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2010年11月 2日 (火)

「マガジンキット」について思うこと

最近の模型雑誌に、「マガジンキット」なるモノが付いているのを時々見かけます。
要は「付録」なのですが、付録と言ってもタダで付いてくるわけはありません。それどころか、通常の2倍以上もの価格設定になっています。

Img_3920
今日、写真の「アーマーモデリング」誌が届きました。どちらもマガジンキットが付いていた号で、雑誌自体には興味があったもののキットには興味がなく、そのために通常1,380円のところ2,800円も出す気になれずに買いそびれていたものです。
ネットオークションで、古本として本誌のみで出品されていたので、手に入れることができました。

このマガジンキットについては賛否両論あろうかと思いますが、私は基本的には反対です。キットは欲しい人にだけ行き渡るようにしてほしいものです。
そもそも「付録」というのは、大多数の人が欲しがるものでなければいけません。もっとも、「誰もが欲しがるアイテム」ならマガジンキットにしなくても普通に製品化すればよいわけです。逆にマイナーなアイテムだからこそマガジンキットという形態をとることによって初めて世に送り出し、それをユーザーが手にすることができるという側面があるのは理解できます。
しかし、キットを雑誌に抱き合わせて無理やり買わせるような商法には納得できません。

「有料の付録」として1~2割高くなる程度ならまだしも、マガジンキットは「付録」というにはあまりに高額です。むしろ、「雑誌」と「プラモデル」という、価値の違う二つの商品が合体しているといったほうが的確でしょう。
したがって、両方の商品に価値を見出す人にとっては好都合ですが、どちらか一方の商品だけ欲しい場合、ほぼ2倍の価格とあっては購入はかなりためらわれますし、私のように結局はあきらめる人もいらっしゃることでしょう。

今後どうしてもマガジンキットを発売するのなら、潔くその号の誌面はキットに関することだけに特化してほかの内容は排除し、「全体で一つの価値しか持たない商品」にすればよいのではないでしょうか。そうすれば、欲しい人だけに行き渡るうえ、誌面が薄くなる分単価が下げられるはずで、より購入しやすくなるでしょう。

マガジンキットは何度目かになるはずですので、もちろん何らかのメリットがあるのでしょう。精巧なフィギュアやミニチュアにお菓子を抱き合わせることで、「食品」としておもちゃ屋以外にスーパーやコンビニでも販売できるようにして大ヒットした「食玩」と同様、模型店だけでなく書店も販路に入れることで販売数が上がって開発費がペイできるといったことなのかもしれません。また、メーカーも出版社も慈善事業ではないのですから、実際に売れるからこそ繰り返し企画が持ち上がるのだろうと思います。

でも、本来プラモデルは模型店で売られるべきだと私は思います。マガジンキットにすることによって書店で買う人がいるのなら需要はあるわけで、それだけ模型店がせっかくの商機を失うことになるのです。ただでさえ模型人口が減ってプラモデルが売れないというのに、その市場を異業種量販店に荒らされて値を崩された挙句に、今度は「適正な価格で売れる商品」を書店にまで奪われるのですから、町の小さな模型店はたまったもんではないでしょう。かと言って、買われるユーザーさんには何の罪もありません。

もっとも、、私には業界の事情は分かりませんから、こんな偉そうなことを書く資格はありませんよね。それをブログなんかでコソコソ書いているのはズルイので、AM誌に投書してみました。
というより、このブログの記事はWordで書いた投書をコピペしてちょっと短く編集したものです。オリジナルの投書はもっと辛らつな文言が入っていて、完全に「苦情」といえるかもしれません。編集者の方々も、いい気はしないでしょうね…ゴメンナサイです。
でも、これが今のプラモ事情なのだなあと、なんとも複雑な心境です。

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コメント

はじめまして。
私も今の形でのマガジンキットには反対です。

「全体で一つの価値しか持たない商品」については、以前キャラクターモデル系の「電撃ホビーマガジン」で同じような試みをしたことがありましたが、続かなかったところをみると、それなりのハードルがあるのでしょうね。

失礼しました。

投稿: purejam | 2010年11月 2日 (火) 13時03分

purejamさん、いらっしゃいませ。

なるほど、そういう試みもあったんですか。というか、ほかの出版社でも同じことをやってたんですね。
やっぱり、付録の価値だけでは勝負できないということなんでしょうか。実際、マガジンキット付きのバックナンバーがイベント会場で売られているのを見かけます。「キットだけでの再販はありません」と煽っても、結局は売れ残ってしまうみたいです。

付録とはいっても実際は本格的なプラモデルですから、書店で売ったって購入者のパイは増えない(欲しい人は決まっている)と素人目には思えるのですが。

とにかく、マガジンキットを否定はしませんが、もっと違う方法はないものでしょうか?

投稿: Bluebell | 2010年11月 2日 (火) 13時35分

雑誌の付録にしなければ売れないキットを付録にして押し売りをすると言うのはまともな神経の人間の考える事じゃありません(チョットきつすぎますか?)なぜもっと読者の事を考えられないのでしょうか?ブロガー達の方が無償提供なのによっぽど読者の事を考えていると思いますよ。私はたくさんのブログを回るだけで手一杯で、読者を軽んじている雑誌なんかを見ている暇は無いので、もう半年以上もアーマーは買ってません。
それにしてもマスターモデラーズが無くなるのは寂しいですね・・・って、この話題とは関係ないか。

投稿: 根生 | 2010年11月 2日 (火) 16時48分

根生さん、こんにちは。いろいろとお忙しかったご様子で、久しぶりにコメントをいただけて嬉しいです!

いや~、さすが根生さん、あっぱれですね!
やっぱりマガジンキットって、やり方が気に入りません。欲しい人は買えばいいと思うんですよ。ただ、欲しくない人のことを何も考えてませんよね。
もし、これが売り切れるぐらい好評だったら、普通に製品化しても同じ数だけは売れるはずだと思います。
今回の「八九式戦車」にも特に興味がなかったので買いませんでしたが、この表紙の鳥山明氏のイラストをボックスアートにして普通に発売してくれてたら、たぶん買ってます!!

それより、エアブラシ特集が気になって買ったのですが、正直ショボかった…。マガジンキットになってるせいで立ち読みができないのが何より困ります。今回投書するためにアンケートも書いたんですが、「よかった記事」を三つ挙げるのは拷問でした。

投稿: Bluebell | 2010年11月 2日 (火) 18時05分

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