンです。折り紙は、あくまで折って作るから楽しいしそこに価値があるわけです。完成したものが手に入ればいい、遊べればそれでいいというのでは、ただ物欲を満たすだけです。

私もキャンプなんかは大好きで、行ったときは必ず薪をくべてご飯を炊きます。それが野外料理の醍醐味ですよ。火を使うことは人間の特権ですから、自分で火を起こすぐらいのことは出来てほしいんですけどね。
「時代が違う」とか「日常で別に困らない」とか、そういう問題じゃないはずです。
なんかグチみたいになっちゃいましたね、すみません。これに懲りずに、いつでも遊びに来てくださいね。

投稿: Bluebell | 2010年12月 7日 (火) 15時11分

非常に感銘を受けた記事です。
模型ホビーの裾野は狭くなっていく一方ですな。
bluebellさんの仰るとおりだと思います。

デモンストレーションは難しいですなぁ。我々は面白いのでじっと穴が開くほど見ますけど、子供さんとなると楽しさを伝えるには時間との戦いでしょうから、実際には見て楽しむより「作らせて指導する。」のほうがいいのかもしれませんね。

いま5歳の息子にどうやってプラモに興味を持たせようかといろいろやってます^^;

投稿: hiroz | 2010年12月 9日 (木) 12時06分

hirozさん、こんにちは。ご無沙汰しております。

>非常に感銘を受けた記事です。
どうもありがとうございます。
例えばですよ、キヤコンで入賞するような方が、私のような中級モデラーの「講習」なんか見るわけないんですよ。自力で工夫されますよね。
「教えてほしい」と思うことって、難しいことより、むしろ基本だと思います。

今って、子どもが興味を持つようなプラモが、あるようで実はないんです。戦車もクルマも動かないし、ミニ4駆はコースがいるし。結局オトナの目線で発想した商品ばかりなんですよ。
でも、ウチの娘は、私がオモシロそうにやっているのを見ているので、興味はあるみたいです。hirozさんちも、とりあえず作っているところを見せてみればよいのではないでしょうか?

投稿: Bluebell | 2010年12月 9日 (木) 12時51分

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