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2009年4月

2009年4月29日 (水)

タミヤ キングタイガー(ポルシェ砲塔) その1 <連結式キャタピラ>

タミヤのキングタイガーの制作を始めました。
私はタイガーとパンサー系列の戦車が大好きで、出戻って以来、実はこれらばっかり作っているのです。
Img_3790昨年の中京AFVの会で、タイガー系ばかり4輌も出品したのは、実はワタシです・・・。
しかも、このうちの3輌のタイガーⅠ型は、気が充実しておりましたので一ヵ月半で一気に作り上げました。


Img_4588_2さて、今回のキングタイガーは、キャタピラのみアフターパーツを使います。フリマで安くゲットした、モデルカステンの接着連結式です。
キャタピラは、何と言っても戦車の顔だと私は思っています。ドイツ戦車の場合、どれだけディテールを作り込んであっても、また超絶な塗装が施されてあっても、あのキャタピラの「弛み」が再現できていなければすべて台無しです。

でも、私は可動式キャタピラはあまり好きではありません。理由は、とにかく高価だからです。
だって、車輌本体のキットと大して変わらない価格ですよ。ちょっとどうかと思います。
それに、ドイツ戦車の特徴でもある「弛み」が、ただ組むだけで再現できるというのは、まったくモデラーの手柄ではなく、何か征服感のようなものがないじゃないですか。
やはり、実感を出すための創意工夫に面白味を感じます。

そこで、この接着連結式キャタピラの組み上げについて、私のやり方をご紹介します。

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まず、タミヤの通常タイプの接着剤にラッカーシンナーか流し込み接着剤を混ぜて、粘度を下げます。つまり、「浸透力の弱い流し込み接着剤」を作ります。


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次に、マスキングテープを糊面を上にして机に固定し、キャタピラ部品を並べて貼り付けていきます。ただし、テープはあらかじめ服などに貼ったり剥がしたりして粘着力を弱めておきます。

必要数を並べたら、リンク部に先ほどの接着剤を流していきます。
普通の流し込み接着剤ですと、接着剤がリンクの隅々までに行きわたり過ぎて、表側から見たときにベルト式みたいに一体化して見えてしまうことがあるのです。
接着剤を付けたら、必ず30分以上乾かしてからホイールに巻いていきます。ここが第一のポイントです。乾燥時間を待ちきれずに作業を急ぐと、巻いている途中で切れてしまいがちです。

最後に弛みをつけるわけですが、車体との隙間にティッシュを詰めて押さえつけるのが一般的なやり方だと思います。
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私の場合は、チェーンを重石にして「自重では垂れ下がらないキャタピラを弛ませる」ことで、自然なカーブを作ります。これがキモです。
ティッシュでやるよりずっと簡単に、しかもリアルな表現が出来ると思っています。

塗装する際にキャタピラを取り外せるようにしてありますが、数日間はこのままの状態でしっかり乾燥させます。
接着剤で溶けたプラは、乾燥によって揮発した溶剤分だけ体積が収縮します。接着剤が完全に乾燥するには結構日数がかかるもので、固まったと思って1日くらいですぐに外してしまうと、その後乾燥が進みキャタピラが縮んで短くなります。
すると、塗装後組み付けたときにパツパツに張り詰めてしまったり、最悪の場合はハマらなくなってしまうからです。

この方法で、可動式と何ら遜色のない仕上がりが得られます。もちろん、ドラゴン製のマジックトラックなどにも使える方法ですので、興味のある方はぜひお試しあれ。

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2009年4月26日 (日)

モデラーのタマゴの挑戦

朝の8時過ぎに、リック君より「塗装をしたいから行く」との入電。
おー、ほんまに来るんかい。少年の予想外の熱心さに、こちらまでワクワクしてしまいます。

2時間後、昨日作ったプラモを持ってリック登場。早速塗装に取り掛かります。
まず、計画として単色でいくか迷彩にするか決めなければいけません。説明書の塗装例に従うならダークイエローベースの2色迷彩ですが、あえて好きに塗るならジャーマングレイでもいいでしょう。
彼も最初はジャーマングレイが気に入ったようでしたが、缶スプレー塗料の手持ちがなかったのですべて筆塗りになります。
でも、2色迷彩ならベース色は缶スプレーがあるので、ここは正直迷いました。
結局、今日1日でという時間の制約があるので、勝負の早いスプレーでいける迷彩仕様に決まりました。

まず、暗部にマホガニーを吹き、その後基本色を吹きます。
オープントップ車両なので、車内は組み立て中に前もって塗装するべきなのですが、いまさら仕方ありません。
今回は車内はきっちり塗れないということを、本人にも承知してもらいました。

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車体の乾燥待ちの間に、キャタピラを塗ってしまいます。
グレイで下塗り後、サビ色を塗り、ゴムパッド部を塗りわけました。
結構手際よく作業するリック。

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フィギュアもちゃんと塗ります。
とりあえず、肌と服を塗りわけました。

この後、迷彩に進みます。


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今回は塗装初挑戦ですので、エアブラシは使わず筆塗りです。
タミヤアクリル塗料は筆塗りが難しいので、タミヤエナメルのオリーブグリーンで塗ってもらいました。

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初挑戦でも臆せずにガンガンいってますが、出来はなかなかのものです。

この後、エナメルは乾燥時間が長いので、パステルを使ったキャタピラのウェザリングをしました。本格的なんですよ。
結果、キャタピラは素晴らしい仕上がりになりました。

迷彩色の乾燥後にタイヤを塗りわけ、その後クリアでコートしてエナメル塗料でウォッシュをかけました。
でも、覚悟はしていたんですがコートが弱く、同じエナメル塗料で塗った迷彩が溶け出してきたため、拭き取りは出来ませんでした。
仕方なくこれで終了し、車体全体にパステルを軽くまぶして完成としました。

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今回は時間もなく、かなり急いだため省略した工程もあり、まだ満足のいく仕上がりではありませんが、初めてとは思えない出来です。


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フィギュアだってこのとおりです。
ところで、このフィギュアは元は立ち姿なのですが、砲手に改造されています。
脚を付け根でぶった切って接着し直してあるので、見た目はかなり痛々しいです。

本当なら最低でも4日はかけたいところを1日でやるというのは、やるほうも教えるほうもかなりムリがあります。
でも、よほど楽しかったのか、「もっと作る」と言って、帰り道にタミヤのヨンパチ戦車と塗料を仕入れていきました。

リックよ、楽しくてどんどん進めたい気持ちは痛いほど分かるので今日は止めなかったけど、プラモはじっくり作らなアカンよ。今回はとにかく完成させることだけを目標にしたけど、次は時間をかけて丁寧に作ること。それが君の課題だ。
でも勉強もしてくれよ。でないと、こっちが君の親に怒られる・・・。

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2009年4月25日 (土)

モデラーのタマゴのその後

リック君から電話があり、今日持って帰ったプラモが完成したとの事。制作時間4時間。早!!
で、写真付きのメールも届きました。

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彼にとっては初めての戦車プラモで、接着剤を使うのも初めてだそうです。 それにしては、十分良く出来ていると思います。


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ちょっと車体の合わせ目がズレてるぞ?慌てたかな?




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タイヤと後部機銃のステーが傾いてる。接着剤はすぐには乾かないから、固まるまで我慢して待とう。



Dscn1506
お、こっちはいい感じ。





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手前のは、ランナーで自作した砲弾だそうです。
想像力、創造力ともに素晴らしい。


私も彼ぐらいの頃は、塗装なんかしないでまさにこんな感じでバンバン作って、それが楽しかったのを思い出しました。
でも、一つ作るごとに少しずつ上手くなっていくものです。塗装とかは、したくなったらすればいいのです。君も立派な直線番長になりたまえよ、リック!!

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モデラーのタマゴ

今日、久しぶりに友人が子供のリック(仮名)君を連れて訪ねてきてくれました。
近所まで用足しに来た帰りとの事でしたが、リックもしばらく見ないうちにずいぶんたくましくなっていました。

今年から中学生になったそのリックが、拙作を見たいと言ってくれて、とりあえずありったけの完成品(とストック)を見てもらいました。

リックとは、彼が生まれたときからパンツをひんむいてやったりと長い付き合いで、以前にガンプラを作っていたのは知っていたのですが、野球少年なのでそれほどプラモには熱心ではないのだろうと思っていました。
それが、実は当ブログを見てくれていて、今日もプラモ話でずいぶん盛り上がり、ちょっと意外でした。
「色はどうやって塗るの?」とか「道具は何があったらいいの?」とか「排気管はどうやって焼くの?」とか、またこちらがタミヤとドラゴンのキットを見せて「同じ戦車でも、こういうふうに中身が違うやろ?」という説明にも「ふんふん」とけっこう食いついてくれて、普段プラモ話をする人間が身近にはいない私は、少々エキサイトして話し込んでしまいました。

やがて、あまりついて来れず寂しげな父親に「戦車のプラモ買ってよ」とねだったりして、その様子がオッサンモデラーとしては嬉しくなってしまって、私のストックの中からかなりボロボロ(すまぬ!)のタミヤのカノーネンワーゲンのキットを出して「コレ作るか?作るんならやるわ」と言うと、喜んで持って行きました。

「こんなオジサン(フィギュアのこと)が入っている」と教えると、「コマネチの格好させて乗せたら面白いかな」とか「大砲に詰めたら」とかアホな発想が実に素晴らしく、子供の遊びというとゲーム主流の昨今ではプラモなんか見向きもしない子が多い中、彼のような有望なモデラー予備軍の登場は実に頼もしいものです。

塗料でもエアブラシでも何でも貸してやるからまた来いと言うと、「明日来る」と言って彼は笑顔で帰っていきました。でも恐らく君の父は連れてきてくれないゾ。自力で来たまえ。
作ったら当ブログで紹介する約束を交わしました。いろんな意味でどんなふうに出来上がるか、とても楽しみです。

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2009年4月24日 (金)

ドラゴン パンサーA型 その6 <完成>

油彩のフィルターが乾きましたので、仕上げに入ります。

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予備キャタピラを取り付け、シュルツェンとともにパステルでウェザリングを施しました。


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エンジンデッキ上面は、つけ過ぎたパステルを拭き取りました。
シュルツェンには、マークセッターを塗り、筆でパステルを軽くまぶしました。

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全体的にはこんな感じです。
結構黄色く塗ったのですが、ウェザリングでずいぶん彩度が落ちました。
基本塗装でしっかり発色させたのは、だいたい狙いどおりで良かったのではないかと思います。

これでめでたく完成です。
今作では、いろいろと思いついたことを試しながらの制作となりましたが、意外と失敗もなく進められてラッキーでした。
特に油彩の使い方は、画用液の組み合わせなどもいろいろ試すとおもしろく、多彩な表現の出来る、奥が深い画材だなあと思いました。画用液も種類が豊富で、ちょっとハマってしまいそうです。

技法については、雑誌に書かれていることがすべてではありません。これからも固定観念にとらわれず、いろんなことを試していきたいです。
技術が乏しい分、発想力で勝負です。

また、組み立てで付属のエッチングパーツを出来るだけ使ってみましたが、塗装してしまうとそれとは分からなくなってしまうもんなんですね。
それに、予備キャタピララックのように、エッチングでは薄すぎて、かえってリアルではない部分もあります。強度もないので、すぐ壊れそうですし。
プラモデルですから、やっぱプラパーツが最高っすわ。

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2009年4月22日 (水)

コダワリのベース材

シュルツェンの油彩が乾くにはもう少しかかりそうなので、ベース用の木を切り出しました。

ベース材には、一般的にはデコパージュ用の飾り台を塗装仕上げして利用されていることが多いように思います。
私も、当初はそういったものでよいだろうと考えていましたが、「誰でもやっているので面白くないなあ」とは思っていました。

Img_4542_2ある日、ホームセンターを物色していて見つけたのが、「ブビンガ」という木材でした。
赤紫の独特な木目が大変美しい木で、家具や楽器などに用いられています。まさかホームセンターで売られているとは思いもしませんでした。

「これはイイ感じだ!」と買って帰り、早速ニス仕上げを試してみましたが、あまりピンとくる出来ではありませんでした。
これはあくまでも私の主観というか感性に過ぎませんが、ツヤのあるベースは、ピカピカのクルマやバイクの模型なら相性もよく、大変見栄えが良くなりますが、ウェザリングを施した戦車模型には違和感を感じてしまいます。何か、模型が浮いて見えるのです。
そこで、ツヤ消しニスやオイルフィニッシュなども試してみましたが、やはりしっくりきませんでした。
そして結局は、ムクのままの無塗装が一番ではないかという結論に行き着いたのでした。
この独特の赤い木肌が、地面を思わせるのかも知れません。
また、大変に硬いのでただ切るだけでも苦労しますが、ずっしりとした重さがあり、戦車の重量感を演出してくれます。

ただ切っただけで何の飾りっ気もないこのブビンガの無塗装ベースが、私の小さなコダワリになっております。

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2009年4月19日 (日)

ドラゴン パンサーA型 その5

ツュルツェンを仮付けしてフィルタリングし、チッピングとパステルによる車体のウェザリングをほぼ済ませました。

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シュルツェン付けると何か小ギレイになって、やっぱり見所は減る気がするなあ。



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シュルツェンは、フィルタリングの油彩をまだ乾かしているところです。
予備キャタピラを忘れてました。


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エンジンデッキなど人が乗りそうなところには、パステルをのせてアクリルシンナーを流しました。ちょっと粉っぽくなり過ぎたでしょうか。

シュルツェンの油彩が乾いたらウェザリングをし、予備キャタピラを取り付ければいよいよ完成です。

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2009年4月18日 (土)

ドラゴン パンサーA型 その4

最近、仕事で帰りが遅くて制作のペースが落ちてます。

さて、パステルでキャタピラのウェザリングを済ませました。いつもの「洗剤入りマークセッター」で定着させています。
そして、仕上げに接地部を光らせます。シルバーのドライブラシが一般的ですが、私は筆の代わりに紙を使っています。
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タミヤペンイトマーカーのシルバーと、メモ用紙を用意します。紙は、ある程度コシのある紙なら何でもよいでしょう。


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作業しやすいように細くちぎって、塗料を塗りつけます。
そして、塗った塗料が乾かないうちに、ペーパーがけの要領でキャタピラの表面を擦ります。これを繰り返すだけです。
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出来上がるとこんな感じです。

筆と違い、テクニックはまったく不要で、凹部など余計なところへ塗料が付いてしまうといった失敗の恐れはほとんどありません。
その上、いかにも硬い地面と擦れたような自然な感じが出ていると思います。

あとは、シュルツェン(キャタピラの取り付けの邪魔になるため、ステーがまだ付いていません)を取り付け、車体全体のウェザリングに進みます。

* * * * * * * *

キャタピラとシュルツェンステーを取り付け、ほぼカタチになりました。

Img_4499_4手前味噌ですが、我ながらキャタピラのラインがいい感じに出来ました。シュルツェンを付けて隠してしまうのが惜しいくらいです。
なので、ホントはシュルツェン付けたくないんですが、実車写真を見るとほとんど付けてるんですよね。

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排気管の、塗料が焼けて剥がれた感じもまあまあではないでしょうか。




Img_4505_3エンジンデッキです。
組み立てたのがずいぶん前で、まだエッチングパーツの扱いに慣れていなかったため、グリルメッシュの網部にアロンを付けてしまい、網の目が埋まってしまっています・・・お恥ずかしい。

あとはチッピングを入れて、車体上部のウェザリングをします。もうちょっとで完成です。

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2009年4月14日 (火)

ドラゴン パンサーA型 その3

キャタピラのウェザリングに進みます。

色がちょっと気に入らなかったので、もう少し赤サビ色を強くしました。
タミヤアクリルのレッドとイエローでオレンジを作り、レッドブラウンと混ぜてサビ色を作ります。
これを、前回の状態に重ね吹きしていきます。
徐々に重ねて様子を見ます。このとき、キャタピラ一本ずつ交互に吹くと変化が分かって、やり過ぎを防ぐことが出来ます。
いい感じになったら、その上へ再度グレイバイオレットを重ね吹きします。こちらは、わずかに色がついた程度でやめておきます。

次に、パステルで同じような赤サビ色を作り、乾いたまま凹んだ部分に筆でまぶしていきます。
Img_4470
この後、土埃をつけていくので、得意のマークセッターを霧吹きでかけて、一度パステルを定着させます。

いつもはこんなことしないで即汚しに突入するのですが、今回は今までと違う塗装をしてみようと思って塗っていますので、失敗覚悟でいろいろと試しています。
試すといっても塗装なんで、最悪の場合はサフ吹いてやり直せばいいやと気楽に取り組んでいます。
ブログは、こういうとき自分の覚書にもなるので便利ですね。
幸いにも今のところは、濃い目の車体色、乾性油を用いたフィルタリング、そしてこのキャタピラと、だいたい自分のイメージどおりに出来ています。

車体もようやく触指乾燥しましたので、こちらもこの後ウェザリングに進んでいきます。

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2009年4月11日 (土)

ドラゴン パンサーA型 その2

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フィルタリングを終えました。
今回は、油彩のみで行いました。


まずグレイを作り、これに茶色を少し混ぜてぺトロールで薄め、全体をウオッシュします。
溶剤がとんだら、溶剤を含ませた筆で余分な絵具を拭います。

次に、その色にさらに茶色と黒を混ぜてモールドに流す、いわゆるスミ入れをします。ここで一晩乾燥させます。

続いて、褪色表現に移ります。
まず少しピンクっぽいフレッシュを作ります。これが色あせ用です。
次に、これに黄色を足します。これが色ムラ用です。
最後に茶色を用意します。
これらを、場所ごとに色を代えながら点々と置いていき、溶き油を含ませたきれいな筆で薄~く延ばします。私は、一色ずつ作業していきました。
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陽のよく当たりそうな場所や面の周囲に色あせ用を、面の真ん中に色ムラ用を塗っていきます。
これらの調子を見ながら、色がつき過ぎたところを茶色で整えます。また、ハッチ周辺など汚れそうなところも茶色をかけていきます。

さて、この褪色表現で使う溶き油には、ペトロールなどの揮発油ではなく、リンシードなどの乾性油を用いました。揮発油はあくまで単なる溶剤、すなわち薄め液であり、絵具の粘度調整をするものですので、それだけで絵具を延ばしたりボカシたりするのには向いていないからです。
乾性油は、「揮発して乾燥する」のではなく、化学反応によって「固まる」ことで乾いた状態になる油のことです。(ホルベインクサカベのHPは、いろいろ勉強になりますよ。)
Img_4463そのため、乾くまでには揮発油よりはるかに長い時間を要します。作業が終わってしばらく経っても、モデル表面はベタベタしたままです。今回、たまたま持っていた、乾燥の遅いポピー油を主とした調合油を使ってしまったのは失敗でした。
その代わり、自然なボカシが表現できます。ペトロールは揮発するために、シミのような痕が残ってしまいます。

乾くまでには数日かかるので、しばらくはモデルにうっかり触れることも出来ません。
この間に、キャタピラのウェザリングに取り掛かりたいと思います。

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2009年4月10日 (金)

ドラゴン パンサーA型 その1

おおまかな基本塗装が終了しました。今回はダークイエロー単色です。
特に理由はなく、ただ説明書の迷彩塗装例の中に、ピンとくるものがなかっただけです。

Img_4457今回は発色を良くしたかったので、下地はミスターカラーの赤褐色+黄橙色で完全に影になる部分にのみ吹きました。
基本色が緑っぽくなるのを防ぐため、下地色にいつものオリーブドラブを加えませんでした。
また、基本色はガイアのゲルプ(1)+(2)+ミスターカラーの黄橙色で黄色味を強く調色し、下地の吹き残しもほとんどしないで、しっかり吹きました。
おかげで黄色がきれいに発色しました。まあ、当たり前ですけどね。

続いてゲルプ(2)に少し白を混ぜて上面に軽く吹き、明るい面を強調しました。

キャタピラは、いつもこのように外して塗装しています。
雑誌等でキャタピラも車体に完全に組みつけた上で塗装しているのを見ると、「器用だなあ」と感心してしまいます。このように別々にしたほうが、後のウェザリングにしてもラクだと思うんですが・・・。
色は、ミスターカラーの赤褐色かマホガニーで塗りつぶした後、タミヤエアモデルスプレーのグレイバイオレットを軽~く重ね吹きします。
以前は缶スプレーのまま吹いていましたが、軽く吹きたいのにどうしても吹き過ぎてしまうため、今はエアブラシに移して吹くようにしています。

転輪のゴム部分は、見えるところだけ塗っています。

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2009年4月 9日 (木)

作り置きキット・・・ドラゴン パンサーA型プレミアムエディション

ドラゴンⅢ突同様に作り置きしてあった、ドラゴンのパンサーA型の塗装をすることにしました。
Img_4441おそらく、この状態で二年くらい放置していたのではないでしょうか。
一度手を止めてしまうと、再び手をつけるのがおっくうになってしまうのでよくありません。
やはり、作り始めたらちゃんとフィニッシュしましょう。

さて、このキットはボーナスパーツが豊富なキットでしたので、私も気合を入れて、付属のエッチングパーツもできるだけ使って組みました。
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エポバテを使ったツィメリットコーティングは、我ながらかなりうまく出来たと思っています。
下のモールドが透けるほど極薄に仕上げています。

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また、キャタピラも付属の接着連結式マジックトラックですが、可動式にも劣らない、重量感のある自然な垂れ下がりが表現できたと思います。

これらは、いくらか自分なりの工夫をして作業していますが、詳しい方法については、いずれまたご説明しますね。

塗装については、今までとは少し色味を変えてやってみようと考えています。
私はどうも淡く塗ってしまうくせがあるようなので、自分としては濃い目を意識して塗ってみるつもりです。

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2009年4月 5日 (日)

タミヤ Sd.kfz.251/1 その14 <再完成>

さて、昨晩の宿題ですが、とりあえず塗装は終了し、車体と歩兵を取り付けて、あらためて完成しました。

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出来の良し悪しは別として、昨日の状態とは大違いです。
やはり地面を作るからには、中途半端な妥協はいけないことがよく分かりました。


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まったく見せ場のなかった車両右側も改善されました。

今回は、すでに固まった地面に砂を撒き直すことになったため、轍との境い目がくっきりし過ぎて不自然ですが、まあそれは仕方のないところ。
アラ探しを始めたらきりがなく、これ以上欲を出しても完成しなくなりそうですので、これで満足です。
次に地面を作るときは、最初からちゃんと計画して作ります。

でも、地面作りの工程が予想していたよりカンタンで楽しいことが分かったのは大収穫でした。おかげ様で、「またやってみよう」という気になりました。

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タミヤ Sd.kfz.251/1 その13 <写真撮影 in marutake>

何とか完成しましたので、かねてからマルタケ・インターナショナルシャチョーにお願いしてあった写真撮影をしていただきに、マルタケ邸へ行ってまいりました。

マルタケシャチョーも、特に高価な撮影機材をお持ちなわけではないのですが、やはりお仕事上写真撮影は大事なので、撮影環境はきちんとしておられるわけです。
机の上で、蛍光灯一本で撮っているのとは、やはり違います。

20090404_018どうして大したこともない拙作を、わざわざ人に撮らせるのかというと、まずはきちんと撮っていただいてアラ探しがしたいこと。それと、まあ記念写真的な面です。
きちんと背景があるだけでも、とても見やすい写真になります。
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これは記念写真的一枚ですね。




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こういう退いた位置からの撮影は、狭い机ではできません。



* * * * * * * *

さて、ここで制作途中のマルタケシャチョーの1/35ヤクパンを拝見できました。
それと比べると、私のはとにかく色があっさりし過ぎています。マルタケヤクパンは、実にメリハリが効いていて遠目に見ても立体感がありますが、私のを横に置くとまるで立体物には見えないほどで、ちょっと衝撃を受けました。この感じはどうしたら出せるのでしょうか。

もしかすると私の場合は、色が薄いのかも知れません。「色が暗いかも」とは思っていましたが、そういうことでもなさそうな気がします。
つまり、色の明暗ではなく濃淡の幅が狭いので、全体を遠くから見たときにペターっとした色あいになってしまっているようです。「影をつければ立体感が出る」と思い込んでいたのに気付きました。
この、薄めのさらっとした色を好むのは子供の頃絵を描くときでもそうだった気がします。つまり私の画風というか色彩感覚なんですね。
しかし、これは何とか打破しないと上達していきません。
次作はちょっと違うやり方を探ってみたいと思いました。

模型作りをされている方は、必ず他の人の作品を見るべきです。
自分の作品しか見ていないと、良くも悪くも「こんなもんだろう」と思い込んでしまいます。
他人の作品と見比べることで初めて発見できることがあるはずです。反対に自分の良い点にも気付いて自信もつきます。
一人でモンモンと作っておられる方は、ぜひ各地の展示会や「~の会」などに出向いてみてください。得られるものは多いと思います。

* * * * * * * *

ところで、作品はあくまで一作風としておおむね好評をいただいたのですが、やはりにわか作りで「とりあえず地面があればいいです」という志の低さにマルタケさんも業を煮やされたというか、モデラー魂に火がついたというか、「ちょっと砂、撒いていきませんか(ニヤリ)?」という展開になってしまいました。
夜も遅かったですし、良くも悪くもこれはこれで満足していた私は、「いやぁ・・・」と一度はひるんだのですが、傍らにあったマルタケさん制作中のベースと比べて自分でも中途半端さを感じたので、やはりここはマルタケ道場に入門することにしました。

まずは車両と歩兵を外して、わだちを残すように木工ボンドを塗ります。
予想以上にダイナミックに、言葉は悪いですがかなり適当に塗りたくります。「えっ?こんなに?」というのが正直な印象でした。

続いて、秘蔵の砂を分けていただいて、その上にパラパラ撒きます。
その上に、少し大きめの岩を少量配置します。
最後にスタティックグラスを、適当に植えます。これも木工ボンドをちょんちょんと置いた上に乗せるだけです。

Img_4407こんな感じになりました。
教えられるがままに作業しましたので、マルタケさん風の味付けになってはしまいましたが、やはり先ほどまでとは雲泥の違いです。
う~~む・・・、なるほど。

あとはボンドの乾燥待ちとなり、本日はこれでお開き。残りは宿題となりました。

写真のほうも、いつの間にか40枚近く撮っていただいたうえCDに焼いていただき、パソコンでタイトルプレートも印刷していただきました。
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奥様からはお土産までいただき、まったく至れり尽くせりのおもてなしを受けてしまいました。

当初は、ほんの数枚撮っていただいて、少し講評をうかがって帰るだけのつもりだったのですが、まったく何しに行ったんだか・・・。まことに恐縮です。
この厚意にこたえるためにも、ベースを仕上げなければいけません。

お土産にいただいた「へんば餅」は、家族みんなの大好物なので、朝見つけるなり「食わせろ」と大騒ぎでした。
とりあえず写真を撮って、おもむろに攻撃命令を下すと、全員で貪るように殲滅してしまいました。
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奥様、どうもご馳走様でした。

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2009年4月 4日 (土)

タミヤ Sd.kfz.251/1 その12 <完成>

ベースに車両とフィギュアを取り付け、アクセサリー類を配置し、ついに完成しました。

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こんな感じです。
草木がないのでちょっと殺風景ですが、まあ良しとしましょう。


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フィギュアも、初めての迷彩としては自分でも十分満足しています。



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運転手クンも元気にしておりますよ。




Img_4399
右側は見せ場がないので、左側の写真ばかりです。

今回は、迷彩服の塗装と地面の制作という初めての作業を経験し、とても楽しく制作できました。
また、収穫も大きいものがありました。

出来のほうも、自分としては満足していますので、IFVの次回例会でお披露目し、会員諸氏のご意見もうかがおうと思います。

また、気に入らない点もいくつかあります。
特に車体色が暗すぎたことです。
地面については最初から作るつもりだったわけではなく、思いつきで始めたので、準備不足は仕方のないところですが、また機会があれば、そのときはもう少し地面も作り込んでみたいです。

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2009年4月 1日 (水)

タミヤ Sd.kfz.251/1 その11 <ベースの制作>

とりあえず、地面制作用の粘土を買ってきました。

Img_4341「アーチスタフォルモ」という石粉粘土です。

素直に紙粘土にしようかとも思ったのですが、あの金子辰也氏御用達であるという事と、ネットで調べたところ結構ポピュラーな粘土で、乾燥後にナイフで削ったりもできるという事から、初めて取り組むには良さそうな素材だろうと、これに決めました。

Img_4349で、早速盛りつけてみました。
ベースの板には、ブビンガという木材を使っています。私の小さなコダワリです。
何せ初めてということで失敗する可能性も大いにあるので、ベースに直接盛らずに、まず透明テープを貼ってその上に盛っています。
乾燥後にテープから剥がして、接着剤でベースに貼り付けようという計画なのです。
もし失敗したらせっかくのブビンガが無駄になってしまうのと、板を無塗装のまま使いたいからです。
盛った後、表面をブラシで叩いてからスポンジを押し付けて、軽くテクスチャーをつけてみました。

紙粘土と違って手にベタベタくっつかないので、作業はとてもラクでした。
これでしばらく乾燥待ちです。

* * * * * * * *

Img_4351
一日かけて乾燥させ、表面の状態を見るためにサフを塗りました。

続いて塗装に進みます。今回は、草とかは生やさず地面だけにしてみます。

タミヤアクリルのXF-10、XF-52、XF-58と、順に暗い色から明るい乾いた色へと重ね吹きし、乾燥後にタミヤエナメルでウオッシュしました。

これで完成にするつもりだったのですが、眺めてみると何というか、月の表面のような感じになってしまいました。
月に行ったことはないので月の表面がどんなふうかは知りませんが、でもそんな感じ。とにかく、地表じゃないんですよ。異国ではなく異星の面影が、そこはかとなく漂うのです。
これでは映画「スターシップ・トゥルーパーズ」の世界になってしまいます。

で、やはり砂くらいは撒かないと雰囲気出ないのかなと思いましたが、今持ち合わせがありません。
いろいろ考えたところ、こんなの持ってたのを思い出しました。

Img_4370_2中身はペースト状の塗料に細かい粒子が練り込んであります。タミヤの「3D情景スプレー」のような感じです。

これをベタベタと塗りつけて、一晩乾かします。

で、再度ブラウンで色を付けてみたのですが、ちょっとザラザラ感がありません。
原液で塗ったため、密度が高すぎて砂っぽく見えないようです。

そこで、アクリルシンナーでウオッシング液並みに薄め、粒子を分散させて塗ってみました。
そして、再々度ブラウンで試し塗り。
Img_4361
今回は結構いい感じでしたので、最初と同じ要領で重ね塗りとウオッシュを行いました。



Img_4372かなり細かい粒子なので、肉眼ではペタッとした印象なのですが、こうして拡大してみるとなかなかリアルな感じです。
おお~地球だ~・・。

横は黒で塗りつぶしました。

これでベースに貼り付ければ完成です。

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