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2010年1月

2010年1月31日 (日)

ドラゴン タイガー1後期型 <ツィメリット・コーティング準備>

今週は体調を崩して仕事も休みがちで、とてもプラモどころではありませんでしたが、そろそろ再開したいと思います。

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タイガーは、ツィメリットコーティングが出来るところまで組み上がりました。ここからコーティングを始めます。
私のコーティング法は、きわめて限定された方たちの間で話題沸騰大盛り上がりの「エポ生地コーティング」です。
まあ、早い話がエポキシパテを付けてローラーやスタンプで模様を刻む方法なのです。ただ、エポパテの延ばし方が、雑誌で紹介されているやり方とはちょっと変わっているだけです。

さて、それに先立ってローラーを作り直しましたので、今日は本番前の準備として、この自作コーティングローラーMk2のシェイクダウンをしておきます。

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これが新作のローラーMk2です。
実は、作りは前作と何ら変わりません。ただ、前作はちょっと精度が悪く、ギザギザも浅かったため、あまり良い結果が得られませんでした。
今回は、もう少し彫りを深くしたつもりですが、実際に使ってみないと分かりません。

というわけで、早速テスト開始です。
いつものようにパテを生地状に延ばして模様をつけます。今回はあくまでテストですので、あまりパテは薄く延ばさずに模様のつき具合を確かめます。

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お~、なかなかいい感じじゃないですか。とりあえず成功のようです。
ところで、このテストでは、ローラー以外にもテストしたいことがありました。それは、ローラーへのパテのくっつき防止方法です。
今まではパテ表面に打ち粉をしてきましたが、それでも実作業ではかなりパテがくっついてきてしまい、作業性や仕上がりの妨げになっていました。特にローラーの目詰まりには悩まされました。
要はシリコンのような離型剤を塗ればいいのでしょうが、それでは塗装のときに塗料がのりません。何か、オイル状かつ塗料をはじかないようなものは・・・と物色していたところ、ふと目に留まったのが油絵具に使う画用液のリンシードオイルです。これならば、乾けば塗装も問題ありません。
そこで、これをエナメルシンナーでサラサラに薄めたものを、延ばしたパテに筆で塗ってみました。パテ表面がテラテラ光っているのはこのためです。

その結果は、やはり多少はローラーについてくるものの、打ち粉よりかなり快適そうです。
パテがローラーについてくるのは、パテが対象物にくっついていないためですので、かなり効果的な感じです。作業後のローラーはきれいなままで、後の掃除も必要ありませんでした。

さて、これらの成功に気をよくし、明日は本番です。
エポ生地コーティングの記事には、大変多くのアクセスをいただきます。今回も、順を追って解説したいと思っています。

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2010年1月22日 (金)

ドラゴン タイガー1後期型 その2

更新が遅れましたが、制作はぼちぼちと進めています。

このキットは、①通常の後期型・②指揮車輌・③最終型を作り分けられる「3in1」キットですので、まずは作りたいタイプを決めねばなりません。
①か②で迷った挙句、②のタイプにすることにしました。①や③は、タミヤのキットでも作れますし、ここは一つ、これまた有名なヴィットマンの007号車を作ってみたいと思ったからです。

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それにしても煩雑で難解な説明書です。タイプごとに違う部品や工作を間違えないようにするのは至難のワザかと・・・。タミヤやタスカの説明書がいかに親切かを思い知らされます。

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車体下部は、上側がすぽむように変形していますので、ランナーをつっかえ棒にして広げてやります。



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ドラゴンのキットもある程度作り慣れましたので、このあたりまではサッと進みます。

そして、このキット最初の難関であるフェンダー部にかかります。まずここで、プラパーツかエッチングでの制作かの選択を迫られます。
プラパーツを使うのなら特に問題はありません。ただ、このキットには豪華なエッチングパーツが付属しており、その中にフロントフェンダーのセットも含まれているので、これを使う場合が難関となるわけです。
初めてこのキットを作ったとき、貧乏性の私は、「エッチングも3,800円のうち。せっかく入っているのだから使わなきゃ損だ」と思って迷わずエッチングで組んでみました。
しかし、ペンチ一つしかなかった私にこんな繊細なモノが組めるはずもなく、あえなく玉砕。うまく折り曲げることすら出来ずに、結局プラパーツで作りました。

それから数年。私のウデもいくらかは上がり、こんな道具も作りました。
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どっかで見たような気がしませんか?
そう、有名なエッチングベンダーを真似て作った、自家製エッチングベンダーです。
本家は何千円もするシロモノで、とても手が出ませんでしたが、これならアルミのアングル材と木の端材とトグルクランプだけですので、とってもリーズナブルです。

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で、なんとか無事出来上がったフェンダーです。積年のリベンジを果たせましたよ。
ただ、蝶番のヒンジを丸めるのが難しくて、何度かやり直しました。芯棒がなかなか通らなくて・・・。どなたかうまい方法をご存知でしたらぜひご教授ください。

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でも、苦労して作った割には、プラパーツと比べると大味な気がしてなりません。未塗装のこの状態だと確かにキンキラで豪華ですが、サフかけたらどうなるんでしょう? 私としては、どちらかと言えば後ろのプラパーツのほうが精密感があるような気がして好みなんで、エッチングを組んではみたものの、こちらを選ぶかもしれません。
ちょっと考え中です。

ところで、タイガーⅠの制作にはこのサイトが大変参考になります(海外のサイトですが)。これでもいつの間にかリニューアルされて内容が薄くなりましたが、よく研究したものだと感心してしまいます。

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2010年1月17日 (日)

ドラゴン タイガー1後期型 その1

今年は寅年。多くのブログモデラーさんが、「トラ」をお題にした模型で作り初めをされるようですね。
ということで、私もそれに便乗することにして、選んだキットはこちら。
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有名な、ドラゴンの「タイガーⅠ後期型」です。
これは、確か私がプラモ作りに出戻ったころに発売されました。
ドラゴンという聞きなれないメーカーの名前を目にし始めたのもこの頃ではなかったでしょうか。どんなものか興味津々ではありましたが、「プラモといえばタミヤ」という固定概念があった私は、ちょっと手を出す気にはなれませんでした。そういえば、子供の頃は2ツ星の看板を掲げた行きつけの模型屋を「タミヤ」と呼んでたほどです。

また、当時の私は、いつの間にか戦車プラモが1台4,000円近くすることや、エッチングパーツや別売りキャタピラをはじめとするアフターパーツの存在を初めて知り、まさに浦島太郎状態でした。
どの雑誌の作例を見ても、これらを使ったディテールアップが当たり前で、「動きもせん戦車1台作るのに、いくらかけるんや?・・・」などと思っていました。

ただ、それらの記事を見慣れるようになると、「ディテールアップした、と書いてあるけど、ディテールアップしたのはそのパーツを作ったメーカーであり、モデラーはそれを使っただけじゃないのか」という疑問が湧くようになりました。
そして、「じゃあ、最初からエッチングパーツが入ったキットが出たら、この人たちは何と書くのだろう?それって素組みになるんやないのか?」と思い至ることになるわけです。

まさにそこへ登場したのが、このタイガーⅠでした。店で偶然見つけたときは、もういろんな意味でビックリしてしまいました。
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まず、ボーナスパーツが豊富にセットされていること。先ほど書いたような、私が考えていたとおりの製品でした。
そして価格が安いこと。もちろん安いといっても3,800円しますが、これだけのボリュームにもかかわらずタミヤのキットと変わらない価格で、思わず「中国ってスゲエ」と唸ってしまいました。もちろん即買いであったことは言うまでもありません。
このキット以降、ドラゴンはボーナスパーツてんこ盛り路線をひた走るようになります。
しかし、エッチング自体はそれほど高精度ではなく、あくまでも「豪華なオマケ」の域を超えるものではありませんでした。とは言っても、我々ユーザーにとってはとても魅力的に見えたのは確かでしょう。
やがてドラゴンはプラパーツの精度をウリにした「スマートキット」路線に方向転換していき、付属エッチングパーツは必要最低限のみになりました。
タイガーⅠもこのパッケージは廃版となって、ボーナスパーツが削減されたものにリニューアルされてしまいました。そのせいか、今でもオークション価格ではプレミアがついていますね。

そんなキットですので、「組んじゃうの?もったいない!」と思う方もおられるかも知れません。
でも、私はコレクターではなく、作るために買っていますので、当然コイツも作りますよ。
と言っても、実はこれで2台目なんです。先ほど書いた、衝動買いしたキットはすぐ作ったのですが、当時の私にはこのキットを作り上げるスキルがなく、うまく仕上げられずに失敗してしまいました。そこで、もう少し買い足して、再チャレンジの時を待っていたのです。

ヤークトタイガーからJS3と、自分では納得のいくものが作れるようになり、今こそそのときです。寅年にもあやかって、頑張っていいものを制作したいと思います。

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2010年1月 7日 (木)

タミヤ JS3 その7 <完成>

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予備キャタピラを塗装してから取り付け、めでたく今年最初の完成品となりました。例によって、フィギュアは後日塗装して乗せます。
それは同時に、生まれて初めて作ったロシア戦車プラモの完成でもあります。なんかカブトガニみたいで、なかなかカッコいい戦車ですね。

照明を暗めにして撮ると、グリーンが結構まだらになっているのがお分かりいただけるかと思います。

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ピグメントワークはまだまだ勉強と経験が足りませんので、今年は使いこなせるようになりたいですね。

昨年末からの年越し制作となったわけですが、キットをストレートに組んで楽しく模型を作るという「直線番長モデリング」で、私らしく新年をスタートすることができました。今年も、基本はこの直番スタイルで模型作りを楽しもうと思っています。
また、模型を通じて多くの方と交流が出来ることを楽しみにしております。
皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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2010年1月 5日 (火)

タミヤ JS3 その6 <ピグメントワーク>

車体の塗装はおおむね終わりましたので、キャタピラを取り付けるためにまず車体下部のウェザリングを行います。
例によってマークセッターを糊代わりに、ピグメントを筆で叩くように付けたりパラパラとまぶしたりして土汚れを表現します。今回はちょっと濃い目の土の色にしたくて、P033ダークマッドを主に使いました。

続いてキャタピラも同様に汚しをかけます。まず接地部をクレオス・メタルカラーのアイアンで塗っておきます。ピグメントによる汚しが済んだら、綿棒やボロ布などでこすってやれば接地面が露出します。さらに、銀ペーパーを軽くかけると接地部の光り方にも変化が出て、いい塩梅になります。

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こうして、足回りの汚しが終わりましたらキャタピラを取り付けます。この辺は制作が楽しくて、写真を撮っていませんでした。

さて、今回ピグメントを使うウェザリングの中で初めての技法を試してみます。
車体にピグメントをパラパラとまぶしてアクリル用溶剤で流し、ホコリをかぶったような表現をする方法です。マルタケさんのサイトでは「アグア」という呼び方で紹介されています(マルタケさんはアクリル溶剤ではなく水を使用されておられます)。
私は、アクリル溶剤には若干のとろみがあるのが好きになれないのと乾燥時間短縮のために、消毒用アルコールを使うことにしました。薬局に行くと何種類か売られていますが、別に何でも良かろうと、その店で一番安いのを買いました。

では作業開始。
筆でピグメント(P028ヨーロッパダスト)をごく少量すくい、ホコリの溜まりそうなところへチョンとまぶします。続いて、ちょっと大き目の筆にアルコールをたっぷりと含ませ、その上に流します。ちょうどウォッシングのような要領です。
そしてそのまま乾くのを待つだけなのですが、さすがにアルコールはあっという間に飛んでしまいます。
実に時間短縮にはなるのですが、ちょっと乾くのが早すぎて、染みが出来たり、ピグメントを乗せすぎたときなどの調整がしにくい感じでした。
そこで、アクリル溶剤と1:1くらいで混ぜて使ってみましたら、早すぎず遅すぎず、染みも出来ずにいい感じです。

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こうして出来上がったのがこんな感じです。
最初、アルコールだけでやった直後はかなり真っ白になってしまったのですが、その後アクリル溶剤を混ぜたもので何度かならして自然な感じになりました。

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グリーンも、微妙な色の振れが出ていい感じではないかと自画自賛です。

あとは予備キャタなど一部取り付けていない装備品を付けます。もうちょっとで完成ですよ。

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2010年1月 3日 (日)

タミヤ JS3 その5 <面の調子付け>

基本塗装は、一応2色を使ってグラデーションをつけていますが、それぞれの面は一本調子ですので、これに変化をつけていきます。
ここで、前回のヤークトタイガーで試してみた化粧用パフを実戦投入してみることにしました。

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ところで、モデルグラフィックス誌303号で、AFV特集が組まれており、その中で「フィルタリング」についての説明がありました。
大変ツボを得た内容で分かりやすかったのですが、私がこれからする作業は果たしてフィルタリングというのかどうかは判然としません。ただ、目的はたぶん同じなのでしょうね。

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それでは作業開始です。
塗料は伸びの良い油絵具を使います。これをパフか爪楊枝にごく少量とり、チョンチョンと置いていきます。
そして、パフのきれいな面で薄く延ばします。こすったり叩いたりすることで、筆とは違ってあらゆる方向にムラなく伸ばせるのがポイントです。

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途中経過です。写真では分かり難いですが、部分的に色味が変わっています。これを、3種類ほどの色味の違うグリーン、イエロー、ブルー、ネイプルスイエローの各色で行いました。
伸びが悪かったり付きすぎた場合は、パフに溶剤をわずかに含ませてやります。
こうして作業終了後、油絵具の乾燥を待ちます。

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絵具が乾きましたら、次のウォッシング作業で流れてしまわないようにクリヤーラッカーでコートします。
作業性を考えて、クリヤーはツヤありを選びましたのでテカテカです。

クリヤーが乾いたら、MIGニュートラルウォッシュに油絵具の黒を混ぜたものでウォッシングし、筆で拭き取ります。
ちなみに、このMIGウォッシュはエナメル系とのことですが、タミヤのエナメル塗料とは混ざりませんので注意しましょう。
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この後、再度クリヤーコートします。ここではツヤ消しクリヤーでツヤを調整します。

出来栄えを確認したところ、ウォッシュによって、せっかく付けた色の変化が分かりにくくなってしまったので、タッチアップの要領で修正します。

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これで出来上がりです。
私の作風の最大の理解者である妻に見せたところ「色ムラ感がいい感じ」とのことでした。


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エンジンデッキはもう少し変化があっても良かったかも知れませんが、砲塔はキットの鋳造表現が素晴らしいこともあってなかなか良い感じです。


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前部はこんな感じ。色合いはともかく、キットのモールドの素晴らしさがお分かり頂けるでしょうか。一切手は加えていませんよ。
ところで、ライトのレンズはキャタピラ同様、タミヤJSU-152の余り部品を拝借しました。

さて、このパフを使った塗装法ですが、筆よりもコントロールが容易ですので、多くの初・中級モデラーさんにおススメしたいです。
この方法は、エポ生地式ツィメリットコーティングと同様に必ずや時代を動かすと(勝手に)確信しているのですが!?
そういえば、今年のIFV展示会でも実演コーナーをさせていただくことになりました。そのときに紹介してみようかな。

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2010年1月 2日 (土)

タミヤ JS3 その4 <基本塗装>

皆様、明けましておめでとうございます。
今年も楽しくプラモ制作をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

* * * * * * * *

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さあ、年越し制作となったJS3の塗装を続けます。

下地塗装まで済んでいましたので、基本塗装をします。
色については少し考えた結果、やはり当初のイメージどおりグリーン系でいくことにしました。
指定色であるタミヤスプレーのオリーブドラブ2の手持ちがあったのでそれでも良かったのですが、少し変化が欲しかったので、近似色であるクレオス水性塗料のカーキグリーンに、タミヤアクリルのNATOブラウンとカーキを混ぜて若干くすませた色にしてみました。また、塗面のザラつきを抑えるためクリヤーを加えます。
次に、この色に少しカーキを加えて上向きの面にかぶせ、グラデーションをつけました。

水性アクリル塗料は、タミヤから発売されたリターダーを添加することで飛躍的にコントロールしやすくなり、以来すっかりお気に入りになりました。
またタミヤとクレオスを混ぜられるということも利点で、つまり色数が大変豊富ということです。タミヤにしかない色とクレオスにしかない色を混ぜて使えるので、今までにない色調が作れます。
塗膜の弱さだけが欠点ですが、クリヤーラッカーでコートすれば補うことができます。
臭いも少なく、言うことなしですよ。

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続いてキャタピラです。今まではクレオスのマホガニーで塗っていたのですが、ちょっと実験的にタミヤアクリルのXF-72茶色にNATOブラウンとフラットブラックを混ぜた色で塗ってみました。後のウェザリングでピグメントが定着しやすいように、クリヤーは混ぜないでつや消しのまま塗装します。
この後、タミヤエアモデルスプレーのグレイバイオレットをエアブラシで軽くかぶせて鉄っぽさを出します。

乾燥させたら、ウェザリングに進みます。

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